11月定例市長記者会見・平成22年度補正予算の概要

平成22年11月18日

平塚市側の説明

大藏市長
   おはようございます。それでは平成22年12月の市議会定例会のことについてご説明申し上げたいと思います。まず、定例案件でございますが、今回の提出案件は議案が24件、報告が1件ありまして計25件でございます。
  主なものは、本日これからご説明申し上げます平成22年度補正予算案、ほかに給与条例の改正で国家公務員に準じて給料等を引き下げること、また市営住宅の長期不在者及び長期高額滞納者に対しまして、当該市営住宅滞納家賃の支払及び明渡しを求めるために、裁判所に訴えを提起すること、また平塚市民病院において発生した医療事故に係る和解契約の締結案などがございます。これらが主なものでございます。
  それでは提出案件のうち、平成22年度補正予算の概要をお手元の資料に沿いましてご説明申し上げます。補正予算の総額は、18億4975万5千円でございますが、今回の補正予算は、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じまして、本市職員の給与を改定することに伴う予算のほか、既定予算で措置できなかった経費、不足が見込まれる経費等について計上しております。
  一般会計、七つの特別会計、そして病院会計でございます。表のとおり、合計が約18億5千万円ということです。そのうち一般会計でございますが、補正予算額は14億7千万円です。この補正予算額の大方を占めますのは、対象者や給付の増加による生活保護費が8億9千万円、障害福祉費が4億3千万円と、扶助費関係が13億2千万円でございます。

 そのほかの一般会計の主なものでございますが、まず1つめは新庁舎建設事業です。これは2500万円、議事堂解体工事費の一部に充てるものでございます。継続費の設定額でございますが、111億5900万円で、その財源内訳といたしましては市債が46億円、基金の内から66億円です。また継続費の設定期間は平成22年度から平成27年度でございます。新庁舎建設事業につきましては、ご承知の通り、平塚税務署との一体的整備を行うこととし、平成20年度から国土交通省関東地方整備局と共同で設計業務を進めてまいりましたが、来年度からいよいよ建設工事に着手いたします。今年度は議事堂解体工事費の一部として、2500万円を計上いたしております。この建設工事に必要な経費につきましては、平成22年度から平成27年度までの6か年継続事業として設定し、先ほど申し上げました111億5937万3千円でございますが、内容は議事堂の解体費、新庁舎の建設費、既存庁舎の解体費、工事監理業務等委託料でございます。建設スケジュールといたしましては、今年度、議事堂解体工事に着手し、平成23年度から平成25年度にかけまして1期の建設工事を行い、既存庁舎の解体後、2期建設工事に着手して、全体の完成は平成27年度を予定しているものでございます。

  一般会計の主なものの2つめは、民間保育所・幼稚園へのAED配付経費1350万円でございます。民間保育所及び幼稚園が45施設ございますが、これらを対象として、小児用AEDの普及啓発と、小児の心肺停止傷病者の救命を目的に、小児用AEDの取扱講習会を開催し、講習会に参加した保育所、幼稚園に小児用AEDを配付することで安心して子育てできる環境の整備を図るものでございます。従いまして、この機器としては本市からの無償譲渡ということになります。

   一般会計の主なものの3つめは、子宮頚がん等ワクチン接種事業準備経費137万円でございます。子宮頸がんやヒブ、肺炎球菌の感染による細菌性髄膜炎の予防ワクチン接種事業を実施する際に必要となります、予診票作成や普及啓発に係る経費を計上するものでございまして、仮称子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金事業に対応するものでございます。本市のワクチン接種の対象者でございますが、子宮頸がんにつきましては平成23年度の中学2年生と3年生の女子で、対象者は2468人です。ヒブ、肺炎球菌につきましては、接種開始月齢2か月齢以上7か月齢未満の乳児で、それぞれ2200名を想定しています。

   一般会計主なものの4つめは平塚駅北口バス降車場上屋設置工事2200万円でございます。公共交通でございますバス利用者の利便性を考慮いたしまして、雨除け対策としてMNビル前「バス降車場」に上屋を増設するというものです。この上屋の概要ですが、長さ約38メートル、幅2メートル、軒下2.5メートルのアルミ製で、屋根はポリカーボネイトでございます。

   次に特別会計の補正予算額は5千万円の減額でございます。特別会計全部の補正予算額です。これは人事院勧告に伴う職員給与費の減額が大方を占めております。

   次に病院事業会計の補正予算額が4億3千万円です、入院収益の増加が見込まれるため医業収益を増額し、それに伴います材料費等の医業費用を増額するとともに、医療事故の賠償金及び医療機器購入費を増額補正をしているというものでございます。

 

質疑内容の要旨

Q記者: 新庁舎建設事業で、当初の見積もり額よりも金額が増えた理由は?
A市長:当初、建設費を100億円と見込んでおりました。それに対し今回、111億余の継続費を設定いたしましたから、約11億円が増加しているということになります。その大きなものといたしましては、まず2つが考えられると思っております。1つは基本構想の段階で延べ床面積が2万5千平方メートルでした。実施設計をずっと詰めていった結果として、これが2万6千5百平方メートルとなりまして面積が増えてきたというのが1つの要因でございます。また、基本構想の段階では駐車場は平面駐車場を想定して建設費を100億円と試算をしていたわけでございますが、市民利用が多い窓口関連を充実させたいということで、低層階の建築面積が大きくなったことから駐車場を立体駐車場として加えたという、2つめは駐車場等の建設費が増額の要因の1つということでございます。

Q記者:増額によって返済計画に変更はないのか?

A財政課長:市債の関係と思いますが、当初の予定ですと、40億円程度ということを想定しておりましたが、これが現在は46億円でございますので、それほど大きな影響はないということです。それを20年程度かけて返していきます。


Q記者:返済期間のスケジュールとしては変更はないですね?
A財政課長:そうですね。借り入れも一時に40数億円を借り入れるわけではなくて、初年度は5億円で、次の年は10億円です、とか平準化していますので。

 

定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

記者発表資料

平成22年11月18日
平塚市
担当 財政課 財政担当 
電話 0463-21-8765

平成22年度補正予算の概要


 今回の補正予算は、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じて、本市職員の給与を改定することに伴う予算のほか、既定予算で措置できなかった経費、不足が見込まれる経費等について計上しています。

 

補正予算総額は、18億5千万円

                                         

一般会計、特別会計等の補正予算額

 

区分

既定予算額

補正予算額

一般会計

76,251,462千円

1,467,283千円

77,718,745千円

 

特別会計

競輪事業会計

21,131,771千円

減 3,690千円

21,128,081千円

国民健康保険事業会計

27,443,549千円

減 8,528千円

27,435,021千円

下水道事業会計

10,158,000千円

減 30,039千円

10,127,961千円

水産物地方卸売市場事業会計

13,600千円

95千円

13,695千円

介護保険事業会計

12,635,663千円

3,716千円

12,639,379千円

農業集落排水事業会計

857,000千円

906千円

857,906千円

後期高齢者医療事業会計

2,389,530千円

減 11,006千円

2,378,524千円

 

74,684,113千円

減 48,546千円

74,635,567千円

病院事業会計

11,657,209千円

431,018千円

12,088,227千円

合計

162,592,784千円

1,849,755千円

164,442,539千円

 

一般会計 補正予算額14億7千万円(うち扶助費13億2千万円)

今回の補正予算額の主なものは、対象者・給付の増加による生活保護費(8億9千万円)や障害福祉費(4億3千万円)に係る扶助費の増額です。

このほか主なものは、次のとおりです

 
新庁舎建設事業  2500万円(議事堂解体工事費の一部)

  継続費設定額  111億5900万円(市債46億円 基金66億円)

  継続費設定期間 平成22年度から平成27年度まで

平塚税務署との一体的整備

 平成20年度から国土交通省関東地方整備局と共同で設計業務を進めてきましたが、来年度から建設工事に着手します。今年度は議事堂解体工事費の一部として、2,500万円を計上します。

建設工事に必要な経費

 平成22年度から平成27年度までの6か年継続事業として設定し、その建設費は11,159,373千円で、内容は議事堂解体費、新庁舎建設費、既存庁舎解体費、工事監理業務等委託料です。

建設スケジュール

 今年度議事堂解体工事に着手し、平成23年度から平成25年度にかけて1期建設工事を行い、既存庁舎の解体後、2期建設工事に着手して、全体の完成は平成27年度を予定しています。

 民間保育所・幼稚園へのAED配付経費  1350万円

 民間保育所及び幼稚園、45施設を対象として、小児用AEDの普及啓発と、小児の心肺停止傷病者の救命を目的に、小児用AEDの取扱講習会を開催し、講習会に参加した保育所、幼稚園に小児用AEDを配付することで安心して子育てをできる環境の整備を図るものです。

 子宮頚がん等ワクチン接種事業準備経費    137万円

 子宮頸がんやヒブ、肺炎球菌の感染による細菌性髄膜炎の予防ワクチン接種事業を実施する際に必要となる、予診票作成や普及啓発に係る経費を計上するもので、(仮称)子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金事業に対応するものです。

本市のワクチン接種の対象者

 子宮頸がん 平成23年度の中学2年生と3年生の女子 2468人

 ヒブ、肺炎球菌 接種開始月齢2か月齢以上7か月齢未満の乳児 それぞれ、2200人を想定

 平塚駅北口バス降車場上屋設置工事    2200万円

公共交通であるバス利用者の利便性を考慮して、雨除け対策としてMNビル前「バス降車場」に上屋を増設するものです。

 上屋の概要

 長さ約38メートル、幅2メートル、軒下2.5メートルのアルミ製で屋根はポリカーボネイト

 特別会計 補正予算額 減5千万円

  主な内容 人事院勧告に伴う職員給与費の減額

 病院事業会計 補正予算額 4億3千万円

  入院収益の増加が見込まれるため医業収益を増額し、それに伴う材料費等の医業費用を増額するとともに、医療事故の賠償金及び医療機器購入費を増額補正