平成23年 年頭市長記者会見

平成23年1月4日

平塚市側の説明

大藏市長:
 新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 昨年平塚市は長年の懸案事項でありましたことをいくつか解決することができました。平塚山下線の開通です。長い平塚の課題でございました。また4館構想最後となりました西部福祉会館が開設しまして、4館構想という平塚の課題を解決することになりました。そして、競輪事業では鎌倉市との係争が続いておりましたが、こちらについても解決することができました。前の市長、その前の市長時代から引きずっていた課題を解決することができた年が昨年であったと思います。
 今年、平成23年は平塚市が大きく動きだす年というふうに考えております。卯年にちなんで、飛躍の年になると思っております。その一つは駅周辺の自転車バイク駐車場を設置することで、駅周辺の放置自転車対策が大きく一歩踏みだせると考えております。それから、駅西口のバリアフリー化に向けての工事も進めていこうと計画が立ちあがりました。JRとの関係もあり、何年もかけて協議し、陳情も重ねてきた結果、今年始めることができるようになっております。長い間、障がいのある方や、高齢者から求め続けられていたバリアフリー化でございますので、ようやくその念願がかなえられる年を迎えられそうだということになります。それから、環境事業センターでございますが、建設工事を平成25年のオープンに向けて着工するということになります。現在はし尿処理施設等の解体に当たっているところでございます。そして、新市庁舎でございますがこの春先には、議会棟の解体を始め、本格的な一期工事の建築の準備を整えることになります。そして、もう一つ市民病院でございますが、今年は南棟建設に向けて、仮設の救急棟を建設するということになっております。こういう大型事業がこの平成23年は形に見える事業として始まろうとしております。多くの意見はあると思いますが、私たちは時間をかけ、多くの議論を積み重ねて市民とともに導き出した結論でございます。自信をもってゆるぎない姿勢でこれらを執行してまいりたい、そう考えております。

 それから私自身、子育てするなら平塚で、ということを言い続けてまいりました。今、社会的大きな問題となっております待機児童の解消でございますが、幸いにも今年四月には、数量的には本市では待機児童が解消できる状況に至っております。そして、子育て中の父母や子どもたちをたくましく育てていきたいという思いで、子育て広場を開設してまいりました。平成22年まで4つ開設することができました。お約束してきていた、駅南側に開設したいということが、積み残しになっておりまして、条件が整えば、開設にこぎつけたいと思っていることでございます。それから、子どもの集える場、心豊かに体験ができる場ということで、いろんなことをやっております。その一つは、博物館で古くなっていたプラネタリウムを新型のプラネタリウムに置き換えてまいりますので、子どもたちに宇宙への夢を膨らませる場を提供できるかなと考えております。夏頃には開設できるかと思っております。さらに、美術館は一昨年から幼児とその母親へのアート教室というのも始めております。まさに0歳時から高齢者まで多年代の方を対象としましてお楽しみいただけるミュージアムになってきていると思っております。ミュージアムがまちを変えるという言葉がありますが、博物館や美術館、図書館がその役割を着々と果たしてきていると私は認識しているところでございます。その美術館が今年は開設20周年を迎えます。この平成23年という年にはさまざまな魅力的な企画を用意してまいりたいと思っております。何よりも、これまで子育てということで18歳未満ぐらいの方を対象にしたものが多かったのですが、青年期の人々にスポットを当てた企画を計画しているところでございまして、ミュージアムそのものが、人が成人として育つまでの間、さまざまな体験や学びができるようなものに整えることができる年になると思っているところでございます。
 地域主権という言葉が現在の政権の1丁目1番地というふうに期待もされておりましたが、現実のところはなかなかそのような動きに至っておりません。私たちは、自治基本条例を作り、自分たちの地域のことは自分たちの思いと責任において地域課題を解決していきましょう、とそのための仕組みづくりを行政は応援しますとずっとやってまいりました。昨年12月皆様方にも定例記者会見で発表させていただいたような地域自治を進めるためのまずステップとして、地域情報をみんなで共有するようなホームページの立ち上げということが可能になってまいりました。それから、だんだんと地域の住民が論議を重ね、自分たちの地域にどんな課題があるのか、それを解決するには、どういうふうにしていけばいいのかということを、行政職員がサポート役、黒子に徹しながら、地域が自主的に解決の道を探るようなことをつくりあげていきたいと、地域自治モデル事業を確実に作り上げる年にしたいと思っております。現在3つの地区でいろんな動きが起こっておりますが、まだまだ本格的な動きには至っておりません。多くの地域で、地域自治とは何ぞや住民のやるべき責任とはどういうことなのか、というのが広く共有できるようになる日もそう遠くはないのかなと期待もし、努力もしなければならないと思っております。市民との協働ということを終始一貫して言い続けてきた者として、市民と行政とあるいは各種団体や企業とが一体となって、テーマを定めて、自分たちにとって住みやすいまちづくりや、あるいは快適な学びの場やさまざまなことを協働事業としてやれるようになる、その日を目指して今年も職員一丸となって力を合わせてやってまいりたいと思っております。まさに躍動の年、平塚の動き始める年の始めだと思っておりますので、皆様方にもまたいろいろ力を賜ればと思っております。今日はありがとうございました。