春期特別展「深海から生まれた湘南」を開催

平成23年3月31日

平塚市
担当 博物館 学芸担当 森
電話 0463-33-5111
 

春期特別展「深海から生まれた湘南」を開催

 
 湘南地域(江の島~姥島~平塚~大磯)と相模湾を中心として、湘南地域がかつて相模湾の深海からどのように生まれ、現在に至っているのかという湘南の誕生物語を、陸域と海域の資料から時代を追って紹介します。近年得られた深海相模湾に関する映像や実物試料を公開し、相模湾が地質的・生物的に多様性に富む湾であることを示して、相模湾と湘南地域の地球科学的な関連を考えます。火山岩の年代測定により、平塚にかつて存在した火山の年代が初めて明らかになったことについても展示します。プレート運動の結果として湘南地域が過去からどのような変動を受けてきたのかも紹介します。
 
主催  平塚市博物館

日時  平成23年4月1日(金)~5月22日(日) 午前9:00~午後5:00  月曜日休館

場所  平塚市博物館(平塚市浅間町12-41)特別展示室

入館料 無料

展示構成 
1伊豆衝突帯としての湘南 2深海・相模湾に潜る 3丹沢海底火山の形成 [1700-100万年前]
4丹沢の衝突と先相模トラフ [800-400万年前] 5相模トラフの誕生と伊豆の衝突 [300-100万年前] 6第四紀火山の活動と大磯丘陵の隆起 [50-10万年前] 7現在の相模湾周辺 (2万年前以降)

主な展示資料
相模湾の深海映像・相模湾海底地形図(4×3m大)・相模湾生物地質断面図(3m大)・相模湾鳥かん図(4m大)・岩石と生物資料・丹沢や湘南平の枕状溶岩・平塚の第三紀火山岩、大磯海岸や姥島の地層試料・三浦半島の岩石・化石・丹沢から湘南に飛来したガーネット火山灰・富士と箱根火山溶岩・初島や伊豆の溶岩・海底溶岩流・縄文期の相模平野・旧汀線を示すヤッコカンザシなど

協力 海洋研究開発機構・神奈川県立生命の星地球博物館・新江ノ島水族館など

関連事業
 サイエンスセミナー 「伊豆弧から生まれた湘南」(湘南地球科学の会との共催)
 日時 4月24日(日) 午後1:00~5:00 (参加自由)

内容 
  1.  「生物と地質の宝庫・相模湾-KOOHOO航海で得られたもの」海洋研究開発機構 藤岡換太郎氏 
  2.  「丹沢・大磯地域の火山岩類のK-Ar年代とその意義」 当館学芸員
  3.  「丹沢衝突後の深成岩体の貫入」横浜国立大学教授 有馬 眞氏
  4.  「相模トロフの将来:房総三重点の研究から」筑波大学名誉教授 小川勇二郎氏

場所 平塚市博物館講堂

特別展展示解説と深海相模湾映像上演
日時 5月15日(日) 午後1:00~3:00

場所 博物館特別展示室及び講堂 当館学芸員担当

出版物  解説書 (A4判64頁カラー 950円)