落合克宏市長就任記者会見

平成23年5月2日

平塚市側の説明

落合市長:

  皆さんこんにちは。
 新しく市長に就任をさせていただきました、今日、初めて登庁させていただきました落合克宏です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 市民の多くの方々から信託をいただきました。この責任を大変重く感じています。やはりこれから市長として何をするか、これがやっぱり真価が問われるものだというふうに思っております。私は役所勤務の経験があり、議員の経験があり、そういう経験を活かして、このまちをよりよくしたいという思いで、今回、市長という立場にさせていただいたわけですので、就任して具体的に政策を前に進める、1つでも2つでもこの平塚をよいまちにしていく、言ったからには有言実行という形で進めていきたいと強く思っております。
 昨年11月に皆さまに立候補を表明して以来、各分野、市民の方も含めて話をしてまいりました。行政にいた時、それから議会にいた時もいろんなところからお話をうかがってまいりました。今後のこの平塚のまちをどうしたらいいのか、どういう方向に進めたらいいのかというのは、市民の方々、事業者の方々、各分野のいろんな団体の方との対話を通して考えてきたつもりでございます。
 また、3月11日、日本全体、国難と言われるような震災が起きました。この平塚では幸い大きな被害はございませんでしたが、やはり震災の復旧復興に対して、どういう形で平塚がご支援をできるか。それともう1つ恐縮でございますが、これを契機に、平塚のまちの災害対策をしっかりと進めなければならない、そういう思いが強くあります。特に防災につきましては、私も実際に携わった人間でございます。具体的には高いところへの避難の協定ですとか、すぐに進めなければならないなと思っています。あと津波の想定の見直しイコール防災計画の見直し等になると思いますけれども、災害対策についての取り組みをすぐにでも行いたいという気持ちでございます。市民の皆様の生命と財産を守る、これは基本中の基本ですので、これをまずやらしていただきたい。
 もう1つ、震災の前に、このまちを考えた時に、だんだん元気がなくなってきたなという思いが強くありました。このまちをぜひもう1回、昔のように元気なまちにしていきたい。そのためには何をしたらいいのか。地域経済への働き掛けを含めて、市が行政がどうやって経済活性に関わっていくか、動かしていくか。これもぜひ職員とすぐに取り組みをしたいと考えています。
 あと今まで前市長等が進めてまいりました新庁舎の建設、環境事業センターの整備、市民病院の建て替え、この3つは軌道に乗せて着々と進めてまいりたいというふうに思います。また建設金額などの見直し等はその都度考えますが、基本的にはそのまま進めさせていただきたいと思っています。
 また、職員の訓示でも私は言わせていただきましたが、この平塚を活性させるために、ぜひこの落合という市長を使っていただき、動かしてもらいたい、そういうお話をしました。いろいろなところに伺い、いろいろなアンテナを張り、いろいろな市民の方たちのご意見、それから要望等もお聞きしながら、100%はできないかもしれません。でも、そういう現場の声を大切にして、一緒に市民の方たち、職員のみんなと一丸になってこの平塚を、この厳しい時代の中で前に進める、そういう市長になりたい、とお話も申し上げました。まだまだ動ける年齢でもあります。平塚をアピールし、売ってまいりたいと思っています。最初に申し上げたいのはそういうことでございます。具体的にご質問ございましたら伺いたいと思います。

 

質疑内容の要旨

Q記者:動くという話があったが、意見を聞くために週1回現場を訪問するとか、職員と食事をするなどしている首長もいる。具体的に何か仕掛けを考えているか?
A市長:すみません。具体的な事業としてつめてあるものは考えていないんですが、今日職員訓示の中で、各部署部署についてもぜひアンテナをたくさん張ってほしい、それで市民の方との対話を通していろんなものを吸い上げてほしい、その中で私の動きを組み込んでもらえれば、それがいちばんありがたいと思っております。従来、ずっとお話しを申し上げてきましたが、政治の姿勢として現場で動き、市民の方々も働き、そういうところの考え方をぜひお聞かせくださいと。全てはできないかもしれないですが、その場所で何が必要なのかというのは常に行政の首長がとらえていないと進む方向を間違えてしまうんじゃないか。そういう気持ちが大変強くありました。今後もその政治姿勢は崩さずにですね、前に進みたいと思っています。


Q記者:高いところに避難する話があるが、現実問題としてハードルが高いのではないか?

A市長:実は震災があってすぐに建築関係のデータとして6階以上、20メートル以上の建物で、鉄筋鉄骨、津波対策で耐えうる建物がどれぐらいあるか、特に東海道より以南でうかがったところ、21棟くらいあるということです。ただ、駅の周辺に集中はしておりますので、例えば夕陽が丘の須賀地区ではこのところ、花水地区ではこのところ、なでしこ地区ではこのところ、という避難計画を中心に、ビルの管理組合さんですとか、オーナーさんとか、今は、自動ロックでなかなか入れないというところもありますので、遠くよりも高くという鉄則に従って、高いところへの避難をできる避難計画及びその逃げる場所への協定ですね、それをすぐにでもやっていきたいと思っています。
 あと、避難所がそういうところにつくれるかどうか、打診もさせていただきたい。あくまでも命を守るための一時避難という位置づけではありますが、それが過ぎた中で指定避難所をもう1回、再検討しなければならない。


Q記者:避難場所としては各自治会がマンションなどで進めている。民間のマンションより、避難所となる学校屋上など公立施設が遅れているのが問題ではないか?
A市長: 私も防災課にいた時に一番ネックだったのが、県立高校の避難場所をあける時の問題がありました。県の施設ですから、市の避難場所、避難施設としていいのか、でも、市民の方たちの命と安全を守るための動作の中の一つです。これはやっていただければいけないということで、当時57か所ぐらいの中で県立の施設も指定させていただきました。今お話がありました通り、今の行政の中で一番問題なのは対応のスピードというか、災害対策だけでなく、いろいろなところで一生懸命はやっているんですが、スピードが遅いというのが一番の問題です。それを含めてすぐにでも動かしたいというふうに思っています。


Q記者:副市長を含めた職員の人事はどう考えているか?

A市長:まだ考え中でございます。87のマニフェストという形であげさせていただきました。これは市民の方とのお約束ですので、これにがんじがらめに縛られるということは考えておりませんが、でも約束という形の中では、しっかりと方向性を持って取り組むことをしていかなければなりません。私も役所におりましたので、職員の資質等は今の部課長についても分かっているつもりでございます。適材適所も考えながら、異動についてはやらせていただきたいというふうに思います。できるだけ早い時期にはやりたいなと思っています。ご存じのように、1つ動かすと1つだけではすみません。ぐるぐるいろんな形で回りますので、全部そういうことも含めて、しっかりと考えさせていただいて、動かしたいと思っています。それから、副市長につきましては、マニフェストの中でお示しをさせていただいてきたのは、外部の目から見ていただくことも必要ではないかなと思っております。外部から市民の方を、人数的には1人だけの副市長にするのか、2人の副市長にするのか、その人数も含めてですね、検討させていただきたいと思っています。いろいろな感覚を取り入れること、平塚市役所の中だけの視点だけではなく、外からの視点を大切にしたいという意味で外部の人をなんとかお願いできないかなと考えております。


Q記者:現在の副市長の任期は6月だと思うが、それまで慰留されるのか?
A市長:それについても全く白紙です。任期はまだありますけれども、例えば早めに副市長人事というか、その辺をお願いできることになれば、早く入れ替えになる可能性もありますし、それについてもまだまだ決まっておりません。今の段階ではいつというのが言えないのが現実です。


Q記者:職員の適材適所で、機構改革にするのか?

A市長:本来であればやりたい政策にのっとって機構改革をすぐにでもやらなくてはいけないのですが、いきなり行いますと管理職の数ですとか、いろんなところで影響が出てきますので、すぐに行うのは難しいなと思っています。でも、私が平塚市を動かすために、ここにポイントを置き、ここを強化して、という中では、機構改革もいずれは行わなければいけないな、と思っています。


Q記者:昨日から政府はクールビスを前倒しでしているが、平塚はどうか?

A市長:私もその辺は賛同です。電力のカットにつきましても、役所も大口の事業所になりますので、しっかりと取り組みをし、震災対応の1つとして進めてまいりたいと思います。クールビズの徹底も、夏場の電力のことを考えると、早急に対策を示し、職員にもそれに合せて仕事をしてもらいたいと思っています。全国的な問題ということでありまして、私どももその流れにはしっかりと乗りたいなと思っています。


※定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。