7月定例市長記者会見 平塚市庁舎建設工事に着手

平成23年7月28日

平塚市側の説明

落合克宏市長:

 続いて、平塚市の庁舎建設について説明を申し上げます。現在、議事堂の解体工事、それから建設工事の施工業者選定などを行いまして、新庁舎の建設に向けての準備を進めているところでございます。平成28年の完成を目指しまして、この10月から1期工事に着手をいたしますので、皆様にご説明申し上げます。この内容につきましても、先ほど申し上げましたが、市民の皆様には広報ひらつか8月第1金曜日号でお知らせをしてまいりたいと思います。
 まずコンセプトでございます。これも3つあります。1つ目として、みどり豊かな周辺環境に調和した「公園のような庁舎」ということで、これは市民の方、それからいろいろな来庁者、誰でも公園のように入りやすい親しみのある庁舎を目指すという考えです。それから2つ目に、高いレベルの庁舎機能を有する「サスティナブル建築」。サスティナブル建築はちょっと難しい言葉ですけれども、これは、維持できる、持続できるという意味で、長寿命化を図ってまいります。100年持たせる、そういう意味合いでの表現でございます。それから3つ目、自然と建築の共生を目指す「高いレベルのグリーン庁舎」ということで、これは機械設備等に頼らない、環境負荷の低減に配慮をした建物を目指す。こういう3つのコンセプトで、この庁舎を建設してまいります。
 なお、本計画では、全国に先駆けたモデルといたしまして、市の部分と、それから税務署が入る庁舎を一体的に整備をするという形になります。市、税務署の共用スペースを介して、相互のコミュニケーションが図れる配置とすることで市民サービスの向上を図るということになりました。市の税務部門と税務署の窓口部門については2階のフロアにですね、一緒の配置になる、そういう形になります。
 続いて、建設費についてであります。総額約127億円、市が約113億円、国が約14億円であります。市の財源といたしましては、これまで積み上げた庁舎建設基金、これが約71億円、それから市債で約42億円を賄うことになります。
 続きまして、新庁舎建設スケジュール、予定でございます。考え方としては、現在の庁舎を使いながらの工事のため2期という形になります。まずこの5月から議事堂解体工事に着手をし、10月に1期工事着手。平成25年7月に1期工事が完成、25年10月に2期工事に着手し、最終的に平成28年3月に2期工事が完成して、全体的な完成ということになります。
 市庁舎・平塚税務署との一体的整備につきましては、先にご説明を申し上げたところです。
 次のページの新庁舎の主な階層の配置について説明を申し上げます。地下1~2階は駐車場、機械室等、1階に総合案内、戸籍や福祉関係の窓口、多目的スペース等、2階に市の税関係の窓口、それから税務署、食堂等を配置します。1階2階に来庁者の利便性を考えて、市の窓口部門を集中配置することになります。3階には、災害対策などの消防本部、有事の際に災害本部となる会議室、税務署、そして4階から7階が執務室、各課でございます。8階に議場、議会図書室、執務室、機械室という配置になります。
 続いて、防災計画であります。地震対策として、免震構造を採用いたします。 浸水対策として、非常用発電機などの電気設備は8階に配置をするとともに住民記録などの重要なデータを保管する電算室を高層階へ配置いたします。また、3階に24時間体制で、市民の安全を守る消防本部をはじめ、防災危機管理部と有事の際に災害対策本部となります会議室を配置いたしまして、災害発生時には遅滞なく初動態勢を取ることができる計画といたしました。
 繰り返しになりますが、市民への周知は(広報紙の)8月第一金曜日号に掲載いたしますとともにホームページなどで公表してまいります。
 建築概要は細かい数値がございますので、見ていただきまして確認をしていただければありがたいと思います。
 (建物のパネルを示して)外観はこういう形になります。

 

質疑内容の要旨

Q記者:南東側の市役所前四つ角は普通の交差点になるのか?
A市長:はい。

Q記者:その時に、歩道橋はとるのか?
A庁舎建設室長:その方向で今、県警と協議をしています。


Q記者:太陽光パネルの規模は?
A庁舎建設室長:市の方で20キロワット、国の方で10キロワット、市庁舎全体として30キロワットを予定しています。


Q記者:どれくらいの効果があるのか?
A庁舎建設室長:市の方の20キロワットですけれど、通常の1メートル10センチくらいの40ワットの蛍光灯の管がございますよね。20キロワットなので2万ワットになるので、500本。晴天時に全部機能すれば、40ワットの蛍光灯が500本つきます。そのような容量です。


Q記者:交差点の改良に伴って、さらに西側の一方通行を変える考えは?
A庁舎建設室長:そこまでは、今回は……。


Q記者:今まで通り一方通行で?
A庁舎建設室長:はい。


Q記者:道路の拡幅などは入ってくるのか?
A庁舎建設室長:今回の庁舎の建設に伴いましては、西側の、江陽中学校側の道路、ここが現在6メートルの道路なんですが、まちづくり条例の関係がございまして、3メートルほどセットバックをいたしまして9メートルの道路ということで整備する予定でございます。

Q記者:(資料で、駐車場の)出入り口が西側にあるが車の流れはこちらからか?
A庁舎建設室長:資料の1枚目の配置図の左上にありますが、ここが駐車場の入り口専門のところで、左折で入ってくる。出口に関しては、反対側からも出られるのですが、消防庁舎の横からも左折で出られるように、2か所の出口を考えております。従いまして、駐車場の出入り口については左折インで入れるように計画をしているところです。


Q記者:環境に優しいということで、具体的な数字で現庁舎と比較した試算はあるのか?
A庁舎建設室長:数値的なところとして、よく言われる1986年から30パーセント、というのがよく出てくるのですが、ここの部分については、現在においても、既に低減している部分がありまして、今回の建物につきましては、当然数値的にはクリアしていく訳なんですけれども、どちらかというと、なるべく機械設備に頼らないで、自然の外気であったり光であったり、なるべくそういったものを取り入れられるような計画をさせていただいて、なるべく空調等の機械が動かないで済むような工夫をさせていただいているところです。従いまして、数値的には何パーセント削減というのは現状よりよくなるという計画でございます。それでも1986年よりは30パーセント以上の削減になっています。


Q記者: 平塚税務署の負担は?
A庁舎建設室長:資料の1枚目にありますが、14億円です。

Q記者:これは面積割りか?
A庁舎建設室長:2枚目の資料の建築概要をご覧いただきますと、延床面積のところで庁舎棟の占有率をかっこ書きしてございますが、30,747平方メートルのうち、市の占有率は86.53パーセント、国が13.47パーセントを予定しておりますので、そういった占有比率で工事費用を案分してございます。

 

定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

記者発表資料

平塚市
担当 庁舎建設室 岩﨑
電話 0463-21-9608
 

平塚市庁舎建設工事に着手


 現在、議事堂の解体工事や建設工事の施工者選定など、新庁舎の建設に向けての準備を進めています。平成28年の完成を目指し10月から1期工事に着手します。
新庁舎は次の3つのコンセプトを具現化することによって、「自治の基本に立ったまちづくりの拠点」として計画しました。

  1. みどり豊かな周辺環境に調和した「公園のような庁舎」
  2. 高いレベルの庁舎機能を有する「サスティナブル建築」
  3. 自然と建築の共生を目指す「高いレベルのグリーン庁舎」

本計画では、全国に先駆けたモデルとして、市の部署と税務署が入る庁舎を一体的に整備します。業務の関連する窓口部門は市民の目線に立った利用しやすい配置とし、執務スペースは市、税務署の共用スペースを介して相互のコミュニケーションが図れる配置とすることで市民サービスの向上を図りました。また、階段、エレベーター、トイレ、機械室などを共用部として集約することで効率的な庁舎を実現します。

サスティナブル建築 サスティナブル自体は、維持できる、持続できるという意味です。「サスティナブル建築」とは、地球環境や人への負荷を極力抑え、長寿命化によって、環境をできるだけ持続し続けられることを考えて計画・建築されたものを意味します。

グリーン庁舎 環境基本法の理念に則り、その計画から建設、運用、廃棄に至るまでのライフサイクルコストを通じて環境負荷の低減に配慮した環境保全対策の規範となる官庁施設です。

 

建設費

総額:約127億円(市:約113億円、国:約14億円)
市の財源:庁舎建設基金:約71億円、市債:約42億円
 

新庁舎建設スケジュール(予定)

  1. 平成23年5月~   議事堂解体工事
  2.       10月    1期工事着手
  3. 平成25年7月    1期工事完成
  4.       10月    2期工事着手
  5. 平成28年3月    2期工事完成

 

市庁舎・平塚税務署との一体的整備

国内で初めての市と国が業務連携を図る一体的整備。
(市の税務部門と税務署の窓口部門を2階フロアに配置)
 

新庁舎の主な階層配置

地下1~2階:駐車場、機械室等
1階:総合案内、戸籍や福祉関係の窓口、多目的スペース等
2階:市の税関係の窓口・税務署、食堂等
3階:消防本部、有事の際に災害本部となる会議室、税務署
4階~7階:執務室
8階:議場、議会図書室、執務室、機械室等
 

防災計画

地震対策として、免震構造を採用。
浸水対策として、非常用発電機などの電気設備は8階に配置するとともに住民記録などの重要なデータを保管する電算室を高層階へ配置。また、3階に24時間体制で市民の安全を守る消防本部をはじめ、防災危機管理部と有事の際に災害対策本部となる会議室を配置し災害発生時には遅滞なく初動態勢と取ることができる計画とする。
 

市民への周知

広報紙(8月第一金曜日号)に特集記事を掲載するとともにホームページなどで公表します。
 

 

建築概要

計画地

平塚市浅間町9番1号(地番:168番1)

用途地域・防火指定

第一種住居地域・準防火地域

高度地区

第二種高度地区(15m)

指定容積率・指定建ペイ率

200%・60%(角地緩和70%)

敷地面積

16411.40平方メートル(市役所前交差点改良、西側道路拡幅に要する部分及び消防庁舎敷地部分を除いた範囲の面積です。)

延床面積

36421.43平方メートル

庁舎棟(専有率)

30747.30平方メートル( 市:86.63%、国:13.37% )

庁舎棟(専有率)

5674.13平方メートル( 市:100% )

容積率対象面積・容積率

31341.19平方メートル・190.97%

建築面積・建ペイ率

7425.60平方メートル・45.24%

構造・階数 庁舎棟

免震構造、鉄骨鉄筋コンクリート造・地上8階、地下2階

構造・階数 駐車場棟

免震構造、鉄骨鉄筋コンクリート造・地上8階、地下2階

高さ

38.68m(公益上必要な建築物であることから、周辺の市街地環境の維持に支障がない建築物として計画してあります。)

駐車台数

自動車   200台(障がい者用駐車場6台含む)

バイク  33台・自転車 120台



 

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