冬期特別展「星々のみちびき~大雄山参道二十八宿灯」開催

平成23年11月16日

 
平塚市
担当 博物館学芸担当 澤村
電話 0463-33-5111
 

冬期特別展「星々のみちびき 大雄山参道二十八宿灯」開催

 
主催  平塚市博物館

日程  平成23年11月19日(土)~平成24年1月15日(日)

開館時間  午前9時~午後5時(12/6~12/11は午後7時まで開館)

休館日  月曜日(月曜日が祝日の場合火曜日)、12月29日~1月3日
 
場所  平塚市博物館(平塚市浅間町12-41)
 

事業内容

   南足柄市にある大雄山最乗寺は、道了尊とも呼ばれ、平塚市民にもなじみの深い寺院です。その参道には時折「角(かく)一丁目」「心(しん)五丁目」などと道程を知らせる丁石(ちょういし)が見られますが、面白いことに頭の一文字「角」「心」などは、中国や日本の天文学で用いていた古い星座名なのです。これらは明治~大正時代には大雄山名物のひとつで「星宿燈(せいしゅくとう)」と呼ばれ、まるで星のように夜の参道を導いていました。
   参道の丁石になぜ「星」があるのか、素朴な疑問から出発し、天文学とは異なる、精神文化の面での、私たちと星のつながりについて考えます。平成16年度から実施してきた「星まつりを調べる会」の成果を活用して展示します。
 

主な出品物

星宿燈「軫(しん)廿八丁目(にじゅうはっちょうめ)」拓本
全星宿燈(42基)写真
最乗寺古絵図、古写真
道了講で用いた幟旗、鐘、襷、葛籠等
『天文成象(てんもんせいしょう)』(江戸時代の天文学者渋川春海が製した精密星図)
『中星候辰表(ちゅうせいこうしんひょう)』江戸後期の天文学者石坂常堅(いしざかつねかた)の星図
星曼荼羅(ほしまんだら)(北斗曼荼羅)
高森道了尊「北極連珠」石碑拓本(江戸時代の星占の図)
鎮宅霊符(ちんたくれいふ) 等、いろいろな星の御札、御守
 

展示構成

星の名前を頂く道標たち
   全星宿燈を写真で紹介
日本・中国の星座と二十八宿
   江戸時代の星図を用い星宿(二十八宿)を紹介します
最乗寺と道了尊
   天狗伝説のある最乗寺と、星宿燈が建てられたころの資料を紹介します
平塚の道了講
   最乗寺信仰の講活動の例として平塚の道了講を紹介します
大雄山と吉原
   明治40年の星宿燈を建てた遊郭の講の人々を追います
星をまつる
   二十八宿や北斗七星などへの信仰を紹介します
 

関連事業 

記念講演会 「平塚の大雄山信仰をめぐって(仮題)」
講師:西海賢二氏(東京家政学院大学教授)
日時:平成23年12月17日(土) 13時~
会場:平塚市博物館講堂 聴講自由(無料)

現地見学「大雄山参道の星宿燈を歩く会」
日時:平成23年12月11日(日) 10時~15時30分
場所:大雄山駅~最乗寺
申込:往復はがきで11月30日までに博物館へ(交通費実費)

担当学芸員ギャラリートーク(展示解説)
日時:平成23年11月26日(土)、12月4日(日)、平成24年1月8日(日)
各15時~16時
会場:特別展示室 参加自由(無料)

プラネタリウム「聖なる夜の『銀河鉄道の夜』鑑賞と星宿燈の星空」
日時:平成23年12月24日(土)15時30分~16時50分
会場:平塚市博物館プラネタリウム
観覧料:200円(18歳未満・65歳以上無料) / 定員:70名(当日先着)

協賛 南足柄市
 

出品・協力機関

最乗寺(南足柄市)、南足柄市郷土資料館、南足柄市立図書館、南足柄市産業振興課、千葉県立中央図書館、千葉市立郷土博物館、台東区立中央図書館、川勾神社(二宮町)、高森道了尊(伊勢原市)、善福寺(茅ヶ崎市)、星田妙見宮・星田神社(交野市) 他
 

展示図録

A4 40ページカラー