9月定例市長記者会見・平塚市役所庁舎に関する市民アンケート調査結果速報

平成18年9月28日

平塚市側の説明

 

大蔵律子市長:

 

 おはようございます。

 平塚市役所庁舎に関します市民アンケート調査結果の速報について、ご説明いたします。

 その前に、アンケート調査を行いました経過を申し上げます。市庁舎建設につきましては、現在の市庁舎の老朽化や分散化などの様々な問題を解決し、市民サービスの向上を図るとともに、市庁舎の耐震性の不安を解消し災害時の拠点となるよう市庁舎の建て替えを検討してまいりました。

 市議会3月定例会初日2月21日の施政方針で、新庁舎建設に関しまして「早期に現在地に新築する方向で準備に入りたい」と表明しましたところ、議会をはじめ各方面から御意見をいただきました。施政方針で示しました方向性につきましてあらためて市民の声を聞くべきとの御意見も多かったことを踏まえまして、市庁舎の建て替えにつきまして市民の考えを把握するため、また、広く市民の意見を収集して、新庁舎建設に向けての資料として活用するためにアンケート調査を実施したものでございます。

 調査方法などのやり方につきましては、裏面に実施概要でお示しいたしましたので、ご覧いただきたいと思います。

 では、アンケート結果の速報の概要でございます。まず、現在の市役所庁舎の利用状況についてでございますが、来訪時の交通手段は、「自家用車」が54.5%と最も多く次いで「自転車」となっておりました。また、その訪問理由は、「戸籍、住民票等」が最も多くありました。

 2の「市役所庁舎を建て替える場合の考え方」についてです。この設問につきましては、調査票の中で検討経過や検討結果、新庁舎の規模等について情報提供を行った上で、回答を求めました。「庁舎の建設はできるだけ早く進めた方がよいと思うか」につきましては、69.9%が肯定的、「そう思う」と「どちらかというとそう思うという結果でございます。「庁舎建設の場所は現在地がよいと思うか」につきましては、75.5%が肯定的でありました。「庁舎は新築した方がよいと思うか」につきましては、74.9%が肯定的でありました。

 これからの市役所庁舎のあり方につきましては、14項目にわたって意見をうかがいましたが、肯定的な意見が多かった項目としては「環境への配慮をしているほうがよい」とか「防災や災害時の復興拠点としての機能を備えているほうがよい」とか「駐車場・駐輪場が充分にあるほうがよい」などが90%以上でありました。逆に、「街のシンボルとなるような建物のほうがよい」については、「そうは思わない」「どちらかというとそうは思わない」という否定的意見が57.5%を占めておりました。

 次に、4に掲げてございますが、市役所庁舎について、自由記述で約550件のご意見がありました。また、5に出してございます市内の公共施設の建て替えについてでございますが、自由記述で約480件の様々なご意見をいただきました。これら市庁舎と市内の公共施設の建て替えなどについてのご意見は内容の集計が終わりましたら、公表をさせていただきたいと思います。今後、今回のアンケート調査の結果や現在進行中の新庁舎建設計画懇話会でのご意見を踏まえまして、議会と相談をしながら、新庁舎建設に向けた作業を進めてまいりたいと考えております。

 

質疑内容の要旨

 

 

Q記者:現在の駐車場と建て替えた場合の駐車場の数は?また、建物が2万平米とは何階建てを想定しているのか?さらに、現在分散している庁舎機能は全部1つに入るのか?

A市長:具体的な数値は担当部から発表いたしますが、2万平米という数値につきましては、現在分散している、いわゆる市役所の機能を果たしているものをみんな数値を合計すると、2万平米になるということから、2万平米を限度として建て替えをしたいということで出しました。

 

Q記者:教育委員会などは入っているのか?

A市長:すべて入ってございます。

A行政総務課長:現在の駐車場の車の台数は南側と西側にありますが、市民用167台分のスペースを確保しています。公用車のとめる部分がありますので、それが110台。合計しますと277台分のスペースがあります。それからバイクにつきましては、市民用、公用合わせまして、約150台分のスペースがございます。こちらにつきましては同じ程度のものを考えています。駐輪場につきましては、建物周辺に止めていますので、何台分というカウントは特にしていません。予定されます新しい建物では、現状の1割程度の増で約300台分、駐輪場については700台分。駐輪場の700台は現状と同じぐらいの数になると思います。

A市長:何階建てを考えているのか、というご質問がございました。今回のアンケートや現在、市民懇話会等のご意見をうかがった後に、規模などにつきましては、市庁舎のあり方につきまして、いわゆる審議会的な委員会を立ち上げることになっておりますので、具体的な検討をしていただくことになります。

 

Q記者:公用車が止まるスペースに市民は止められないのか?

A行政総務課長:例えば、税務などでたくさん止まる時には、公用車を一時的にほかの施設の駐車場に移しまして、(市民に)止めていただけるように対応しています。

 

Q記者:新しい建物の300台は公用車分が入っているのか?

A行政総務課長:入っています。市民分は200台です。

 

Q記者:このアンケートで、もう1つの候補地の見附台周辺地区についての情報提供はどれぐらいしているのか?

A行政総務課長:アンケートにつきましては、この文面のみです。ほかのものは出していません。

 

Q記者:見附台周辺地区との比較ができなくては、情報提供とは言えないのではないか?現在地につくるため、誘導するアンケートなのではないか?

A市長:ご批判は率直に受けたいと思います。ただ、誘導するためのアンケートとは思っていません。施政方針で確かに出しましたので、それについて市民がどういう風にお考えになるか、ということを知りたい、ということで、アンケートの設問そのものにつきましても議会と一字一句をご相談しながら、設問を決めさせていただきました。資料提供も、どの範囲がいいか、ということを議論しながら。今おっしゃいましたように十分な情報提供には至っていないというご批判は甘んじて受けたいと思います。もう1つは見附台周辺地区につきましては、すでに独自の検討委員会がありまして、今日は最終的な土地利用構想をまとめるというので現在、開かれておりまして、向こうもほぼ発表されつつありますが、その資料もまた見附台がどういう敷地でどういう背景であったということが、今回のアンケートと時間がずれてしまいますが、そのままお出ししようということでございます。十分だったとは必ずしも言えないというのは率直に、そのとおりだと思いますが、こちらとしては誘導ではなく、大切なことであって議会でいろいろ議論をしてきましたので、その方針を出したことについて、どうお受け取りになるか、というのが第一でございました。

 

【ボートピア】

 

Q記者:大神のボートピアの話は市にはきているのか?

A市長:事業者からはまったくございません。

 

Q記者:農用地なので簡単にはできない?

A市長:そのように認識しています。

 

【立候補への判断】

 

Q記者:来年の統一選に向けて、判断をいつごろ示すのか?

A市長:自治基本条例が今回、ご議決いただき、19年度からの総合計画を一生懸命作り上げてまいりまして、議会に上程させていただきました。そのほか、都市づくり条例等も内部で鋭意やっているという本当に忙しい時でございまして、9月議会が終わってこれから、自らの問題でございますので、周りの方に十分なご相談をきちんとした形でさせていただいて、うまくいけば年内、来年の早々に結論を出せるようにしたい、と個人的にそう思っているところでございます。もうしばらくお待ちください。

 

Q記者:意思はおありということか?

A市長:いろいろ行政の進み具合とか、自らがこれまで申し上げてきたこと等の進ちょく状況とかを考えた上で判断、決断を年内に出したいと思っております。

 

【耐震偽装】

 

Q記者:耐震偽装のホテルの工事状況はどうか?

A市長:今日は担当助役が、さきほど申しました重要なもう1つの構想取りまとめの最終段階ですから、そちらに行っております。前回、お答えした時からすると、半月ばかり、施工者の関係で遅れているとうかがっております。

 

【ごみ処理】

 

Q記者:先日の、ごみ処理広域化から二宮が脱退する話は、トップから市長はいつ聞いたのか?

A市長:町長さんからは前日。両方の町長と、市長とこの場(市長室)で前日、きちんとしたそういうことを。その前にそういう雰囲気がある、ということは助役同士、部長同士、事務レベルで、どうもそういうことになりそうな雰囲気があります、ということは聞いています。

 

Q記者:二宮が抜けたが、1市1町でも大きくは変わらないのか?

A市長:そういうふうに思っております。可能性調査を大きく変えるとなりますと、また時間もかかりますので、可能性調査から規模が多少縮小ですとか、ごみの減量とか、1か所なくなりますので、二宮に持っていこうとした分をどうするか、という検討を今後、両自治体で詰めることになると思います。

 

Q記者:二宮町長が選挙後、また広域化したいとなったらどうするのか?

A市長:当日の記者会見でも記者の皆さんがそういうふうにご質問されたのに対して、「決してそういうことはしません」とあちらの町長さんはおっしゃっていたので、私はそれを信じたいと思います。

 

Q記者:二宮の施設は新しい施設だが、できるのか?

A市長:ガス化ですが、国、県が指導してきました広域化と、今後のごみ処理行政の中ではたいへん、大きなポイントになっておりますので、両自治体で事務レベルでまず検討をしてもらいたいと思っています。バイオテクノロジーの関係とか、ごみを減量するという究極的には、灰そのものをなくしたい、ということがあるのですから、熱エネルギーとして取り出す、というのは循環型社会をいっている限り、止めるのは難しくなると思います。これはまだ詰めているわけではなくて、私が思っているだけです。

 

Q記者:メタンガス化はできるのか?

A市長:実際にやっているところもございますし、いろいろな方法が…

 

Q記者:失敗もあるようだが?

A市長:今後、どんな風になるか、研究者との議論も進めていかなければならないと思います。

 

【ごみ有料化】

 

Q記者:藤沢市がごみ有料化を決めたが、平塚市として将来的にはどう思うか?

A市長:これまでもいろいろ議論をしてきまして、徹底して個々人がどう減量するかというのを積み上げて、それでもなおかつ、減量化も目的に達ししない、と。財政的にも大きな負担がかかるという時には、有料化は避けて通れないだろう、という議論をしてきたつもりでございまして、いつ、というのは現在の財政健全化の中では、当面の課題ではなくて、もうちょっと市民の合意形成のための時間を作っていく必要がある、ということで、抑えているところです。私もそう生易しいというふうには思っておりませんが、やっぱりごみをどう減らすか、一人一人の努力を積み重ねながら、財政的にも自己負担もやむを得ない、という話が出てくるはずだと思っています。

 

Q記者:自治会が強いところでないと、市民の合意はできないのではないか?

A市長:藤沢の例なども参考にさせていただきたいと思います。実際に導入されるまでのご苦労もあったわけでございますからね。

 

Q記者:藤沢はかなり強引に始めたようにみえたが?

A市長:藤沢も藤沢市さんなりに合意形成の努力をされたと思うんです。ただ、時間を長くかけるだけが、合意形成がうまくいくとも必ずしもないと思いますので、こちらも「なぜ有料化なのか」という理論構築も内部で詰める必要があると思いますし、そういう資料を元に、こちらから見れば説得できるようなご説明、あるいは市民から見ても自ら発案してくるような中身を折り合ったときに、うまく行くんだろうというふうに思ってますので。まだ今ではないと思っています。

 

Q記者:ごみ広域化の脱退の話はいつごろから話があったのか?

A市長:トップからトップへというのは前日でございました。事務レベルでは、4月から平塚市に派遣をしていただいておりますので、詰めていく段階でどうも違う議論になったと。では、どういう提案なのか、ということで半年近く待ったと聞いています。でも、何回、「そちらの案を出してくれ」と言っても出てこなかった、ということで、最終的に認識の違いというので脱退をするということになった。具体的な提案をいただいてこなかった、と事務方から聞いています。

 

Q記者:二宮からは何も示されなかったのか?

A市長:その代案が出てこなかった、ということですから。

 

※定例市長記者会見における質疑内容を広報課報道担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平成18年9月28日

平塚市

担当  行政総務課庁舎建設準備担当

電話  0463-23-1111 内線2107 

 

平塚市役所庁舎に関する市民アンケート調査結果速報

 

アンケート結果速報の概要

現在の市役所庁舎の利用状況

 市役所庁舎への訪問の有無は、訪れたことが「ある」人が9割弱を占めている。利用頻度は「年に3、4回」(43.0%)が最も多く、次いで「年に1回程度」(32.9%)が多く、年1~数回程度が4分の3を占める。

 来訪時の交通手段は、「自家用車」(54.5%)が最も多く過半を占める。次いで「自転車」(22.7%)が多い。

 訪問理由は、「戸籍、住民票等」(58.4%)が最も多く、次いで「国民健康保険・国民年金」(46.2%)、「税金」(26.2%)、「福祉」(20.4%)が多い。

 
市役所庁舎を建替える場合の考え方 

 この設問については、調査票の中で検討経過や検討結果、新庁舎の規模等について情報提供を行った上で、回答を求めた。
 「庁舎の建設はできるだけ早く進めた方がよいと思うか」については、69.9%が肯定的(「そう思う」+「どちらかというとそう思う」)である。

 「庁舎建設の場所は現在地がよいと思うか」については、75.5%が肯定的である。

 「庁舎は新築した方がよいと思うか」については、74.9%が肯定的である。

 

これからの市役所庁舎のあり方

 14項目にわたり意見を伺った。特に肯定的意見が多かった項目は、「環境への配慮をしているほうがよい」(95.0%)、「防災や災害時の復興拠点としての機能を備えているほうがよい」(92.7%)、「駐車場・駐輪場が充分にあるほうがよい」(90.7%)などである。逆に、「街のシンボルとなるような建物のほうがよい」については、否定的意見が57.5%を占めている。

 

市役所庁舎について

 自由記述で約550件の多様なご意見をいただいた。「建設場所」「新庁舎の基本的な考え方」「建物の機能」「事業手法・建設費」という視点から分類した。

 

市内の公共施設の建替えについて

 医療や教育、文化、福祉などの施設や建物の機能や運営方法、財政面に関することに対する意見要望など、自由記述で約480件の様々なご意見をいただいた。

 

実施概要

調査の目的
 現在の市庁舎の老朽化や分散化などの様々な問題を解決し、市民サービスの向上を図るとともに、市庁舎の耐震性の不安を解消し災害時の拠点となるよう建替えを考えているが、市民の皆さんが、市庁舎についてどのような考えをお持ちであるかを把握する。

調査事項

回答者自身に関する項目 性別・年齢・職業・居住年数・居住地区
 

調査内容に関する事項

  1. 現在の市役所庁舎の利用状況
  2. 市役所庁舎を建替える場合の考え方
  3. これからの市役所庁舎のあり方
  4. 市役所庁舎について(自由記述)
  5. 市内の公共施設の建替えについて(自由記述)

 

調査の概要
  1.  調査対象  満18歳以上の平塚市民
  2. 標本数    3000
  3. 抽出方法  住民基本台帳から等間隔に無作為抽出
  4. 調査区域  平塚市全域
  5. 調査方法  郵送方式(料金受取人払いの返信用封筒を添えて郵送)
  6. 調査期日  平成18年8月1日

 

調査票の配布及び回収結果
  1. 調査票配布数  3000件
  2. 実質標本数   2987件(戻り分13件、相手方不明・転居等のため届かず)
  3. 有効回収数   1182件(男520件、女647件、不詳15件)
  4. 有効回収率   39.6%

 

結果の公表

  • 結果報告(速報版)は別紙添付(新庁舎建設のHPをご覧ください)
  • 最終的な報告書は、平成18年11月15日に平塚市ホームページで公表予定

 

今後の利用

  今回の結果は、新庁舎建設に向けての資料として活用していく。

 

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