開館15周年記念 日本画の巨匠 山本丘人展

平成18年10月11日

平塚市

担当 美術館学芸担当 勝山

電話 0463-35-2111 内線2777 

 

開館15周年記念 日本画の巨匠 山本丘人展

 

開催趣旨

 平塚市美術館、開館15周年を記念して、湘南にゆかりのある日本画の巨匠、山本(やまもと)丘人(きゅうじん)の回顧展を行います。丘人は1900年に東京で生まれ、晩年の26年を大磯で過ごし、1986年に杏雲堂平塚病院で没。享年85、今年は没後20年となります。

 丘人は東京美術学校(現・東京芸術大学)在学中に大和絵の巨匠、松岡映丘に師事。親交のあった岡鹿之助とは同級生であり、杉山寧、高山辰雄の先輩にあたります。

 丘人の生きた時代は戦争を挟んだ激動期であり、日本画の世界でも伝統をいかに乗り越え新しい時代の表現を模索するかという転換期であり、戦後、同志と美術団体、創造美術(現・創画会)を結成し、旧来の花鳥風月の伝統に飽き足らず、雄大な山容や荒々しい日本海に取材、力強い造形やロマン性、象徴性にあふれた表現で同時代の日本画壇をリードしました。1977年には文化勲章を受章しています。

 本展は、東京圏での本格的回顧展としては12年ぶりであり、過去最大の92点を出品。師である松岡映丘に認められるきっかけとなった第一作《娘之坐像》(今回新発見)、長らく行方不明であった戦前の代表作《村道》をはじめ、代表作を網羅するとともに、図録収載の高山辰雄氏、稗田一穂氏、毛利武彦氏、川崎鈴彦氏による論考により山本丘人芸術の歩みを紹介します。

 なお、同時開催として、丘人が創立会員となる創画会を舞台に、現在活躍する内田あぐり(葉山在住)の展覧会を開催します。

 

会期   2006年10月14日(土)~2006年11月26日(日)

時間   午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

休館日  毎週月曜日

会場   平塚市美術館 展示室       

      〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3   

      電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741

 

交通機関 

JR東海道線平塚駅北口より徒歩20分。または駅北口バスターミナル10番線乗り場から「美術館入口」下車徒歩2分、無料駐車場70台。

 

主催    平塚市美術館・日本経済新聞社

 

協力    資生堂

 

出品作品 

 山本丘人《夕焼け山水》(財団法人平木浮世絵財団)《北濤》(東京国立近代美術館)《流転之詩》(山種美術館)《地上風韻》(箱根・芦ノ湖 成川美術館)ほか日本画作品92点

 

観覧料金 

 一般 700円(団体は560円)、大学生・高校生500円(団体は400円)、中学生以下無料 

 ※20名以上は団体料金 ※第2、第4土曜日高校生無料

 平塚市民で身体障害者手帳、療育手帳の交付を受けた方と付き添いの方、60才以上の方無料

 

関連事業

特別講演会「丘人先生の思い出-小泉淳作氏にきく」
 聞き手:草薙奈津子 (当館館長) 
 日時 10月21日(土) 午後2時~午後3時30分 
 会場 ミュージアム・ホール 


友の会ギャラリートーク
 日時 11月4日(土) 午後2時~午後3時
 会場 展示室(観覧券をお求めください) 解説:勝山 滋(当館学芸員)


学芸員によるギャラリートーク

 日時:10月15日(日) 10月29日(日) 11月23日(祝日)

 午後2時~午後3時

 会場 展示室(観覧券をお求めください)解説:勝山 滋(当館学芸員)


子供ギャラリーツアー

 日時 11月18日(土) 午前10時30分~11時15分

 アトリエ・展示室


レクチャー「日本画の画材」(要申し込み)

 11月12日(日) 午後1時30分~午後3時

 解説:端山聡子(当館学芸員)


団体向けレクチャー

 日時 毎週木曜日午前中随時、30分程度 

 会場 展示室 解説:当館学芸員

 

同時開催 2006年10月14日(土)~12月3日(日)  内田あぐり展

 

刊行物    図録(A4変形・140ページ) 2,500円

        ポスター(B2サイズ)  200円

        ポスター(B3サイズ)  150円