12月定例市長記者会見 ツインシティ大神地区まちづくり計画(素案)を策定 市民へのパブリックコメントを実施

平成23年12月22日

平塚市側の説明

落合克宏市長:
 おはようございます。今年最後の定例記者会見ということでお集まりいただきましてありがとうございます。
 今年の今までを振り返ってということで一言、ご挨拶させていただきたいと思います。

 ご存じのように3月11日の東日本大震災の後で、私が4月の選挙で市長に就任をさせていただいたわけでございます。選挙戦の時もそうでしたけれども、やはり市民の方たちの安心・安全の対策をということで、防災対策、特に津波対策ですとか、またそれに付随した放射線の災害対策、こういうものに力を注がせていただいたわけでございます。
 また、印象的な件としては、やはり七夕まつりを開催できたということが私はとっても良かったんじゃないかな、というふうに思っています。規模・時間そういうものを縮小しての開催でございましたが、やはり市民の方たちの「ぜひやろうよ」という、そういう気持ちが強く伝わってまいりましたので、開催をさせていただき、今までは市が抱えてきたお祭りであったわけでございますけれども、市民の方たちが開催をしていく七夕まつりへ今後、軸足を移していくことができるきっかけになったのではなかったか。また、震災の対応のですね、東北に元気を発信する、また東北の子どもたちからも短冊を送ってもらったり、そういうこともございましたので、今年の七夕まつりは大変印象深い思い出がございます。
 そして、今も音がしておりますけれども、3大事業、ハード事業の庁舎建設、環境事業センターの建設、そして市民病院の建設ということで、そのうち新庁舎が具体的に動き始めました。環境事業センターも動いたわけでございますが、今後、着実な歩みを進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。
 私が就任させていただいた年に、美術館が20周年ということで、今年は伊東深水展を含めて、大きな企画展をさせていたたぎました。魯山人展等も行いましたし、これも記憶に残るものでございました。
 そして、最後の締めくくりでございますが、30日に競輪グランプリということで、平塚としては3年に1回の大きな競輪のイベントがございます。

 就任をさせていただいて以来、皆様にもいろんなご指導をいただきながら、進めてきた訳でございますが、就任から8か月、率直な思いではございますけれども、何かこうがむしゃらに駆け抜けてきた、というこの8か月だったんじゃないかな、と思います。

 来年は議会などでもお話申し上げましたが、大変、税収などが厳しくなる年になると思います。ですから、やはり厳しい中でも市民の皆様に住みよい平塚をつくるための、平塚のまちづくりを目指して、職員それから理事者一丸となって進んでまいりたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いします。私から冒頭、発言をさせていただきました。よろしくお願いします。

 今日は2点でございます。まず1点目はツインシティの、大神地区のまちづくりについて、市民の方々へご意見をうかがうパブリックコメントを行いますので、それについてお話をさせていただきます。
 資料をお配りしてございますが、ツインシティにつきましては東海道新幹線新駅を誘致しております寒川町の倉見側、それと相模川を挟んだ大神地区を新しい橋で結びまして、川の東西を一体として環境共生都市をつくっていくという構想でございます。このツインシティの大神地区は、平塚の立場からいたしますと、北の核になります。総合計画の中で位置付けておりまして、このまちづくりを進めるに当たりましては、県が新しい橋の整備などを行い、それぞれの地区のまちづくりは寒川町そして平塚市は住民と協働で取り組んでいる。今までの流れでございます。
   ツインシティの大神地区のまちづくりについて、神奈川県や地権者などと協働して検討を進め、まちづくりの計画の素案を作成をいたしました。そこで、この素案につきまして、市民の方々からご意見をいただきたいということで、パブリックコメントを実施するものでございます。
   実施期間、それから説明会などがございますが、それは資料に書いてあるとおりでございます。
  ツインシティの大神地区のまちづくりのイメージでございますけれども、産業系、複合系、住居系の3つのゾーンに分かれまして、それぞれ土地利用の方針をお示しをさせていただいております。概要版をお配りしてあると思いますけれども、開いていただきますと、計画図が載っておりまして、大神地区、新幹線より北側の地区につきまして、このような形で土地の利用方針を定め、その内容等につきまして、ご意見をいただくというものでございます。
 それぞれ、産業系、複合系、住居系につきましては、お示ししているとおりでございます。道路等も、ツインシティ橋、新橋からくるもの、それから南側に位置する道路、それと129号線、こういうものからなっているところでございます。
   今後の予定でございますが、このまちづくりのイメージを実現するために、都市計画手続き、環境アセスメント手続きを進めますとともに、土地区画整理事業の事業化に向けました準備を並行して進めてまいりたいと思っているところでございます。 
 

質疑内容の要旨


Q記者:夏でしたか、ツインシティについて、知事が疑問視する発言をしているが、橋の整備を含め、県の動きはどうか?
A市長:そもそも(この構想を最初に)提唱したのが県でございまして、それに平塚市が一緒にですね、平塚市の発展のための一つの北の核として取り組んできた、という事業でございまして、その時も、私は知事に、このまちの整備の必要性を訴えてまいりました。それ以降、いろいろ担当サイドからも、県といろいろな考え方のですね、もう1回知事の方にも、ご理解いただきたいということで、そういう説明をしてまいりました。基本的に知事は、決してこのツインシティのまちづくりを「ノー」と言った訳ではなくて、ただ駅を誘致するためだけでは必要ではないんじゃないか、と。知事もおっしゃってますけれど、環境ですとか、いろいろなそういうものに配慮したまちとして、このまちが平塚の北の位置付け、それと県の中央の位置付け、相模川以西の核となるようなまちの位置付け、そういうことの理解はしてくれていると思うんです。ただ、それを単なる駅誘致のためのまちづくりでは駄目じゃないかな、そういう意識でお話をされているというふうに聞いています。
 もっと具体的に言うと、橋は県が整備をするというお話には、もうなっていますので、これはしっかりと結んでいただき、一つにはJR東海さんの方でリニアモーターが2027年ですか、相模原を一つの地下駅としてという方向性も決まっているので、駅だけではなくて、まずまちづくりが先行して進む中で、その結果として、新幹線の各駅停車機能を担う新駅を誘致できる、というそういう方向に結びつけていきたいな、と。
 知事さんが、このまちづくり自体を全て否定しているというようなとらえ方は、私はしておりませんし、我々担当サイドでもそういうとらえ方はしてないというのが現状です。


Q記者:橋の整備が問題になると思うが、そのへんはどう思うか?
A市長:もちろん今、警察との協議とか、それは具体的に進んでおりますので。位置の問題、どういう交通体系であちら寒川側と結ぶかとか、具体的なものはもう進んでいます。後は、橋は県に架けていただき、面整備について、どこまで平塚と県とで取りかかっていくか、ということになると思います。その前の段階で、昔から、駅が先か、まちづくりが先かという議論もありましたけれど、今の状況の中では、まずツインではありますけれども、平塚の大神地区のまちづくりを具体的にこういう素案、図案を示しながら都市計画決定まで持っていくことをぜひ優先的に進めていきたい。それと一緒に、寒川側と一緒にツインですから両方やらなければならないんですけれども。

 ちょっと話が戻りますけれども、知事(から)はやっぱり寒川側の調整の、進み具合を見た段階で、申し訳ないですけれども、ちょっとまだ、特に寒川側が何を求めているのか、理解できてないよ、ということを対話の中で聞きました。平塚としてはこのまちの重要性、特に圏央道が開通し、新東名ができ、流通産業そういうものも含めて、あそこの土地の立地の重要性も、県の方では理解をしていただいていると私は考えています。


Q記者:橋の整備が遅れた場合でも、ツインシティという枠がなくなって、はしごを外された状態でも、この計画は自立的に進められるのか?
A市長:ぜひ支援については、根本的にこのまちづくりを具体的に提唱したのは県でございますので、そのへんの責任も含めて、ぜひ呼び掛けというか、力強く押していきたいというのが私の気持ちでありますね。

 

※定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

記者発表資料

平塚市
担当 まちづくり政策課 都市計画担当
電話 0463-21-8781
 

ツインシティ大神地区まちづくり計画(素案)を策定
市民へのパブリックコメントを実施


   ツインシティとは東海道新幹線新駅を誘致している寒川町倉見地区と、相模川を挟んだ平塚市大神地区を新しい橋で結び、川の東西両地区を一体とした環境共生モデル都市として神奈川県と神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会が計画しているまちづくりのことです。ツインシティ大神地区は平塚市の北の核として、「平塚市総合計画」等に位置づけられています。このまちづくりを進めるにあたって、県が新しい橋などの整備を行い、両地区のまちづくりは寒川町と平塚市がそれぞれ住民と協働で取り組んでいます。
   平塚市では、神奈川県及び神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会によって策定された「ツインシティ整備計画」や本市の上位計画である「平塚市都市マスタープラン」に基づき、ツインシティ大神地区のまちづくりについて、神奈川県や地権者などと協働して検討を進め、まちづくり計画の素案を作成しました。
このツインシティ大神地区まちづくり計画の素案について、市民の皆様から広く御意見をいただきたく、次のとおりパブリックコメントを実施します。
 

パブリックコメントの実施期間

  平成24年1月10日(火)~2月10日(金)
 

パブリックコメントに伴う地域説明会

   平成24年1月19日(木)午後7:00~9:00 
   大神公民館 大ホール(大神2391-1)
 

ツインシティ大神地区まちづくりのイメージ

  産業系、複合系、住居系の3つのゾーンに分け、それぞれの土地利用の方針を示しています。

   産業系ゾーン
      ツインシティの立地条件を活かした新しい産業や研究開発施設等の集約を図るゾーン

   複合系ゾーン
      地域の核として、新しい都市にふさわしく街を行き交う人々にとって魅力的な商業施設や業務施設等の立地誘導を図るゾーン

   住居系ゾーン
      環境共生型の低中層集合住宅地や戸建住宅地として良好な居住環境の形成を図るゾーン
 

 骨格となる道路

      寒川町倉見地区とツインシティ大神地区を結ぶ新しい橋と道路、地区の南側の交通を受け持つために配置する道路等となります。また、地区の核となるゾーンには地域の交流を盛んにするシンボルとなる道路を配置します。
 

今後の予定

   今後はツインシティ大神地区のまちづくりのイメージを実現するために、都市計画手続き、環境アセスメント手続きを進めるとともに、土地区画整理事業の事業化に向けた準備を進めていきます。