平成24年 年頭市長記者会見

平成24年1月4日

平塚市側の説明

落合克宏市長:
   みなさんこんにちは。新年明けましておめでとうございます。昨年はいろいろお世話になり、ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 今年の展望ということで、昨年からの振り返りも含めて、少しお話をさせていただきたいと思います。
 昨年は3月11日の東日本大震災、これを抜きには考えられないというふうに思いますけれども、震災、円高、タイの洪水、また、ヨーロッパの債務不安、いろいろな影響がありまして、今年はたいへん行財政運営が、厳しい年になるのではないかと感じているところでございます。今までも努力をしてまいりましたけれども、事業、施策の選択と集中をいっそう強化し、経費を削減すること、また税金等の債権等のしっかりとした管理等も含めて、行財政改革に強い意志をもって臨んでまいりたいと思っているところでございます。
 また、職員の意識改革も含めて、進めていきたいという思いがございます。公務に対する積極的な意識を喚起すること、そういう努力も私自身はしていきたいと思っているところでございます。
 もちろん政策的には昨年の引き続きになりますけれども、やはり防災対策、津波対策、そして放射線の問題がまだまだ残っておりますので、放射線の対策、いわゆる市民の皆さんの安心安全をどういうふうに守るか、この対策についてはしっかりとした対応を進めていきたいと考えております。
 また、ご存じのように石巻市と災害時の相互応援協定も結んでおります。今も職員を派遣している状況でございますが、被災地支援につきましても引き続き、しっかりと取り組みをさせていただきたいと思います。また、平塚の課題としては、平塚の経済をどのように元気にしていくか、この部分についても取り組みをしていく必要があります。商業、工業、このへんの将来展望、活性化をどうするか、また、農業、漁業、また観光の振興についてもぜひ取り組みをしていきたいと思っております。各産業の連携を図る具体的な施策については24年に具体的に取り組みを進めてまいりたいと思っております。
 最初から厳しい厳しいと申し上げておりますけれども、ただ厳しいだけでなく、明るい年にしたいなというのが私の気持ちでございます。今年は平塚にとって、前に展開していく年にしたい、その土台になる年にしたいと私は思っておりまして(「展」の字を記入した自筆の書を掲げ)、恐縮でございますが、1字というとで、展開の「展」という文字を今年は書かせていただきました。これは平塚市が厳しい時代を迎えておりますけれども、それを乗り越えて前に進んでいくための広がりを持つ年、展開をしていく年にしたいということで、書かせていただきました。
 まず道路インフラ等については、平塚を取り巻く環境が整備されてきます。海岸の(国道)134号の4車線化、圏央道・さがみ縦貫道の近々の開通、第2東名の開通も含めてより道路インフラの整備が進んでくる年、目に見えて進んでくる年になると思います。東八幡では全農の青果センターが大和(のセンター等)を集約して、2月から(業務が)始まります。いわゆる物と人の流れが変わってくる年になると思っていますし、それを道路インフラ等を利用した平塚の発展へとつなげるためのまちづくりをぜひ進めていきたいと思っております。
 その一つはツインシティ。今まで県の主導での理想的な進め方でございましたけれども、平塚市としてもぜひ力を入れて、24年度中には具体的なまちづくりの形を示す都市計画決定まで進めていきたい、そういう努力を進めているところでございます。都市計画決定、また区画整理の組合の設立に向けて、同時に進んでいく、もちろん寒川町とも歩調を合わせて進んでいく必要があると思いますけれども、平塚市の北の核、県の中央の動線の真ん中ということで、ツインシティにはぜひ力を注いで進めさせていただきたいと思っております。
 そして、三大事業、皆様も見ていただくと分かりますように、庁舎建設については議会棟を壊しておりますけれども、庁舎建設、環境事業センターの建て替え、市民病院の建て替え、この大きな3つは着実に一歩一歩前に進めていける年になるのではないかと思っております。
 そして、見附台周辺の開発につきましても今までは、いろいろな問題がありましたけれども、今年はぜひ街中、特に見附台周辺、今まで長い間手つかずになっておりましたこの見附台につきましても、布石を打ってまいりたいというふうに思っております。もちろん、予算、財政的な面も含めまして、民間の力を借り、民間活力を利用した見附台周辺の整備についての土台づくりの取りかかりをしていきたいと思います。
 そして、駅西口のバリアフリー化の一つ目として、24年度中に西口のエレベーターが完成いたします。今まで、障がいがおありの方等、駅を通しての動きに不自由をかけましたけれども、24年度は、エレベーターの設置に向けた具体的な取り組みもしてまいりたいと思います。具体的にハードの整備、お金のかかる整備についてはそういうふうなお話をさせていただきました。
 平塚市は今年市制施行80周年を迎えます。大きな式典は開催はいたしませんけれども、いろいろなイベントと掛け合わせまして、この80周年を市民の皆さんとお祝いしていきたいと考えているところでございます。
 一つの例としましては、芸術文化の関連では、美術館で4月に棟方志功(むなかたしこう)展という形で開催をさせていただきまして、これは、周りに博物館、図書館もありますので、それと連携した文化ゾーンの連携事業として、進めていきたいと思っております。
 7月にはこの80周年の記念展として昨年の美人画の伊東深水に引き続き、上村松園(うえむらしょうえん)、鏑木清方(かぶらききよかた)など有名な画家の展示会、特別展を考えているところでございます。文化、芸術の面におきましても、明るい話題を作りながらこの平塚を文化芸術の香りのするまちに育てあげていきたいと感じているところでございます。
 トータルでございますが、厳しい行政運営の年になると思いますが、職員と一体となって、市民の皆さんがやはり平塚に住んでよかったね、ということが実感できるように、ぜひ具体的な施策を打ってまいりたいと思っているところでございます。私から年の頭の感想と昨年からの流れの説明を申し上げながら今年の抱負を語らせていただきました。