8月定例市長記者会見 東豊田に消防訓練施設を併設した消防庁舎が完成 消防力の充実に向け10月1日から運用開始

平成24年8月23日

 

平塚市側の説明


落合克宏市長:
 今日は2件、こちらから発表させていただきます。まず最初に、東豊田に消防訓練施設を併設した消防庁舎が完成をいたしまして、10月1日から運用開始ということでお話申し上げます。
 消防力の充実に向けまして、平成22年度から東豊田地内に整備を進めてまいりました消防署大野出張所の新庁舎が8月末に完成いたしまして、10月1日から運用を開始する予定であります。
 新大野出張所につきましては、(資料に)記載があります通り、敷地面積が約2500平方メートル、消防庁舎延べ面積約770平方メートル、消防訓練施設が延べ面積約300平方メートル、両施設とも鉄骨造2階建てであります。また、総事業費につきましては約4億7千9百万円であります。
 消防庁舎の1階には事務室、救急隊仮眠室、車庫、みんなのトイレなどを整備し、2階には屋内訓練室、消防隊仮眠室、倉庫などを整備いたしました。
 消防庁舎の附帯設備として、屋上に太陽光発電、それから庁舎の西側に消防用ホースを乾燥するためのホースタワー、南面に水が周囲に飛散しない機能を備えました放水壁を整備し、放水訓練に活用ができます。また、放水された水は、放水壁の下にある水槽に貯まりまして再利用することができます。
 消防訓練施設については、全国消防救助技術大会の実施要領に準拠しました施設となっていまして、ロープで渡る訓練や建物の高い場所に梯子やロープで進入する訓練など各種の救助訓練に対応しております。また、マンホールから進入する訓練、狭いトンネルに進入して負傷者を救出する訓練にも対応できる施設になっております。
 配置部隊は、消防隊1隊と救急隊1隊を配置いたします。現在の大野出張所は、消防隊1隊のみの配置となっておりますけれども、本署の救急隊1隊を、この新庁舎に配置換えしまして、救急隊7隊を市内にバランス良く配備することができて、現場到着時間の短縮に繋がっていくものと思われます。
 配備車両につきましては、消防ポンプ車、救急車、災害対策車各1台を配備いたします。
 建設に至った経緯でありますけれども、現在の大野出張所は、昭和49年の竣工から38年が経過しております。また、消防総合訓練場につきましても、昭和43年の完成から44年が経過しており、両方とも建物の老朽化が著しい状況でありました。このようなことから、市の中心部に位置し、道路網も整備された東豊田地内に消防訓練施設を併設した消防庁舎を整備することで、消防職員の技術向上と災害時における消防力の充実と強化が図れることになります。
 運用開始に先立ちまして9月25日火曜日に開所式を開催いたします。開所式では、消防訓練施設と放水壁を使用した訓練を披露する予定でございます。
 

質疑内容の要旨


Q記者:まず到着時間の短縮は具体的に何分何秒か分かるか?また、施設の特記事項はあるか?
A消防長:到着時間の問題ですが、(平成)23年の全隊の平均で約 7.1分です。各隊ごとの、何分で到着したかというデータはないものですから、具体的にこの7.1分が何分になるということではないです。いま、本署に2隊救急隊があるんですけれども、その1隊を大野に持っていくので、市内にバランスよく配置できるので、例えば、大野管内の救急出動については、非常に短縮できると考えています。

Q記者:本署から出るのと、大野から出るのと、その短縮分などはどうなのか?
A消防長:大野管内の場合には、神田から出る場合もありますし、金目の方から出る場合もあるんです。ただ単純に本署から行くことによって、という計算ではちょっとできない。救急隊の場合には、119番通報がありますと、直近選別といいまして、その事故が発生した地点に一番近い救急隊が出場するように制度上できています。必ずしも単純に計算はちょっとできないんです。データでこうなります、というのは申し上げにくい。

 特記事項ですが、今回、大野ができたことによって、今まで訓練施設が出張所と離れておりましたけれども、併設することによって、大野配置の消防隊については、いつでも訓練ができるということと、あとは出張所から、今まで北東部にあった訓練所に行かなければいけなかったのですが、大野、東豊田という平塚市のほぼ中心に位置することによって、どこからの出張所でも短い時間で訓練施設に到着できるという点がございます。あとは、今まで大野につきまして消防隊のみだけだったんですが、救急隊1隊を配置することによって、救急隊消防隊の両方が活動可能になります。

Q記者:マンホールからの進入訓練は珍しいのか?
A消防総務課担当者:今回、設計するのに当たって、藤沢市消防本部の訓練施設を参考にさせていただいた中で、そういったマンホールなどをまねさせていただきました。 

Q記者:市内では初めてか?
A消防総務課担当者:旧総合訓練所には、仮設の足場など、または職員の手作りのトンネルのような訓練をするもの、またマンホールに進入する訓練については、ドラム缶を切って、職員手作りの訓練施設としてそういう訓練をしていましたが、今回については、しっかりとした訓練施設として設置させていただきました。

Q記者:みんなのトイレとはどういうことか?
A消防長:福祉のまちづくり条例という、県の条例がありまして、それによって整備をするようになっていて、だれでも入れる、障がい者の方も入れるという形になっている、大型版のトイレです。

Q記者:一般の市民の方も利用できるのか?
A消防長:外から利用できるようにしてあります。

Q記者:市内のほかの消防施設にもあるのか?
A消防長:土沢と南原にあります。

※定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。

発表資料


平塚市
担当 消防総務課 消防総務担当 赤木
電話 0463-21―9725 

東豊田に消防訓練施設を併設した消防庁舎が完成
消防力の充実に向け10月1日から運用開始
 

 消防力の充実に向けて、平成22年度から東豊田地内に整備を進めてきました消防署大野出張所の新庁舎が8月末に完成し、10月1日から運用を開始します。
 本署の救急隊1隊を新庁舎に配置換えし、救急隊7隊を市内にバランス良く配備することができ、現場到着時間の短縮に繋がります。また、消防訓練施設を併設した消防庁舎を整備することで、消防職員の技術向上と災害時における消防力の充実・強化を図ります。
 

施設概要

名称   平塚市消防署大野出張所
所在地  平塚市東豊田448番地3
敷地面積 約2500平方メートル
延べ面積 消防庁舎:約770平方メートル
訓練施設:約300平方メートル
構造   消防庁舎:鉄骨造2階建て
     訓練施設:鉄骨造2階建て
総事業費 約4億7千9百万円
設備   消防庁舎1階:事務室、救急隊仮眠室、車庫、倉庫、みんなのトイレなど
         2階:屋内訓練室、消防隊仮眠室、倉庫、食堂、シャワー室など
     庁舎附帯設備:太陽光発電、ホースタワー、放水壁
     訓練施設  :各種の訓練に対応した施設・倉庫
配置部隊 消防隊1隊、救急隊1隊
配備車両 消防ポンプ車1台、救急車1台、災害対策車1台


 運用開始に先立ち、落合市長などが出席して開所式を行います。
 

開所式

日時  平成24年9月25日(火)午前10:00~12:00(予定)
会場  平塚市消防署大野出張所
内容  式典、庁舎内覧、訓練披露
出席者 落合市長、市議会議員、自治会関係者、消防関係者など約130人