平塚市は2学期制を継続 平塚市2学期制連絡協議会から答申

平成24年11月28日


平塚市教育委員会
担当 指導室 五十嵐
電話 0463-35-8120
 

平塚市は2学期制を継続
平塚市2学期制連絡協議会から答申


 平塚市では平成17年度から市立幼稚園、小学校及び中学校で2学期制を導入し、平成24年度で8年目となりました。平塚市教育委員会では、「2学期制を導入する時点で期待された効果が表れているか」、そして、「課題を解決する取組の工夫は有効であったか」の2点について検証を行うため、平成21年11月に2学期制連絡協議会に諮問しました。
 この度、2学期制連絡協議会会長から教育長へ、本市においては、2学期制を継続していくという内容の「平塚市立学校『よりよい学期制のあり方』について(答申)」が出されましたので、お知らせします。
 なお、答申は今後、教育委員会のホームページにも掲載いたします。
 

答申の概要

  • 「2学期制導入の効果が表れており、2学期制を継続する」こと。
  • 「課題を克服する手立てを教育委員会や学校が実施する」こと。

 

2学期制の効果

  1. 授業時間数確保の意識が高まり、年間授業時数が増加した。
  2. 学校行事の時期を柔軟に設定できるようになるとともに、7月と12月に児童・生徒が活動する時間を生み出すことができた。
  3. 夏季休業が1学期の途中にあることで、休業前や休業中の教育相談がより充実し、サマースクール等も実施しやすくなった。
  4. 学期が長くなることで評価のスパンが広がり、よりきめ細かく確かな評価が行われるようになった。また、思考力・判断力・表現力を高める等の、時間をかけた授業が行いやすくなり、授業改善が進んでいる。

 

2学期制の課題と提言

1学期の途中に夏季休業が入るため、学習の継続性を保つことが難しい。
 →【提言】季節感や学校生活のリズムを考えると、夏季休業等の長期休業を学校生活の区切りとするのがよい。

  • 春・夏・秋・冬といった季節感のある、学校行事と地域行事の連携を図る。
  • 夏季休業だからこそできる体験活動や家庭で過ごす時間を充実させる。


通信簿の回数が2回になることで、学習面のフィードバックの機会が減った。
 →【提言】夏季休業前や夏季休業中の教育相談をより充実させ、それまでの学習状況等を丁寧に伝える。

  • 夏季休業の前や休業中に教育相談を行い、それまでの学習状況等を伝える機会をもつ。
  • 各学校では学習状況等を伝える内容や手立てを整え、丁寧に説明する。


中学校の定期テストの回数が減って、評価や進路への影響を心配する声がある。
 →【提言】定期テスト以外の評価をさらに充実させる。

  • 年間4回の定期テストはほぼ等間隔に実施できており、適切である。
  • 適切な資料で評価するために、定期テスト以外の評価をさらに充実させる。


長期休業(夏季休業・秋季休業)の設定については多様な意見がある。
 →【提言】新学習指導要領の全面実施による課題への対応も視野に入れ、長期休業の設定を検討する新たな組織を早急につくる。

  • 秋季休業については、2つの意見があり協議会として積極的に変える理由は見当たらない。
  • 新学習指導要領への対応を視野に入れ、新たな組織で長期休業の設定の検討を行う。
     

 

教育長コメント

 2学期制連絡協議会の皆様には、3年半にわたり、様々な立場や視点から幅の広い審議を行っていただきました。平塚市教育委員会としては、今回の答申内容を広く市民及び学校関係者にお伝えし、提言を具体的な施策に生かしながら本市の教育を推進してまいりたいと考えています。


資料

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