7月定例市長記者会見 小中学校校舎の長寿命化改修工事を実施します
平成25年7月25日
平塚市側の説明
落合克宏市長:
市立の小中学校43校ございますが、全校舎83棟のうち築30年以上の建物が62棟あります。老朽化対策が喫緊の課題であります。このまま放置いたしますと建て替え時期が集中してしまうことから、昨年度作成いたしました学校施設を長寿命化するための長期修繕計画を基に、今年度から長寿命化改修工事に着手いたします。
今年度につきましては、浜岳中学校の北棟、崇善小学校の北棟、中原小学校の南棟の校舎について、外壁、屋上防水、照明器具の更新、トイレの全面改修を実施してまいります。
なお、長寿命化改修とは別に、トイレの洋式化については、各学校からの要望を受けまして、昨年度と今年度で集中的に個別改修を進めております。今年度の個別改修が完了いたしますと、各学校から要望のありました箇所については、洋便器がすべて設置されることとなります。
長寿命化改修工事は小中学校の夏休み期間に主に工事を行いまして、10月25日までの工期といたしております。
トイレの洋式化についてですが、洋便器は今年度、小学校14校で39組、中学校10校で34組で洋式化する予定です。昨年度は小学校13校で30組設置し、今年度の工事が終了すると建設当初からあるものを含めて、小学校28校、中学校15校すべてで合計1009組の洋便器が設置されまして、洋式化された便器は全体の約47パーセントということになります。
本市では「平塚市公共建築物の長寿命化に向けた考え方」において、これまで建て替え時期を個別に判断しておりましたが、計画的に保全工事をすることで、建築物の目標耐用年数を76年としております。また、目標耐用年数まで建築物を安全かつ快適に使えるよう改修内容を決めていきたいと考えております。
学校の校舎については、76年間のうち大規模な改修工事を3回実施することで、限られた経費で効果的に耐用年数まで維持していきたいと思います。
長寿命化の工事、この3回でありますけれども、1回目と3回目の改修工事、目標耐用年数の4分の1の時期4分の3が経過した時点では、構造躯体の劣化を防ぐことを目的に、外壁および屋上防水を中心とした改修を実施いたします。
今年度、実施する3棟の校舎はいずれも築50年ほど経っておりまして、4分の3経過の改修ということになります。
また今後は、長期修繕計画を基にそれぞれの校舎の経年経過などをみて長寿命化改修工事を実施していきたいと考えているところでございます。
あと別添の資料につきまして今年行います校舎改修の工事概要等をお示しさせていただいておりますのでご覧いただきたいと思います。
質疑内容の要旨
Q記者:長期計画とあるが総事業費はいくらくらいか?
A市長:毎年ですね、計画的に進めていきますので大枠としてはまだ捉えてないんです。
Q記者:市の将来的な話にも影響すると思うので(全体でいくらか)?
A市長:取り組みとしてのコストダウンが効果があるということは捉えておるんですけれども。
A教育施設課長:全体としては、建て替えを先延ばしする訳ですからその分(費用が)ういてくる。実際に費用対効果的なところでまだ検証ができていないという状況です。
Q記者:全体の62棟について、今後20年間、30年間全体でいくらかかるという概算はでていないか?
A教育施設課長:それぞれの校舎の経歴、補修の内容によって違ってまいりますので、そこのところを一律にというのはまだ出ておりません。
A市長:今回の校舎の改築費用につきましては、おおよそでありますけれども浜岳中学校が約7300万円、崇善小学校が6800万円、中原小学校が7300万円、およそ2億1500万円くらいであります。いま、ご質問にありましたように、これは計画的に進めるもので、もう一つは市内全体の長寿命化の中の公的な建物の改修等の視点からも考えていかなければならないということで、本当はこの年にいくらと貼りつけはしたいんですけれども、いろいろと税収など総合的な判断の中において、やはり長期計画で3年間、5年間とか考えていかざるをえないと思います。
Q記者:本来ならある程度の目安はあると思うが?
A市長:それはまた後々出していきたいなと思います。このくらいかかるところが、こういう取り組みにおいて、これだけコストダウンができるんだよというのが、おおよそになりますけれども、目標として掲げていきたいなと思います。
Q記者:学校ですから最優先だと思いますけれども、ほかに公民館とかいろんな施設、橋とかインフラなどがあると思うが?
A市長:そうですね。あります。
Q記者:耐震とは別の話か?
A市長:耐震は全部済みました。
Q記者:トイレの洋式化で各学校の要望とは具体的にはどんな内容か?
A教育施設課長:全部一度に作るわけにはいかないということですので、たとえば小学校であれば低学年を中心とするような場所を出していただいたり、中学校であれば学校のご事情があるのでそれをお伺いして優先的にやるのがどこかということをアンケートしたというところでございます。
Q記者:和式の使用率は下がっているのか?
A教育施設課長:学校の先生によると小学校に入ったときにはほとんど使っていなくて、今でも洋式のものがいくつかあるんですけれども、そこに並んでしまうという状態になるので、そこに一つでも(多く)置くというようです。
Q記者:(洋式の)同じところに座るのを嫌がるということはないのか?
A教育施設課長:中学校になると逆に女子で洋式じゃなほうがいいという意見もなくはない、和式のほうがいいという。
Q記者:和式も共存させていくということか?
A教育施設課長:全面改修の際、今回も3校やらせていただきますが、そのときにトイレは全面改修させていただきまして、基本的に乾式で、洋式化、換気、この3点を重点的にやらせていただいている関係がありまして、和式は水で洗わなければならないので、校舎の1階部分に男女一つずつ和式を残していくということで今考えています。
Q記者:トイレは最新式とか、ウォッシュレットとかいうものか?
A教育施設課長:ウォッシュレットまでは考えておりません。
Q記者:簡易な安いものなのか?
A教育施設課長:ウォッシュレット自体、家庭のときには通常の電源から来ているんだと思うんですけれども、やはりヒーターなので、それ相応の電力源の確保があり、今、全部の学校にウォッシュレットというのは電気担当が検討した結果からは考えてないというところです。
Q記者:長寿命化は年に応じて、第3回の改修のものもあるし、第1回の改修から始めるものもあるということか?
A市長:はい。
その他質問 七夕まつり
Q記者:七夕は順調に終わり、実行委員会(形式)で3回目だったが、どのような印象だったか?
A市長:やはり今回は、大きな飾りが市民というか実行委員会の若い力を含めて、会議所、商連の中で11年ぶりに増やしていただいたということで、見ていただいた方たちから、私のほうには今年の飾りは良かったねとか、たくさんあったねという声は聞かせていただいています。ですから飾りに対する、めでていただける声が多かったということ、それから実行委員会形式になり3年目になって、いろいろその市民を中心とした、ボランティアを中心とした皆さまがお支えいただく七夕になってきた。今年は去年に比べてずっと多い650人を超えるボランティアの方が、案内ですとかごみの清掃ですとか、関わっていただいたということで、私自身としては市民の皆さんが実際に携わって動かしていただけるお祭りに移行してきたんじゃないかと大変ありがたいことだと思っております。
Q記者:人数は概算で出しているのか?
A市長:駅の乗降客数ですとか、バスの台数とか、駐車場の台数とか、それあたりのかけるいくつですとか、その辺を基礎に出しておりますので、概算と言われればそれまでですけれども。
Q記者:相当増えているといわれている割には10万人しか増えなかったが?
A市長:そうですけれども。スタートの時が、雨、風が強かったので、出足がちょっと遅れたのかなと思っています。
※定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。
記者発表資料
平塚市
担当 教育施設課管理担当 今井
電話 0463-35-8115
小中学校校舎の長寿命化改修工事を実施します
市立小中学校43校の全校舎83棟のうち築30年以上が62棟あり、老朽化対策が喫緊の課題となっています。このまま放置すると建て替え時期が集中してしまうことから、昨年度作成した長期修繕計画を基に、今年度から長寿命化改修工事に着手します。
今年度については、浜岳中北棟、崇善小北棟、中原小南棟の校舎について、外壁・屋上防水、照明器具の更新、トイレの全面改修を実施します。
なお、長寿命化改修とは別に、トイレの洋式化については、各学校からの要望を受けて、昨年度と今年度で集中的に個別改修を進めています。今年度の個別改修が完了すると、各学校から要望のあった箇所については、洋便器がすべて設置されます。
実施時期 平成25年7月3日(水)・10日(水)~10月25日(金)
実施場所 浜岳中北棟、崇善小北棟、中原小南棟
実施内容 外壁・屋上防水、照明器具の更新、トイレの全面改修
トイレの 洋便器の設置 小学校14校39組・中学校10校34組
洋式化 (昨年度実施分 小学校13校30組)
今年度の工事が終了すると建築当初からあるものを含め、小学校28校、中学校15校すべてで合計1009組の洋便器が設置されることになります。
長期修繕計画
学校施設を長寿命化するため、長寿命化改修工事の実施時期を示した計画です。
平塚市公共建築物の長寿命化に向けた考え方
これまで建て替え時期を個別に判断していましたが、計画的に保全工事をすることで、建築物の目標耐用年数を76年としています。また、目標耐用年数まで建築物を安全かつ快適に使えるよう改修内容を決めていきます。
学校の校舎については、76年間のうち大規模な改修工事を3回実施することで、限られた経費で効果的に耐用年数まで維持していきます。
長寿命化工事(3回)の内容
1回目と3回目の改修工事、目標耐用年数の4分の1(19年)と4分の3(57年)が経過した時点では、構造躯体の劣化を防ぐことを目的に、外壁および屋上防水を中心とした改修を実施します。
2回目の改修工事、目標耐用年数の半分(38年)が経過した時点においては、最も大規模な改修を実施します。これは、建物を快適に使ってもらうために、外壁・屋上防水に加えてトイレ改修など設備関係も更新します。
今後、長期修繕計画を基にそれぞれの校舎の経年経過などをみて長寿命化改修工事を実施していきます。
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