認知症簡易チェックシステムの提供開始

平成26年9月24日

 

平塚市側の説明

落合克宏市長:

 認知症簡易チェックシステムの提供についてご説明します。記者発表資料「認知症簡易チェックシステムの提供開始」をご覧ください。
 現在、65歳以上の約4人に1人が認知症とその予備軍と推測されます。そこで平塚市は、地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくことができるようにするため、平成26年10月1日からウェブサイト上の認知症簡易チェックシステム「これって認知症?」を県内で初めて提供いたします。
 家族向けの「これって認知症?」は公益社団法人「認知症の人と家族の会」のチェックリストを基に作成しています。また、本人向けの「私も認知症?」は東海大学医学部 医学博士 市村 篤先生監修の基に作成しています。いずれも質問に回答するだけで、認知症のリスクを確認できるシステムです。 
 自分で状態をチェックできる「本人向け」と、身近な人の状態をチェックできる「家族、介護者向け」の2種類の認知症の簡易チェックが無料でできます。
 気軽に簡易チェックをしていただき、認知症の早期発見により相談窓口につなげることができ、治療で進行を遅らせることもできます。また、認知症への予備知識を周知するなど、市民への認知症の啓発にもつながります。
 詳細については、発表資料、判定結果の一覧をお配りしましたので、そちらをご覧ください。

 

質疑内容の要旨

Q記者:平塚市で導入しようと思った意味付けは?
A市長:気軽にいつでも、どこでもチェックができて、その場で結果に基づいて窓口相談に連絡できるシステムです。ですから、市民の健康・福祉環境を向上させるというのが一番大きな目的です。御存知のとおり、全国的にも認知症が取り上げられています。早期発見、それから啓発に即つながるのではないかと、担当部・担当課で考えて、できるだけ早くこのようなチェックシステムを導入した方がいいのではないかということで、導入に至りました。

Q記者:このシステムは民間の業者が開発しているということなのか?
A福祉部長:公益社団法人「認知症の人と家族の会」が作成しています。

Q記者:携帯やパソコンで見ることができるということは、市民でなくても閲覧が可能なのか?
A福祉部長:市民の方でなくても、閲覧は可能です。

Q記者:サンプル画像に「相談先」というボタンがあるが、そこから具体的な相談先を案内してくれるのか?
A福祉部長:平塚市内の包括支援センター、平塚市では「高齢者よろず相談センター」と呼んでおりますけれど、そちらと、日常対応できる医療機関が見られるようになっています。

Q記者:いくつくらいの機関が紹介されていますか?
A高齢福祉課長:市内の包括支援センターは8か所です。医療機関は具体的な数は把握していませんが、大きなところは東海大学病院です。

Q記者:他の自治体の導入状況は?
A市長:今回のチェックシステムを導入したのは平塚市が県内で初めてです。

Q記者:いろいろなホームページを開き、「認知症チェックリスト」というキーワードで検索するとたくさんのページが存在するが、今これを作った意図というのは?
A市長:先ほども言いましたけれど、ここで認知症がクローズアップされてきたことと、9月15日に成年後見利用支援センターも開所しました。それらを含めて、市全体でこの取り組みをしていかなくてはならないという強い思いがあります。

Q記者:単純にリンクを張ればいいのではないかと思いますが?
A福祉部長:相談先は認知症のレベルによってさまざまなのですが、身近な包括支援センターや診療所等の医療機関が見られ、つなげることができるといった意味では、市で管理した方がよいのではないかと思います。

Q記者:予算の詳細は?
A高齢福祉課長:予算については、総額80000円ですが、内訳としては導入時のカスタマイズ費用が50000円、月額の管理料が月4000円です。

Q記者:月4000円ということは、今後も費用がかかるということか?
A高齢福祉課長:今年度の予算額ですので、10月からの予算です。来年度は4000円が12カ月分かかるということです。

Q記者:認知症チェックシステムに関する予算から支出しているのか?それとも認知症対策全体の予算なのか?
A高齢福祉課長:介護保険関係の予算の中で、任意的事業の予算がありますので、その中で認知症に係る事業として取り組んでいます。

Q記者:先ほどの相談先の件ですが、判定後の点数によって、相談先の表示が変わったりするのか?
A高齢福祉課長:そこまでは対応しておりません。

Q記者:平塚市の65歳以上の人数は?
A市長:高齢化率は、平成26年1月現在で24.1%です。ちなみに、平塚市内では65歳以上の約11%が認知症でその数は7118人、約14%がMCI(軽度認知障害)、これが8816人と推定をしております。

Q記者:軽度認知障害の方もチェックする必要があるのか?
A高齢福祉課長:軽度認知障害の方も早期発見が大切になりますので、早めに相談していただいたほうが良いと思います。

Q記者:今お話のあった認知症と軽度認知障害の方が合わせて15000人以上いると推定できるとのことだが、そのうち気が付かないで相談等につながっていない人はどのくらいなのか?
A高齢福祉課長:どのくらいの数になるのかは把握はしていません。


 

※定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 高齢福祉課介護予防担当 鎌田
電話 0463-21-9621
 

認知症簡易チェックシステムの提供開始

 
 地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくことができるようにするため、平成26年10月1日からウェブサイト上の認知症簡易チェックシステム「これって認知症?」を県内で初めて提供します。
 家族向けの「これって認知症?」は公益社団法人「認知症の人と家族の会」のチェックリストを基に作成しています。また、本人向けの「私も認知症?」は東海大学医学部 医学博士 市村 篤先生監修の基に作成しています。いずれも質問に回答するだけで、認知症のリスクを確認できるシステムです。 
 自分で状態をチェックできる「本人向け」と、身近な人の状態をチェックできる「家族、介護者向け」の2種類の認知症の簡易チェックが無料でできます。
 気軽に簡易チェックをして、認知症の早期発見により相談窓口につなげることができ、治療で進行を遅らせることもできます。また、認知症への予備知識を周知するなど、市民への認知症の啓発につながります。
 
名称  「これって認知症?」
利用方法 携帯電話、パソコンから下記のURLにアクセスしてください。
URL  http://fishbowlindex.net/hiratsukan/ (10月1日公開)
利用料  無料です。ただし、通信料金は自己負担です。
事業開始日 平成26年10月1日
導入費用 約80,000円
 

その他

 この事業は、民間機関が開発したシステムを平塚市が導入し、サービスを提供します。利用の際は、氏名、年齢、性別、住所等の個人情報の入力は一切不要です。
 なお、このシステムは、医学的診断をするものではありません。結果にかかわらず、御心配の方は専門機関にご相談されることをおすすめします。