環境事業センターの余熱利用施設基本設計

平成26年10月22日

 

平塚市側の説明

落合克宏市長:

 環境事業センターの余熱利用施設の基本設計がまとまりましたのでご説明申し上げます。
 余熱利用施設は、一般的には焼却場のごみ焼却に伴い発生する熱エネルギーを有効利用した、温浴施設や温水プール等の施設を言います。
 本施設の整備は、環境事業センター建設時における大神地区との合意事項の1つであり、整備に当たっては、「平塚市総合計画」「平塚市都市マスタープラン」などの上位計画を踏まえ、市民の健康の保持増進と交流を図り、福祉的機能を兼ね備えた施設整備を行います。
 また、立地の特性から近隣のスポーツ施設利用者や事業所などの従事者も気軽に利用できる施設とし、施設の整備と利用の基本方針は「健康・交流を創出する活動拠点」といたします。
 施設の概要ですが、建設地は環境事業センターの北東の相模川沿いの市有地となります。敷地面積が約3,900平方メートル、延べ床面積が約2,600平方メートルとなっております。
 施設設備の考え方、設置予定施設については資料に掲載し、お示ししたとおりです。
 今後のスケジュールは、現在、基本設計に引き続き行っている、実施設計完了後の、平成27年度から平成28年度にかけて建設を行いまして、平成28年度中の供用開始を予定しております。

 

 

質疑内容の要旨

Q記者:利用する際は有料となるか?
A市長:施設整備を進めているところですので、今後検討をしていきます。今のところ、検討中です。

Q記者:総事業費はいくらか?
A市長:基本設計ですので、あくまでも概算ですが、13億2000万円を見込んでいます。


Q記者:その金額は基本設計を含めた金額か?
A市長:基本設計と実施設計を除いた、建設費のみの金額です。

Q記者:水中トレーニング槽は要するにプールのことか?
A市長:プールにつきましては、用途地域の規制がありまして、プールという位置づけができないので、健康増進の観点から水中トレーニング槽としています。


Q記者:名称は水中トレーニング槽だが、実質はプールということなのか?
A環境施設課長:用途制限がありまして、プールとしての整備ができない地域です。競泳用プールのように、泳ぐことが目的ではありません。水中ウォーキングやアクアビクス(水中のエアロビクス)などの利用をしてもらう施設です。

Q記者:そこは何地域なのか?
A環境施設課長:工業専用地域です。


Q記者:水中トレーニング槽の大きさは?
A環境施設課長:20メートル×8メートルの大きさです。深さについては、実施設計の段階まで進むと明らかになりますが、1メートルから1メートル30センチを予定しています。

Q記者:余熱利用施設の中心となるのはどの施設か?
A環境施設課長:水中トレーニング槽とトレーニング室です。


Q記者:病院と連携して、リハビリ施設として利用できるのか?
A環境施設課長:老人福祉機能として、近隣に白寿荘がありますので、その福祉会館機能をこの余熱利用施設に移設するという考え方です。老人福祉機能としての位置付けでこのような基本設計の内容となっています。白寿荘は福祉部が管理運営していますので、今後の協議の段階で決めていく予定です。

Q記者:水中トレーニング槽は実質泳げないプールという考え方か?
A環境部長:プールという表現ができません。用途地域の性質上、コースの設置等ができませんので。


Q記者:個人によって泳いでもよいということか?
A市長:それは何とも言えません。


Q記者:温浴施設はあるのか?
A環境部長:2階に設置予定です。

Q記者:食事はできないのか?
A環境部長:食事も法的な制限がありできませんが、総合公園のプールにもあるような軽食を販売するような自販機は設置したいと考えています。


Q記者:余熱を使った発電の電力利用は考えているか?
A市長:この施設については余熱利用が中心で、本体の環境事業センターで発電した電気は売電という形です。

Q記者:温浴施設はどのくらいの大きさか?
A市長:12平方メートルが男女で一つずつです。


Q記者:誰がどのように利用するのかが分かりにくいが?
A環境部長:老人福祉施設の部分に温浴施設を設置する予定ですので、東部福祉会館(白寿荘)の機能が移設するものと考えています。基本的には白寿荘を御利用している市民が使うことを想定しています。しかし、市長の説明のとおり、隣に大神スポーツ広場もあり、工業専用地域で働いている方もいらっしゃるので、帰り際等に寄っていただき、入浴するということも想定していきたいと思います。

Q記者:横浜にも似たような施設があり、料金が無料なのだが、ホームレスの方が大勢利用し、地域の人が利用できないといった場合がある。その辺りはどう考えているのか?
A市長:現在はそこまで想定していないかもしれませんが、これから運用の中で課題としてとらえて検討していかなくてはならないと思います。


Q記者:環境事業センターはいつから稼働しているか?
A市長:昨年の10月から稼働しています。そこで焼却する際の熱で効率よくお湯を沸かし、そのお湯を送って使うのが余熱利用施設です。

Q記者:余熱利用施設は環境事業センターの隣か?
A市長:ちょっと離れています。環境事業センターの東側は旧環境事業センターですが、さらにその北側に建設予定です。


Q記者:イメージ図のようなものはないのか?
A環境部長:基本設計がまとまった段階ですので、まだできていません。実施設計の段階で具体的なものができると考えています。


 

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 環境施設課施設整備・広域担当 久保
電話 0463-21-9763
 

環境事業センターの余熱利用施設基本設計

 
 環境事業センター(平塚市大神3230)から発生する熱エネルギーを市民に還元する目的で整備を進めている余熱利用施設の「基本設計」が完了しました。本余熱利用施設は「平塚市総合計画」「平塚市都市マスタープラン」等の上位計画を踏まえ、市民の健康の保持増進と交流を図り、福祉的機能を兼ね備えた施設整備を行います。
 また、立地の特性から近隣のスポーツ施設利用者や事業所等従事者も気軽に利用できる施設とし、施設の整備と利用の基本方針は「健康・交流を創出する活動拠点」とします。
 

施設概要

 計画地   平塚市大神3230
 敷地面積  約3,900平方メートル
 延床面積  約2,600平方メートル
 階数    地下1階 地上2階
 構造    鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 
 

施設設備の考え方

  1. 環境事業センターのごみ焼却から発生する余熱エネルギーを有効利用する施設であること。
  2. 地域のまちづくりや皆が親しみやすい施設であること。
  3. 健康づくり、介護予防など健康増進のための機能があること。
  4. 周辺施設や利用者に配慮した施設であること。
  5. 地域活動や世代交流の拠点となる施設であること。
  6. 費用対効果や効率的な運営を考慮した施設であること。
  7. ユニバーサルデザインに配慮した施設であること。
 

設置予定施設 

 健康増進施設
  • 水中トレーニング槽
  • トレーニング室 など
 
 老人福祉施設
  • 浴室 
  • 機能回復訓練室
  • 生活相談室
  • 栄養指導室 など
 
 町内福祉村
  • 町内福祉村活動室  など
 
 その他
  • 機械室 など