庁内にワークステーションひらつか「夢のタネ」を県内で初めて開設

平成26年11月27日

平塚市側の説明

落合克宏市長:

 平塚市は市役所本館に知的障がい者の作業場所であるワークステーションを開設し、軽易な事務作業を集中的に処理する場所を整備することで、それぞれの障がいの特性を活かして働く選択肢を増やし、その中で一般就労へのステップアップを支援していくことといたしました。庁内での知的障がい者作業場所の設置は、県内の自治体では初めてです。
 このワークステーションでは、ジョブコーチと呼ばれる支援員の指導の下で、知的障がい者が軽易な事務作業を行います。具体的な業務として、ジョブコーチは、ステーションの運営、障がい者スタッフの指導と育成、他課や他団体との調整などをします。障がい者スタッフは、文書のコピーやシュレッダー、会場設営、書類及び郵便物封入作業、文書集配などを行います。
 これにより、知的障がい者が仕事のスキルや社会性を身に付け、一般就労へのステップアップすることを支援するとともに、市は事業主として障がい者雇用の責務を果たします。
 なお、ワークステーションの開設については、平成24年6月に障がい者雇用創出を検討する会として、当時の障がい福祉課職員6名と障がい福祉課OB職員4名を招集して立ち上げたプロジェクトチームが企画した案件が実現したものです。障がい者就労の持つ多様な可能性にたとえまして、「『夢のタネ』プロジェクト」と命名されました。このプロジェクトは、7月28日に市役所本館1階にオープンしました、障がい者福祉ショップ「ありがとう」の開設にも携わっています。

 その他詳細については、発表資料をご覧ください。

 

質疑内容の要旨

Q記者:県内では初めてということだが、全国ですでに開設している自治体はあるのか?
A総務部長:視察に行ったりしているのですが、承知しているのは千葉県千葉市、市川市がワークステーションを設置しています。

Q記者:市ではこれまで障がい者を雇用した実績はあるのか?
A市長:現在の雇用率は2.15%です。法定基準が2.3%なので、3人ほど足りていないという状況です。


Q記者:職員の実数としてはどのくらいか?

A職員課長:全体の実数としては35名です。

 

Q記者:この35名というのは身体障がい者だけですか?
A職員課長:知的障がい者、精神障がい者、身体障がい者を含んでいます。

Q記者:内訳は?
A職員課長:身体障がい者が33名、知的障がい者と精神障がい者がそれぞれ1名です。

 

Q記者:主な部局はどこになるのか?
A職員課長:全庁的にわたっています。

Q記者:最初に職員が採用されたのはいつか?
A職員課長:正規職員としては、平成13年度から採用しています。これまでに障がい者の採用枠としては12名の採用がありました。先ほど35名というのは、一般枠で採用された職員が、障がい手帳を持っているという場合も含んでいます。

 

Q記者:ワークステーションで働く障がい者に対して給料は支払われるのか?何か規定はあるのか?
A職員課長:今回知的障がい者について、ワークステーションという形の中で採用を予定しておりまして、基本的に賃金単価の設定につきましては、他の企業等の採用の状況を鑑みて、試算をさせていただき提示させていただく予定です。

Q記者:業務内容を見て、民間企業を参考にするということか?
A職員課長:民間企業とあまり格差があってはいけないということを踏まえまして、今回採用予定している業務については、事務の補助的な内容となっているので、平塚市は一般の臨時職員は時給890円となっているので、そこを勘案し、今回は嘱託員ということで月額の賃金を支給していきます。

 

Q記者:文書のコピーとかシュレッダーとかの業務があるが、個人が特定できる情報に関する文書もあるのか?
A職員課長:嘱託員として採用されると、地方公務員法の適用となり、当然守秘義務もあります。取扱いについては、ジョブコーチもいますし、十分説明をした中で進めていきます。

Q記者:郵便物封入作業というのは?イベントのチラシをイメージすればよいのか?
A職員課長:他にも、納税通知書など多くのものを封筒に入れていく作業もあります。

 

Q記者:35人というのは全部正規の職員か?
A職員課長:一部嘱託員も含みます。

Q記者:開設時期は平成27年2月ということだが、いつごろまで行う予定なのか?
A職員課長:障がい者スタッフの雇用期間は3年、ジョブコーチの雇用期間は5年としています。いずれも非常勤の嘱託員としての採用です。その後もこの事業は継続していきます。障がいをお持ちの方はこのワークステーションをステップに一般就労に結び付けていただきたいですし、多くの方にこのような機会を提供していきたいので、3年としています。

 

Q記者:設置に関しての予算はどのくらいか?
A職員課長:今年度については約120万円です。主に賃金です。

Q記者:来年度からは?
A職員課長:今年度は既定の予算の範囲で対応しますが、平成27年度については事業として、位置付けて対応していく予定です。

 

Q記者:障がい者スタッフの作業は庁内の仕事のみか?
A職員課長:基本的には庁内の作業ということを想定しています。


 

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 職員課人事研修担当 三田
   障がい福祉課地域生活支援担当 坂田
電話 0463-21-8762(職員課)
   0463-21-8774(障がい福祉課)
 

庁内にワークステーションひらつか「夢のタネ」
(知的障がい者作業場所)を県内で初めて開設

 
 庁内にワークステーションを開設し、軽易な事務作業を集中的に処理する場所を整備することで、それぞれの障がいの特性を活かして働く選択肢を増やし、その中で一般就労へのステップアップを支援していきます。庁内での知的障がい者作業場所の設置は、県内の自治体で初めてです。
 このワークステーションでは、支援員(ジョブコーチ)の指導の下で、知的障がい者が軽易な事務作業を行います。具体的な業務として、ジョブコーチはステーションの運営、障がい者スタッフの指導と育成、他課や他団体との調整等を行います。障がい者スタッフは、文書のコピーやシュレッダー、会場設営、書類及び郵便物封入作業、文書集配等を行います。
 これにより、知的障がい者が仕事のスキルや社会性を身に付け、一般就労へステップアップすることを支援するとともに、市は事業主として障がい者雇用の責務を果たします。
 

開設時期(予定)

 平成27年2月平塚市役所 本館7階 会議室に開設(ジョブコーチ1人、障がい者スタッフ2人)
 なお、平成27年4月以降に、ジョブコーチ1人、障がい者スタッフ2人程度を増員し、ジョブコーチ2人、スタッフ4人になります。
 
職員体制等
  障がい者スタッフ ジョブコーチ
対象 知的障がい者(2人) 障害者手帳を持つ18歳以上の市内在住者 福祉施設勤務経験者(1人)
身分 非常勤嘱託員 非常勤嘱託員
雇用期間 1年(最長3年まで更新可能) 1年(最長5年まで更新可能)
勤務時間 週5日(30時間) 9時~16時(実働1日6時間) 週5日(33.75時間) 8時45分~16時30分

「夢のタネ」とは

 「夢のタネ」という名称は、障がい者雇用について検討する庁内のプロジェクトチーム名から採用しました。