特集展「川口起美雄 絵画の錬金術師」を開催

平成27年4月7日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 江口
電話 0463-35-2111
 

特集展「川口起美雄 絵画の錬金術師」を開催

 
 平塚市美術館では、油彩画家・川口起美雄の初期作品から最新作まで約90点により、その画業を振り返る展覧会を開催します。
 川口起美雄は、1951年長崎に生まれ、現在、大磯町に在住し、武蔵野美術大学教授をつとめています。1974年から1977年にかけてオーストリア国立応用美術大学に在籍、ヴォルフガング・フッターに師事し、15世紀北方ルネサンスの古典技法を学びました。帰国後、個展を中心に活動し、1985年文化庁在外研修員としてイタリアに留学、ウフィッツィ美術館にて研修。1987年、第30回安井賞展佳作賞を受賞。2002年には池田20世紀美術館で回顧展を開催しました。
 川口作品の特徴は、ブリューゲルやボッシュなどの巨匠に学んだ古典技法と幻想的な画面にあります。その透き通った画面は、顔料と卵の黄身を混ぜて作るテンペラと油彩を混合する、ヨーロッパで古くから用いられた技法の徹底した追究に裏打ちされています。また、調和の取れた構図には、宙に浮かぶ船や隕石、水面に見立てられた芝生などが描かれ、時間の流れや現実の空間を転倒させた幻視の風景が広がっています。
 本展では、フッターらの影響を受けた幻想的表現と、日本ではめずらしい古典技法を自在に操った独自の具象表現をご覧いただきます。
 
 

川口起美雄 絵画の錬金術師

会期      平成27年4月18日(土)~6月14日(日) 51日間
開館時間  午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日    月曜日(ただし、5月4日は開館)
主催      平塚市美術館
特別協力 彩鳳堂画廊
 
会場      平塚市美術館
     〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
     電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741
     URL http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
 JR東京駅から東海道線で約1時間。平塚駅東改札口(北口)より、神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」または5・6番乗り場乗車「コンフォール平塚前」下車。またはJR平塚駅より徒歩20分。無料駐車場70台。
 
出品点数 約90点
 
観覧料   一般200円、高大生100円
20名以上の団体料金は一般140円、高大生70円
中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料
65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
 
関連事業  アーティストトーク
講師 川口起美雄氏
日時 4月29日(水・祝日)、5月30日(土)各回 午後2時~3時
場所 展示室1 申込不要、要観覧券
      
ワークショップ「混合技法に挑戦!!」
テンペラ絵具を作って混合技法に挑戦します。
講師 川口起美雄氏
日時 5月2日(土)、 午前10時~午後4時30分
場所 アトリエB  要申込、詳細はウェブをご覧ください。
 
同時開催 「京都市美術館名品展 美人画の100年」4月25日(土)~6月7日(日)