5月定例市長記者会見 神奈川県内で初めて「平塚市健康づくり推進条例」を制定します

平成28年5月25日

神奈川県内で初めて「平塚市健康づくり推進条例」を制定します

 

平塚市側の説明


落合克宏市長:

 「神奈川県内で初めて『平塚市健康づくり推進条例』を制定します」について説明を申し上げます。
 「平塚市健康づくり推進条例」は、健康づくり全般の基本理念などを定めた条例であり、県内では初めて本市が制定することになります。
 条例の概要といたしましては、健康づくりについての基本理念や健康づくりの推進に関する8つの施策などについて規定をいたしまして、市民や事業者等が市と協働して、健康づくりに関する施策を包括的に推進する体制を構築し、健康長寿の地域社会の実現を目指すものです。
 新規事業といたしましては、健康寿命の延伸を目的といたしました取組として、「糖尿病重症化予防事業(かながわ方式保健指導促進事業)」でありますが、これを平成28年8月からスタートいたします。これは、糖尿病患者の重症化を防ぐ取組として、神奈川県が進めています「未病」の取組とも合致するものであります。
 条例の施行と併せて健康増進計画等を見直すとともに、既存事業につきましても切れ目の無いよう拡充を図り、部内・庁内の連携により、その効果をより一層高め、市民一人一人の健康づくりを今まで以上に進めてまいります。
 なお、この条例案は、平成28年6月市議会定例会に議案として提出をいたしまして、平成28年10月1日からの施行を目指しております。私からは以上です。

 

質疑内容の要旨


Q記者:例えば小田原市では、脳溢血などに対して梅干しや干物とかが多いということが課題としてあるが、平塚市では課題を把握しているか?
A市長:これを作る経緯は、議会でまず歯と口腔のあたりからという話がありました。先ほど申し上げましたけれども、健康増進計画というものも作っておりまして、より具体の施策についてはこの計画に入れておりました。今回は理念的な条例ですが、健康づくりに取り組むことによって、この平塚のまち全体の、市民の皆さんの健康増進を図らなければいけないということで、そういう大きな目的はあります。ただ細かなターゲットというか、その辺は担当のほうでしていただければと思います。
A健康課長:小田原市は小田原市で課題があると思うのですが、本市では特にこれについてという際立ったものはございません。ただご存知のように病気も疾病対策も国のほうでさまざま取り組んでいますし、高齢化に伴う疾患というもの、あとガンの関係、そういったものがどこの市でも課題になっております。その中でも先ほど市長が申し上げたように糖尿病、それが重症化していきますと透析にもつながり、合併症、そういったものの対策として、本年度は特にこの条例を機に糖尿病の重症化予防対策ということで、個別指導的なものを取り入れて、血液のデータ分析などをしながら、最終的にどのくらい改善されたか。見える化という形で、8月から年度末にかけて取り組んでまいります。個々の事業につきましては、健康増進計画や食育推進計画の中で取り組んでいきます。


Q記者:なぜこの時期に理念条例を制定するのか?平塚市には糖尿病の患者が非常に多いのか、その率はどうなっているのか?平塚の高齢化の状況、健康寿命の状況はどうなっているのか?
A健康課課長代理:まず平塚市の糖尿病の患者数は把握できておりません。今回ターゲットとしている糖尿病の重症化の方の数は、国民健康保険の特定健康診査を受けている方のデータを持っています。その中で今回ターゲットとしている40歳から70歳までの方で、糖尿病の指標でHbA1cという値が6.5パーセントを超えている方の数が、先ほどの健康診査を受けた数が1万6525名中、400名程度いると考えています。個別指導を全員にやらせていただきたいと考えておりまして、まずこの400人の患者のお宅に訪問させていただいて、その中から特に集団指導にご参加いただける方を約50名程度選出させていただきたい。この50名の方を中心に今年度につきましては、集団指導と個別指導によってどの程度、値が改善されるのかを検証していきたいと考えております。高齢化のための事業については、成人に関しては健康課のほうでもさざまな取組をやっておりまして、メタボの対策ですとか、ガン予防ですとか、今回のターゲットとなっている糖尿病にも事業をやっておりますが、今回は病気をターゲットに集中的にやるということが、初めてという話となりますので、皆様にお示しさせていただきました。
A市長:なぜこの時期かについては、健康づくりへの取組というのは増進計画というのがありますが、大きな概念としての方向性がこれまでなかったということで、その目指そうとする形をより一層明確にするために、今回、条例という形で出させていただくということです。

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料


平塚市
担当 健康課 山田
電話 0463-55-2111
 
 

神奈川県内で初めて「平塚市健康づくり推進条例」を制定します

 
 
 平塚市では、健康づくり全般の基本理念などを定めた「平塚市健康づくり推進条例」を、神奈川県内で初めて制定します。健康づくりの基本理念を明らかにするとともに、市民、地域団体、事業者及び市の協働により、市民の健康づくりに関する施策を包括的に推進する体制を構築し、健康長寿の地域社会の実現を目指します。
 この条例及び平塚市健康増進計画(計画期間:平成27年度~平成36年度)を基に、新規事業の開始や既存事業の拡充により、市民一人一人の健康づくりを今まで以上に進めていきます。
 なお、この条例案は、平成28年6月市議会定例会に議案として提出します。
 

条例の概要

 健康づくりについての基本理念、市の責務、市民・地域団体及び事業者の役割、健康増進計画の策定、健康づくりの推進に関する施策、市民健康づくり推進協議会(地域団体・医療関係団体の代表者や市民公募委員などで構成)による審議などについて規定します。
 なお、健康づくりの推進に関する施策とは、次の8つです。
  • 栄養及び食生活に関する施策
  • 身体活動及び運動に関する施策
  • 休養及びこころの健康に関する施策
  • 喫煙及び飲酒に関する施策
  • 歯及び口腔の健康に関する施策
  • がんの予防、早期発見及び早期治療に関する施策
  • 生活習慣病の重症化予防に関する施策
  • その他、健康づくりを推進するために必要な施策

施行年月日

 平成28年10月1日
 
 

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