国登録有形文化財（建造物）原家住宅

　平成30年11月16日（金曜日）に開催の文化庁文化審議会文化財分科会が本市所在の建造物4件を登録するよう文部科学大臣に答申を行い、平成31年3月29日付で登録原簿に記載され官報告示が行われました。この結果、平塚市の登録有形文化財（建造物）は旧横浜ゴム平塚製造所記念館と本建造物の計5件となりました。

原家住宅主屋（しゅおく）　明治中期（昭和前期・平成元年改修）
原家住宅茶室（ちゃしつ）　明治中期
原家住宅土蔵（どぞう）　明治中期（平成元年改修）
原家住宅旧長屋門（きゅうながやもん）　江戸後期（昭和21年・平成2年移築）

　平塚市北西部の丘陵地にある農家。敷地中央に南面して建つ主屋は入母屋造りの平屋建てで、東に土間、西に広間を取り、奥に前後各2室を配し、広間前面に式台、前列上手に座敷を設ける。主屋の西側に寄棟造り茅葺きの茶室、東側に切妻造り二階建ての土蔵が建ち、県中部の上層農家の伝統的な屋敷構えを形成している。敷地後方の高台に建つ寄棟造り平屋建ての長屋門は、埼玉東松山の寺院から移築したもの。簡素ながら規模雄大なつくりで、近世における長屋門の一形式を伝える。

当文化財は普段は公開しておりません。