紙本着色 涅槃図  1幅

  • 涅槃図
しほんちゃくしょく ねはんず

市指定重要文化財
所有者  神田寺(かんだじ)(旧観音寺)
    (平塚市博物館寄託)
指定   平成11年10月1日
縦 160.0cm  横 79.6cm(軸仕立)
 涅槃図とは、釈迦入滅の情景を描いた画像で、諸寺院の涅槃会の本尊として用いられる。
 本図は、涅槃図としては中幅の作例。構成は、縦長の画面に釈迦を取り囲む会衆や数多くの動物、昆虫などの悲嘆慟哭の様が誇張的に描かれた、近世涅槃図に通有の図式である。また彩色は、鮮やかな朱、青、緑を主体とし、釈迦の肉身部分には金箔を使用するなど、伝統的手法を用いて華やかな装飾性を演出している。
 なお、画面右下には「東川斎桂山藤原美信慎画」という落款(らっかん)と「東川斎之印」という印章が認められ、東川斎桂山藤原美信の作であることが確認される。従って、制作時期も彼の他の作例との関係から、天保年間(1830~1844)と推定される。

注意

  • 現在、当文化財は平塚市博物館にてお預かりしております。
  • 当文化財は常設展示しておりません。

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