紙本着色 十王図のうち五道転輪王 1幅
しほんちゃくしょく じゅうおうずのうちごどうてんりんおう
市指定重要文化財
所有者 神田寺(かんだじ)(旧観音寺)
(平塚市博物館寄託)
指定 平成11年10月1日
縦 98.3cm 横 43.8cm(軸仕立)
市指定重要文化財
所有者 神田寺(かんだじ)(旧観音寺)
(平塚市博物館寄託)
指定 平成11年10月1日
縦 98.3cm 横 43.8cm(軸仕立)
本図は、同一木箱に収められ観音寺に伝来した「十王図」五幅のうちの1幅。
阿弥陀如来を本地仏(ほんじぶつ)として描いているため、十王の最後に配置される三回忌の五道転輪王と判明する。
まず画面上方には、道服を纒って合掌する五道転輪王が亡者を裁断するため曲ろくに座し、司録(しろく)と司命(しみょう)が両脇に並ぶ。その前面には、巨岩の下敷きとなる亡者の群や鬼卒(きそつ)に舌を抜かれる罪人など、地獄の責め苦の凄惨な様子が展開している。更に五道転輪王の横には、来迎する阿弥陀も描かれており、地獄からの救済を渇望する浄土信仰の影響が看取される。
彩色は朱、緑、青を主体とした鮮やかな色調で、阿弥陀の肉身部や要所には金箔を施す。また描線は闊達で、癖のある顔貌表現に個性を伺わせる。
なお本図には落款(らっかん)は無いものの、その様式的特徴よりみて、同所の「涅槃図」と同じ筆者藤原美信(ふじわらよしのぶ)の作と推定される。
阿弥陀如来を本地仏(ほんじぶつ)として描いているため、十王の最後に配置される三回忌の五道転輪王と判明する。
まず画面上方には、道服を纒って合掌する五道転輪王が亡者を裁断するため曲ろくに座し、司録(しろく)と司命(しみょう)が両脇に並ぶ。その前面には、巨岩の下敷きとなる亡者の群や鬼卒(きそつ)に舌を抜かれる罪人など、地獄の責め苦の凄惨な様子が展開している。更に五道転輪王の横には、来迎する阿弥陀も描かれており、地獄からの救済を渇望する浄土信仰の影響が看取される。
彩色は朱、緑、青を主体とした鮮やかな色調で、阿弥陀の肉身部や要所には金箔を施す。また描線は闊達で、癖のある顔貌表現に個性を伺わせる。
なお本図には落款(らっかん)は無いものの、その様式的特徴よりみて、同所の「涅槃図」と同じ筆者藤原美信(ふじわらよしのぶ)の作と推定される。
注意
- 現在、当文化財は平塚市博物館にてお預かりしております。
- 当文化財は常設展示しておりません。
このページについてのお問い合わせ先
社会教育課
〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館7階
代表電話:0463-23-1111
直通電話:0463-35-8123(社会教育担当) /0463-35-8124(文化財保護担当)
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