紙本着色 如意輪観音像 1幅
しほんちゃくしょく にょいりんかんのんぞう
平塚市指定重要文化財
所有者 長善寺(ちょうぜんじ)
指定 平成15年10月22日
縦 55.3cm 横 23.4cm
平塚市指定重要文化財
所有者 長善寺(ちょうぜんじ)
指定 平成15年10月22日
縦 55.3cm 横 23.4cm
岩上の蓮華座(れんげざ)には六臂 (ろっぴ)の如意輪観音が、下辺の血の池地獄から出た蓮華の上には観音に祈る亡者が、更に血の池地獄の下には亡者を苛む鬼卒(きそつ)2名と龍が描かれている。その図様から、血盆経(けつぼんきょう)に説く、女性が落ちるとされた血の池地獄の様相と、その救済者として如意輪観音を表したものと推察される。
観音を描く描線はしなやかで丁寧であり、像容の崩れも少なく古格を保っている。一方、下辺に展開する地獄には、室町時代を特徴づける各種参詣曼荼羅などとも共通する素朴な庶民信仰を物語る図様を見ることができる。
彩色は、緑系の褐色がやや目立つが、全体に淡い色調でまとめられ、墨線を生かした繊細な雰囲気を持つ。
本作品は、室町時代の如意輪観音信仰の広がりと庶民化を物語る興味ある作例であるとともに、その画風や様式からも室町時代末期に遡る可能性を持つ貴重な作品であることが認められる。
観音を描く描線はしなやかで丁寧であり、像容の崩れも少なく古格を保っている。一方、下辺に展開する地獄には、室町時代を特徴づける各種参詣曼荼羅などとも共通する素朴な庶民信仰を物語る図様を見ることができる。
彩色は、緑系の褐色がやや目立つが、全体に淡い色調でまとめられ、墨線を生かした繊細な雰囲気を持つ。
本作品は、室町時代の如意輪観音信仰の広がりと庶民化を物語る興味ある作例であるとともに、その画風や様式からも室町時代末期に遡る可能性を持つ貴重な作品であることが認められる。
交通案内(JR平塚駅北口より神奈川中央交通バスを利用した場合)
長善寺(平塚市東八幡1-17-32)
5番乗り場・田村車庫行ほか 「八幡」下車 徒歩5分
5番乗り場・田村車庫行ほか 「八幡」下車 徒歩5分
案内地図
注意
当文化財は普段は公開しておりません。
このページについてのお問い合わせ先
社会教育課
〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館7階
代表電話:0463-23-1111
直通電話:0463-35-8123(社会教育担当) /0463-35-8124(文化財保護担当)
ファクス番号:0463-34-5522