乙女文楽首(56点)衣裳(167点)他一括

おとめぶんらくかしら 56てん いしょう167てん  ほかいっかつ

平塚市指定重要文化財
所有者  平塚市教育委員会(ひらつかしきょういくいいんかい)
指定   平成17年11月28日

  • 首(かしら)
  • のぼり


 大正末期に大阪の素人義太夫の林二輝(二木)は従来の三人で遣う文楽人形を一人で遣う方法を考案(腕金式)しました。そして、少女が遣い手となりました。その後、考案した直後から参加した井上政二郎が林から独立し、文楽の人形遣い桐竹門造も参加しました。しかし、桐竹門造はさらに工夫を加え(胴金式)、あらたに一座を結成しました。
  その後、当初は井上氏の一座に参加していた宗政太郎は桐竹門造の一座(大阪乙女文楽座)に入り、主宰するようになり宗の娘である信子、智恵子が桐竹の名で座長となりました。 戦後、昭和27年頃に座の拠点を茅ヶ崎市に置き、昭和38年ごろまで全国を巡業していました。昭和45年に平塚市が首56点と衣裳30組を購入し、芸能の継承のため昭和47年から平塚市にある高浜高等学校に指導をはじめました。また、平成2年には湘南座が旗揚げされました。
 平塚市が所蔵している首の内訳は男39体、女17体あり、大阪式や阿淡系の首などがあります。衣裳は時代物、世話物、景事の衣裳があり、首や衣裳から30をこえる演目が行われていたことがわかります。その他に背景幕や幟といった大道具や刀、杖、キセルといった小道具まで一括してあります。当時の興行の実態などを知る上で大変貴重な資料です。

注意

当文化財の一部(首2点)は平塚市博物館常設展示で公開しています。

このページについてのお問い合わせ先

社会教育課

〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館7階
代表電話:0463-23-1111
直通電話:0463-35-8123(社会教育担当) /0463-35-8124(文化財保護担当)
ファクス番号:0463-34-5522

お問い合わせフォームへ 別ウィンドウで開く

このページについてのアンケート

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?