弥生土器(広口壺1点、長胴壺1点)

やよいどき ひろくちつぼ1てん ちょうどうつぼ1てん

平塚市指定重要文化財
所有者  平塚市(ひらつかし)
     〔土沢中学校所蔵〕
指定   平成27年2月4日
広口壺  口径17.3cm 胴部最大径15.8cm 残存高17.5cm
長胴壺  残存高33.2cm 最大径29.6cm 底部径7.0cm
  • 左から広口壺、長胴壺の写真

 遠藤原A遺跡は、平塚市北西部の大磯丘陵にある標高110m前後の平坦な台地上の南西の谷川によった地点に所在する。昭和30年代に地元民によって耕作中に発見され、土沢中学校に寄贈・保管されたものである。
 指定資料は壺型土器2点で、出土状態は明確でないが、ほぼ完形で発掘されていることから、再葬墓からの出土も考えられる。
 広口壺は在他の系譜とするより、むしろ東北中南部の弥生時代中期初頭期に酷似した例が多いもので、そちらとの関連を強く窺わせる資料である。長胴壺はおそらく押圧(おうあつ)を施した突帯(とったい)をめぐらす口縁部を有すると想定され、東海西部縄文終末期の条痕文(じょうこんもん)系土器の壺が中部・関東地方で在地化したいわゆる「在地突帯文(とったいもん)壺」になると思われる。これは条痕以外の文様が加わっていないことから、時期的には比較的古く、弥生時代中期初頭前後でも弥生時代前期末に遡る可能性もある。
 これら2個体の土器は弥生時代中期初頭前後に比定され、平塚市内のみならず、神奈川県内でも数少ない良好な資料と言える。

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