【総合公園】日本庭園

最終更新日 : 2021年12月28日

日本のわび・さびを知る

  • 園亭からの風景

平成元年10月に開設された日本庭園は、8,150平方メートルの敷地内に、池を中心に配した回遊園路を巡りながら、移り変わる風景を観賞する回遊式庭園です。
庭は大別して「山」「森」「水」の3つのゾーンに分けられ、流れは、池の東側を「上流」、池の西側を「下流」とし、全体として東から西へ流す構成となっています。
最近は、何かと海外のデザインなどが取り入れられる事が多い世の中ですが、たまには日本情緒あふれる雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?
日本人に生まれてよかったなあと思えるのが、この日本庭園です。皆様の御来園をお待ちしています。
開園時間:9時から17時(6月から9月は9時から19時)
休園日:なし

「山」のゾーン

源泉

日本庭園源泉の画像 日本庭園南門を入り右手の石段を上ると「山」ゾーンに入ります。周囲は、大木(タイサンボク、クロマツ、イチョウ等)を活用し、クヌギ、コナラ、モミジ、カエデ等の落葉樹を主体に雑木林を形成する植栽となっており、山奥の雰囲気を漂わせています。写真は、庭園を流れる水の源泉部です。常緑樹が茂るなか、岩から湧き出ています。

渓流

日本庭園渓流の画像 写真は、源泉から流れる渓流部です。渓流には自然石の筋違い橋が架かっています。
この下流は岸辺に熊笹などが茂り、苔をのせた岩など、歩いてみると、本当に山奥の小道を歩いているような錯覚にとらわれ、市街地の中心に自分がいることを忘れさせてくれるような趣を出しているのが、この「山」ゾーンです。この下には滝があり、池へと流れ落ちています。

園亭 

日本庭園園亭の画像 山を降り、モミジのある石段を登ると、一本柱の園亭があります。
このページの一番上の写真(トップ)は、ちょうどこの園亭から見た風景で、芝生の斜面が池に向かって開け、池、四阿(あずまや)、流れなど庭の中心部が一望できる見晴らしのよい里山の趣をなしています。

「森」のゾーン

藤棚

日本庭園藤棚の画像 「山」ゾーンの小道を北へ向かって下り、池の北側に築山された「森」のゾーンは、常緑樹を主体とした、森を形成しています。
写真は池の北側「森」ゾーンより「山」ゾーンへ向かう小道。
斜面の裾には竹林やモミジなどの落葉樹や藤棚などがあり、5月ごろになると藤の花が咲き乱れます。

竹林

日本庭園竹林の画像 写真は竹林。どこかの時代劇でお供を連れて、歩いていそうな風景ですね。竹林の反対側には、池と四阿が見えます。

水のゾーン

四阿(あずまや)

日本庭園四阿からの風景画像 池の周囲は、芝生地、落葉樹を主体にした修景植栽を行っています。南門から左側に行った四阿からは、右手にモミジなどうっそうとした立ち木の奥から滝が音を立てて三段に流れ落ちている風景が見えます。 写真は四阿に腰をかけ、滝を見た風景。10月中旬に撮ったものですが、紅葉の季節には、赤く染まり、何ともいえない雰囲気を出しています。 これに対照的な風景として、正面に池の明るい水面が広がり、遊泳する鯉や、仕立てられた黒松などが鑑賞できます。

広場

四阿隣接の広場の風景画像 四阿に隣接した芝生の広場は、黒松、しだれ梅などが植えられつくばい、水琴窟(すいきんくつ)が配され前方にはしだれ桜や十分に反をもたせた木橋が見え、さざんかの生け垣のある落ち着いた茶の湯の楽しめる広場となっています。

水琴窟(すいきんくつ)

日本庭園水琴窟の画像 水琴窟は、日本庭園にちょうず鉢が盛んに作られるようになった江戸時代中期頃から造られるようになった、といわれています。しかし、その技法は難しく日本庭園の中でも最たるものとされ、湘南地方では極めて珍しい存在です。 水琴窟は、つくばいの前の水落の下を掘って、地中にカメや壺を伏せて埋め込み、その上部に小さな穴をあけて、水がカメの中に落ちるような仕掛けになっています。 楽しみ方は、その上部の水音を聴く穴の近くに節をくりぬいた竹筒が置いてあります。ひしゃくで水をとり、竹筒の下へ水を流し込むと水がカメの中へ流れ落ち、竹筒を耳に当てると、水が「タチ、タチ」と間隔をおいて金属音を伴った反響音として聞こえ、まさしく妙なる音と呼ぶにふさわしいものといえます。

木橋

日本庭園木橋の画像 「水」ゾーンの池と下流への流れの間には木橋が架かっています。

流れ

日本庭園流れの画像 木橋から西へ向かう流れは、緩やかに蛇行をさせ、州浜(すはま)、沢飛びを設け、石菖(セキショウ)、花菖蒲(ハナショウブ)など水生植物が植えられ、水に親しむ場となっています。 流れの岸には梅、モミジ、エゴ、ナツツバキなどが植えられています。下流へ歩いていくと、切石橋(きりいしばし)があり、西門へと続きます。水の流れは、庭園の外の「出会いの広場」の大池に流れ込んでいます。

石橋

日本庭園石橋の画像 庭園の最下流部にあるこの切石(きりいし)橋は、橋面と側面をビシャン仕上げされた白御影(しろみかげ)の切石反橋(きりいしそりばし)です。 巾員1.6メートル、長さ6.5メートル、厚さ0.4メートルが中央で0.2メートルの反りをもち、側面を0.3メートルに仕上げられています。庭園の切石橋(きりいしばし)の中では、日本一の長さで、美しさと共に格式の高い橋が流れの上に架かっています。

アクセス

日本庭園への行き方はアクセスのページからどうぞ

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