1月定例市長記者会見 障がいのある方と家族を支援 サポートカードを作成しました

平成31年1月23日

障がいのある方と家族を支援 サポートカードを作成しました
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 障がいのある方とそのご家族の生活をサポートする手段の一つとして「サポートカード」を作成しました。それでは、お手元の資料をご覧ください。
 サポートカードとは、本人の発達特性や配慮してほしいことをサポートカードに記載し、バスや電車の中や日常生活で困った時、災害・緊急時などに、周囲の方に自身の障がいを理解していただくとともに、手助けをお願いするものです。こども発達支援室を利用するお子さんの保護者から「子どもの障がいを周囲に理解してもらえるか不安」などのお声があったことから、作成いたしました。
 対象者は、発達障がいや知的障がいなどの障がいがある方、発達が心配であるなどのお子さんをお持ちの保護者の方々で、ご希望の方に配布します。
 配布場所ですが、2月1日金曜日から「こども家庭課」と「障がい福祉課」の窓口で配布します。また、市のウェブサイトからもダウンロードができます。
 続いて、添付資料の「サポートカード」をご覧ください。(2)にある「こんな ぼく わたし です」の枠には、本人の特徴について、例にあるように「大きな音は苦手です」などを下段の部分に記入します。また、「こんな時」「こんなサポートがあると助かります」の面には、(3)の記入例にあるように、例えば「駅までの道順が分からない時に、大きな声や命令口調で指示されるとパニックになることがあります。」などと記入します。次に「こんなサポートがあると助かります」のところには、「なるべく穏やかな声で話してください。」などと記入して、小さく折り畳み、携帯して利用できます。
 世の中には、日常生活で不便さを感じていても、知的障がいや発達障がいなど、一見ではわからない障がいのある方がいらっしゃることを市民の方にも理解していただき、必要な支援をしてもらえるよう、多くの方々に活用していただきたいと思います。
 私からの説明は以上です。
 

質疑内容の要旨

Q記者: サポートカードを作成している自治体はほかにもあるか。
A市長: 現在、川崎市と相模原市で同様のものが配布されています。

Q記者: そういった事例を参考にして作ったということか。
A市長: そうです。また、発達に課題のあるお子さんの保護者に対しては、子どもをフォローして切れ目ない支援を続けていくための「はぐぐみサポートファイル」というものを配布して活用していただいています。一方で、保護者の方だけではなく、障がいのあるご本人を支援するツールが必要ではないかというお声もたくさんいただいておりますので、それを考えてサポートカードというものを作成させていただきました。

Q記者: サポートカードはどのくらいの数作成したのか。
Aこども家庭課長: 希望者に配布させていただきますので、ある程度は窓口に置いて、希望があればお配りさせていただく形になります。あと、市のウェブサイトからもダウンロードできます。とりあえずは200部印刷しています。

Q記者: ある程度ニーズを把握した上で、200部という数に決めたのか。
Aこども家庭課長: はい。子どもから大人まで幅広く利用でき、特に誰という要件定義はありませんので、希望者がいればお渡ししたいと思います。

Q記者: 配布は市役所の窓口のみということか。
Aこども家庭課長: はい。こども家庭課と障がい福祉課の窓口です。とりあえずはそこで配布をして、利用者の方からご意見をいただいて、内容の修正があれば、その都度修正をして、完全にできたところで、関係機関の窓口などにも置いていただけるようお願いをして増やしていきたいと考えています。

Q記者: 発達障がいの子どもなどを支援する施設に置くなどの考えはあるか。
Aこども家庭課課長代理: はい。こども発達支援室くれよんに来られる保護者のご意見を参考にして、「はぐくみサポートファイル」とこのカードを作りました。とりあえず1年間はこども家庭課と障がい福祉課の窓口で配布をしまして、使っていただいて、モニタリングをして、また修正をして、その後にいろいろな関係機関のところに置こうかと考えています。一番困っている保護者の声として、養護学校は義務教育の中等部までしかスクールバスが出ないということがあります。高等部からは自力で学校に行かなければいけない時に、バスを利用して行くのですが、例えば交通事情で時間どおりに来なかった場合、発達障がいのお子さんはパニックになってしまうことがあります。そういう時に自分の力で「困ったから助けて」というふうにこのカードを周囲の方に見せることで、市民の方に手助けしていただきたいということも、このカードを作った大きな理由の一つです。

Q記者: このカードは完成形ではなく、今後改良していくというイメージでよいか。
Aこども家庭課課長代理: はい。

Q記者: モニタリングというのは、ある程度対象を定めて行っていくのか。
Aこども家庭課課長代理: 「はぐくみサポートファイル」の作成時も、100人の方にまずご意見をいただいて、本施行するまでの間に修正をしたので、今回もご希望のあった保護者や、こども発達支援室くれよんの方でつながりのあるご家庭、あと大人の方にも試していただこうと思っています。

Q記者: 今回も100人くらいを対象にモニタリングするのか。
Aこども家庭課課長代理: はい。やはり数があまりに多くなってしまうと、まとめるのが煩雑になってしまいますので、本当に今必要としている方たちを対象に行っていこうと考えています。

Q記者: 具体的にどういった年齢で、どのような症状がある方など想定はあるか。
Aこども家庭課課長代理: 障がいとしては、発達障がいのお子さんはパッと見た目で分かりづらく、困り感が大きいです。ですので、発達障がいの方と自閉症の方が一番このカードを使うのかなと考えています。先ほど言いましたように、養護学校の中等部を卒業したお子さんが自力で学校に通うようになった時の困り感と、実際カードを使ってみてどうだったかというのは重点的に確認したいと思います。また、大人の方も事業所に通われているので、障がい福祉課にも置いて、大人の方のモニタリングもしていきたいと思います。

Q記者: 1年間モニタリングをするということだが、改良されたものはいつ頃から配布する予定か。
Aこども家庭課課長代理: 2月1日から窓口に置きますので、12月~2020年1月くらいに意見をまとめて、2~4月に新しい改良したものを発行できればと考えています。
 
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 こども家庭課 こども発達支援担当 和久井
電話 0463-32-2738

障がいのある方と家族を支援
サポートカードを作成しました

 平塚市では安心して子育てができる環境づくりのため、妊娠期から成人期までの切れ目のない子育て支援に取り組んでいます。
 今回新たに、障がいのある方とそのご家族の生活をサポートする手段の一つとして「サポートカード」を作成しました。
 なお、このカードは平成31年2月1日(金)から窓口や市ウェブサイトで取得することができます。

サポートカードとは

 障がいのある方とその家族が、本人の発達特性や配慮してほしいことをサポートカードに記載し、バスや電車の中や日常生活で困った時、災害・緊急時などに、自身の障がいを周囲の方に理解していただき、必要とする支援を得られやすくするものです。
 サポートカードは、小さく折りたたみ、携帯して利用します。

対象者

  • 障がいのある方(発達障害、知的障害等)
  • 発達が心配である等のお子さんの保護者
※サポートカードの利用は任意で、希望者に配布します。

配布窓口 

  • 健康・こども部こども家庭課(こども発達支援室、児童手当・医療担当)
  • 福祉部障がい福祉課
※市ウェブサイトからもダウンロードできます。