6月定例市長記者会見 平塚市電子図書館のサービスを開始します

令和3年6月25日

平塚市電子図書館のサービスを開始します
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 「平塚市電子図書館のサービスを開始します」についてご説明いたします。
 市では、平塚市電子図書館のサービスを令和3年7月7日から開始いたします。
 この電子図書館とは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を使って、ウェブブラウザ上で電子書籍を読むことができるサービスとなります。
 導入に至った経緯ですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、図書館も閉館をしなければならない時期がございました。来館できなくても図書館を利用できるサービスの提供は、以前より市民の方からの要望もありまして検討していましたが、コロナ禍を契機として、電子図書館のサービスは、そのニーズに応えられるものと考え、導入に至りました。
 平塚市電子図書館で予定している冊数は376冊です。そのほか、著作権が消滅した作品を集めた青空文庫も御利用いただけます。
 貸出対象者は、平塚市内在住、在勤、在学で図書館カードをお持ちの方になります。
 利用方法は、平塚市電子図書館のホームページにアクセスしていただき、ウェブブラウザ上で電子書籍の貸出、閲覧、予約、返却等ができます。1人3点まで借りることができ、貸出期間は2週間までです。返却期限を過ぎると自動的に返却されます。
 コロナ禍で外出の自粛が続いていますが、家にいながら本を借りて読めるこのサービスをぜひご利用いただければと思います。
 私からの説明は以上です。

質疑内容の要旨

Q記者:市長は電子書籍利用しているか。
A市長:まだ利用はしておりません。

Q記者:今後は。
A市長:スマホがあれば見られる訳ですから、機会があれば見てみたいと思います。

Q記者:電子図書館を広めるための肝は何か。
A市長:コロナ禍でなかなか図書館に行って借りるという作業をできない方がいられます。それから高齢者の方や子育て中の方ですとか、図書館に来られない方もいられますので、そういう中でこのサービスを展開するということはこれからの時代においても必要なことではないかなと思いますので、その辺が導入を進めた肝というふうに思っております。

Q記者:県内の取り組み状況は。
A社会教育部長:県内では4市導入しております。横浜市、座間市、大和市、綾瀬市。町では松田町、山北町が導入しております。

Q記者:それぞれの自治体の蔵書数は。
A中央図書館長:座間市は開設時660冊。2021年1月22日現在2000冊を超えたと聞いております。綾瀬市が12000冊。内、約11000冊は青空文庫ということで聞いております。松田町は昨年12月5日時点で114冊。山北町が昨年11月1日の開設時に約1000冊。横浜市が今年3月24日開設時に約3000冊です。

Q記者:綾瀬市が青空文庫込みで12000冊ということで、平塚もまずはそれぐらいのボリュームを目指す感じか。
A中央図書館長:青空文庫の蔵書数が約16000冊と聞いております。それに今回最初に導入します376冊がプラスとなります。

Q記者:16000冊はいつ頃導入予定か。
A中央図書館主査:青空文庫のすべてが平塚市電子図書館で使えるという形が、電子図書館サービス提供側のほうでまだですので、今現在こちらで確認できているのは、およそ7000冊というところです。サービス提供側も更新を進めておりますので、今後冊数が増えていくと思います。

Q記者:7月7日スタート時点では7000冊は見られる状況で始まるということか。
A中央図書館主査:そうです。

Q記者:16000冊というのは何の数字か。
A中央図書館主査:青空文庫というサイトの中で今現在閲覧できるものが16000冊あるということです。

Q記者:青空文庫のサイトと今回の電子図書館サービス提供会社は同じ会社なのか。
A中央図書館主査:違う会社になります。

Q記者:d-libraryというのがサービス提供会社か。
A中央図書館主査:平塚市で導入するのは株式会社図書館流通センターというところが提供しているサービスになります。

Q記者:青空文庫のサイトから図書館流通センターもデータをもらうということか。
A中央図書館主査:おそらくそういう形で提供を受けているのだと思います。

Q記者:376冊というのは、市の図書館の蔵書数の何%か。
A中央図書館主査:図書館全体での紙ベースでの蔵書数は約80万冊ありますので、かなり少ない数字になると思います。

Q記者:電子図書の376冊は、同じものが紙ベースで蔵書されているのか。
A中央図書館主査:あるものとないものがあります。

Q記者:貸し出し点数3点までにした理由は。
A中央図書館主査:上・中・下というようなシリーズものは併せて借りたいのではないかということで、2か3点のどちらかのケースを自治体ではとっていることが多く、平塚市では3点にしました。

Q記者:電子なので誰かと重複することもないと思うので、少ない感じがするが。
A中央図書館主査:他市の状況も踏まえて決めました。
A中央図書館長:電子図書館は1作品につき1ユーザーしか使えない形です。1つの作品に対して同時にいくつもアクセスできない形になっていますので、1冊借りてしまうと他の方はその図書を借りることができませんので予約をしていただくことになります。

Q記者:それは図書館流通センターの都合ではなく、出版元の著作権を守るためということか。
A中央図書館長:そうです。

Q記者:376冊はどういう本でどういう基準で選んだのか。
A中央図書館長:なかなか図書館を利用されていない方が多くいらっしゃいます。そういった方を対象に、特に働いている方ですとビジネス書の類い、子育てをしている方でしたら絵本であったり、そういった形で選定させていただきました。

Q記者:図書館の職員が選んだのか。
A中央図書館長:はい。

Q記者:376冊については何か調べて、アンケートをとって要望が多かったものを選んだのか、そうではなくて別の観点で選んだのか。
A中央図書館長:出版社からリストをいただいて、その中から選ぶ形になるんですけれども、やはり多く利用していただきたいというところで、なかなか今まで図書館の利用の機会がなかった方をメインターゲットという形で、そういった方が読まれるような資料を選ばせていただきました。

Q記者:「そういった方が読まれるような」という判断の基になるものは何か。
A中央図書館長:例えば働いていらっしゃる方が読まれるようなビジネス書の類いになるのだろうか、小説の類いなんだろうかとかそういったような形での判断をさせていただいているんですけれども。

Q記者:リストの中から勝手に考えて選んだのか。それとも、例えば売れ行きベスト10などのランキングに入っているとか、何らかの根拠があったのか。
A中央図書館主査:選書にあたりまして、中央図書館の図書館司書でリストを基に選書を行いました。選書するにあたっては紙ベースでの人気のある本とかそういったものを参考に選んだと聞いております。
A社会教育部長:今回スタートですので、当然近隣市の利用実態や調査をさせていただいて、小説書やビジネス関連、実用書だとか児童書、これは一般図書と児童書のバランスなんかも考慮しながら図書館のほうでリストを基に選んでおります。今後どういうものにニーズが多いのか、ここらへんを捉えまして徐々に拡大していきたいと考えております。

Q記者:サービスの利用できる方というところで、過去5年間で平塚市図書館の利用があった方とあるが、これについて伺いたい。
A中央図書館主査:図書館カードの利用有効期限が5年となっておりますので、そこで5年ということになっております。ただ、有効期限が切れている方につきましては更新の手続きができますので、更新をしていただければその後使えるようになります。

Q記者:これから新しく作る方ももちろん使えるということでいいか。
A中央図書館長:はい、使えます。

Q記者:電子図書というとこれまで以上に著作権の絡みが出てくると思うが、何か対策はしているか。
A中央図書館長:基本的にはスクリーンショットやダウンロードができない仕組みになっております。

Q記者:電子図書というのは一般的にそういうものなのか。
A中央図書館長:そうですね。システムの仕様になっています。

Q記者:他の自治体で導入されているケースもあるが、一般的にそういう対策がとられているということか。
A中央図書館長:そうです。

Q記者:利用者登録はウェブではできないのか。
A中央図書館長:そうですね。まだ対応できていません。ただその代わり郵送での手続きをさせていただいております。

Q記者:ウェブでできるようになる予定はあるか。
A中央図書館長:システムの改修とかそこは検討させていただきたいと思います。

Q記者:今後増冊していくにあたって年間何冊ぐらい増やしたいとかあるか。
A中央図書館長:実際の利用状況等を見ながら、どういった方がどういったジャンルのものをお好みなのか、そういったところを今回の376冊でしっかり確認させていただきながら今後につなげていきたいと思います。

定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市教育委員会
担当 中央図書館 管理担当 髙橋
          奉仕担当 杉山
電話 0463-31-0428

平塚市電子図書館のサービスを開始します

  パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を使って、ウェブブラウザ上で電子書籍を読むことができる「平塚市電子図書館」のサービスを令和3年7月7日(水曜日)から開始します。図書館に来館しなくても手軽に読書を楽しむことができるため、図書館に来館しにくい勤労者、学生や障がいがある方、子育て中の方などにも、ご自宅等で手軽に読書を楽しめるようになるなど、新たな読書環境を提供します。

サービス開始日

 令和3年7月7日(水曜日)午前9時から
 

サービスを利用できる方

 平塚市内に在住・在勤・在学の方で、平塚市図書館の図書館カードをお持ちの方
 (過去5年間で平塚市図書館の利用があった方)
 

利用者登録

 平塚市電子図書館の利用には図書館カードが必要です。
 図書館カードの申請は、本人確認書類(有効期限内で、氏名・住所・生年月日の記載のあるもの。保険証・免許証等)をご持参のうえ、お近くの 図書館の窓口にて、登録カードをご記入ください。申請は窓口のほか、郵送でも受け付けています。
 

利用方法

 ウェブブラウザ上で平塚市電子図書館のホームページにアクセスし、利用者ID(図書館カードの番号)とパスワードでログインすることで電子書籍の貸出、閲覧、予約、返却等ができます。
 

蔵書数

 376冊(小説、ビジネス関連書、実用書、児童書など)
 他にも青空文庫の作品(著作権が消滅した作品等)をお読みいただけます。
 

貸出点数

 1人3点まで
 電子書籍の貸出数は、図書館資料の貸出点数(上限15点)には含まれません。
 

貸出期間

 2週間
 期間を過ぎると自動的に返却になります。