6月定例市長記者会見・『こんにちは赤ちゃん』家庭訪問事業が7月からスタート

平成19年6月28日

平塚市側の説明

大蔵律子市長:
 みなさんおはようございます。市議会6月定例会が26日に閉会いたしました。前期からの懸案でありました総合計画の「基本構想」が原案どおり可決されました。また、副市長の人事案件も同意され、庁内体制が整いました。2期目の政策実現に向けて精力的に進めてまいりたいと思っております。ここで、本日同席しています両副市長をあらためて紹介させていただきます。記者のみなさま方から向かって右側が鍵和田政美(かぎわだ・まさみ)。左側が中戸川崇(なかとがわ・たかし)でございます。今後、この定例記者会見にも同席いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 では、続きまして、開催まであと1週間に迫りました「湘南ひらつか七夕まつり」についてご案内をさせていただきます。今年の七夕まつりは7月5日から8日までの4日間の開催でございます。絢爛豪華な竹飾りは中心市街地に約500本、市内全体では約3000本になります。また、数々のイベントも行われ、市内全体が熱気に包まれます。期間中は約270万人の来場者を見込んでおります。ここで、初日のパレードでお披露目いたします「織り姫」をあらためてご紹介させていただきます。

(織り姫自己紹介)

 では、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
 
 「こんにちは赤ちゃん」家庭訪問事業の7月からのスタートについてご説明申し上げます。育児不安が起きやすい生後4カ月までの乳児がいるすべての家庭を、保健師等が訪問する「こんにちは赤ちゃん」事業を7月からスタートいたします。
この事業におきます平塚市の特徴でございますが、県内で唯一、産婦人科医師との連携を図り、お母さんの「心と体の健康づくり」を全面サポートすることです。1カ月児健診を終えて産婦人科医との関係が薄れるこの時期に、訪問事業を通じて市民と医療機関、行政との信頼を深めます。
また、産後の不安解消策に専門医が着手することで、妊娠中から出産後まで安心・安全を実感できる母子保健サービスを提供するとともに、子育て支援事業にも取り組む市民病院の「元気な産婦人科」をアピールいたします。

 この事業によりまして実現できることは大きく3つあります。そのひとつは、母子家庭訪問事業と産婦人科医療との連携でございます。家庭訪問では、赤ちゃんの定期健診受診の有無や体重の増加などを確認するほか、母親の体調や育児に対する不安や悩みを聴取いたします。訪問いたします保健師等の健康課の職員は、母親の「心の健康状態」のチェックなどによりまして産婦人科の受診を促します。市民病院ではこの事業に対する外来受診の優先枠を確保いたします。これら育児支援策を通じまして行政と病院との連携を深め、問題の早期解決を図れるというものです。
 2つ目は、「産後の心と体の相談外来」の開設でございます。不眠や食欲不振、授乳中の病気、あるいは里帰り出産で平塚市内にかかりつけ医がいない…といった産後の相談に、ベテランの産婦人科医が的確にアドバイスをいたします。産婦人科の医師不足が懸念される中、公立病院の医師が産後の心身のケアに積極的に取り組む例は、県内では平塚市民病院だけでございます。平塚市民病院での相談外来は、月2回実施いたします。
 3つ目の大きな実現できることは、充実した訪問体制でございます。各家庭を訪問するのは、専門的な知識を習得した保健師、助産師、看護師に限定をいたします。平塚市の育児支援情報を提供するとともに、子育てのアドバイス等を行い、支援が必要と判断した際は、関係機関等と連携して迅速かつ適切な育児支援策につなげてまいります。
 また、平塚市医師会・平塚歯科医師会に御協力いただき、それぞれに所属いたします市内の医療機関を紹介し、赤ちゃんだけでなく保護者の健康面もサポートいたします。
 以上が、7月からスタートいたします平塚市の行政と産婦人科医のコラボレーションによります「こんにちは赤ちゃん」家庭訪問事業の内容でございます。私からの説明は以上です。
 

質疑内容の要旨


Q記者:現在、生後4カ月までの乳児は何人くらいいるのか?
A健康福祉部長:(平成)18年度の出生数は2,174人です。


Q記者:病院の相談外来は無料ですか?それから、月2回というのは日にちを決めているのか?
A健康福祉部長:月2回というのは第1・第3の火曜日の午後というふうに決めています。(外来は)有料でございます。


Q記者:訪問するときには、保健師などが相手に連絡して訪問するのか?
A健康福祉部長:はい。連絡をとってからお伺いします。


Q記者:産婦人科の医師は市民病院に何人いますか?
A健康福祉部長:今現在、8名います。

 
Q記者:その増減はどうなっていますか?
A健康福祉部長:ここで1名退職され、これまで8人でしたが極端には減っていません。


Q記者:前年度は8人いて、今年度は7人ということか?
A健康福祉部長:平成19年7月以降、7人です。

 
Q記者:7人体制でも十分に対応できるということですか?
A健康福祉部長:はい。保健師が訪問したときに、外来受診をした方がよさそうな方はチェック項目をつくって「(先生の診察を)受けたほうがいいですよ」ということで、健康課の方ではそれに基づいて受診票をつくり、母親に受診票を送って市民病院の予約をとります。第1・第3の火曜日の午後を特定して(診療予約を)入れますので、産婦人科医の体制もそういうふうなつくりをしてあります。

 
Q記者:県内で産婦人科医が減っているが、市民病院の医師数は大丈夫ということか?
A健康福祉部長:産婦人科そのものは大丈夫です。

 
 

※定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 健康課 健康づくり担当
電話 0463-34-0311(保健センター)
 

行政と産婦人科医のコラボレーションによる子育て支援
『こんにちは赤ちゃん』家庭訪問事業が7月からスタート
平塚市は出産後も「安心・安全」

 
 育児不安が起きやすい生後4カ月までの乳児がいるすべての家庭を、保健師等が訪問する「こんにちは赤ちゃん」事業が7月からスタートします。
平塚市では県内で唯一、産婦人科医師(平塚市民病院)との連携を図り、お母さんの「心と体の健康づくり」を全面サポート。1カ月児健診を終えて産婦人科医との関係が薄れるこの時期に、訪問事業を通じて市民と医療機関、行政との信頼を深めます。
また、産後の不安解消策に専門医が着手することで、妊娠中から出産後まで安心・安全を実感できる母子保健サービスを提供するとともに、子育て支援事業にも取り組む市民病院の"元気な産婦人科"をアピールします。

 

母子家庭訪問事業と産婦人科医療との連携

 家庭訪問は、母子それぞれの心身の健康管理と安心して自信を持って育児できる環境づくりの支援が目的です。各家庭では、赤ちゃんの定期健診受診の有無や体重の増加などを確認するほか、母親の体調や育児に対する不安や悩みを聴取します。
 健康課(保健師等)は、母親の「心の健康状態」のチェックなどにより産婦人科の受診を促す一方、市民病院では同事業に対する外来受診の優先枠を確保。育児支援策を通じて行政と病院との連携を深め、問題の早期解決を図ります。
 

「産後の心と体の相談外来」を開設(平塚市民病院)

 不眠や食欲不振、授乳中の病気、里帰り出産で平塚市内にかかりつけ医がいない…といった産後の相談に、ベテランの産婦人科医が的確にアドバイスします。産婦人科の医師不足が懸念される中、公立病院の医師が産後の心身のケアに積極的に取り組む例は、県内でも平塚市民病院だけです。相談外来は月2回実施します。
 

充実の訪問体制

 各家庭を訪問し、赤ちゃんの育児や体調、保護者の心身の健康面等に関する悩みを聞くのは、専門的な知識を習得した保健師、助産師、看護師に限定。平塚市の育児支援情報を提供するとともに、子育てのアドバイス等を行い、支援が必要と判断した際は、関係機関等と連携して迅速で適切な育児支援策につなげます。
 また、平塚市医師会・平塚歯科医師会に御協力いただき所属する市内の医療機関を紹介し、赤ちゃんだけでなく保護者の健康面もサポートします。