実践型自動参集訓練の実施結果

平成19年11月12日

平塚市
担当 防災課 防災担当
電話 0463-21-9734

実践型自動参集訓練の実施結果

 
 災害発生時の指揮・対応の中枢を担う管理職員を対象とした実践型参集訓練を実施しました。今回の訓練では、それぞれの職員の所要時間を確認するだけでなく、参集経路における様々な被災状況に対する判断、通報、措置などの「緊急対応力」を検証。被災現場や傷病者等に対する迅速で的確な対応力と危機意識の向上を図りました。

日時  平成19年11月10日(土)

参加者  一般行政職及び消防職の課長代理の職以上の職員 246名

訓練概要
 「震度5強以上の大規模地震が発生し、市街地に甚大な被害が生じた」との想定で、各個人に被害情報を与え、自ら考えた行動を取って徒歩(4km)にて登庁するという内容で実施。
所要時間は、実際の所要時間に想定被害への対応1件につき30分を加算して算出しました。

今後の対応
 昨年実施した自動参集訓練では、第1回災害対策本部会議開催時間(災害発生から1時間後)の参集状況は57.7%でしたが、より現実に近い形で行なった今回の訓練では、1時間以内の参集者は30%でした。
 ただ、平塚市が定めている地域防災計画では、「緊急対応期」は災害発生から2時間以内とされており、この時点の参集状況は85%でした。今後の災害対策本部運営訓練にあっては、参集状況を踏まえて行なっていきます。
 
 

被害情報に関する行動

橋に段差ができ歩行できない状況となっている。上流の方から歩いてきた者が上流の橋も段差ができて通行できないと話しているのを耳にした。

 対応結果
  • 歩いてきた人の情報から高麗大橋も通行できないと判断、下流の橋を渡る。
  • 上流の被害程度を確認するため上流に向かう。
  • 段差はあったものの何とか通行できた。
  • 段差のできた橋のそばまで行き、交通止め等がなされているか確認した。
  • 段差の状況等被害状況を本部に連絡する。
 
平塚5丁目で家屋が燃えているが初期の段階で、近所の者が消火している。119番をしてくれと頼まれたが、電話、携帯電話は使用できない状況である。
 
 対応結果
  • 初期段階なので近所の人と協力して消火活動をした。鎮火確認後本部へ向かう。
  • 素人が鎮火させることは、困難であり、2次災害のおそれも考えられることから一刻も早く本部に状況を報告することを優先した。
  • 地域拠点基地に行き災害状況を報告し災害対策本部に応援体制を要請する。その後、現場に戻り負傷者等の有無を確認するとともに消火活動を行なう。
  • 防火用水からバケツリレーと家庭用水道ホースを併用して消火活動をする。
  • 通りかかった人を呼びとめ、消防署への通報するよう依頼する。付近に火災の発生を伝え手助けを頼む。

 
電柱が倒れて通行できない。電線が垂れ下がっている。
 
 対応結果
  • 来た道を戻り家屋等の倒壊や電線のない安全な場所を通って本部に向かう。
  • 経路を迂回し、本部へ向かう。
  • 付近に負傷者がいないか確認、被害状況を確認して災害対策本部が近いので本部へ参集、報告する。
  • 東京電力に被害情報を伝える。

火災のため通行できない。延焼が激しい。
 
 対応結果
  • 火勢が激しく危険を判断し登庁を優先するため迂回した。
  • 付近の住民に火災状況を伝達するとともに救助を求めていることの確認及び救出に努める。負傷者、高齢者等を避難所へ誘導、送致する。
  • 現場の状況を把握し、必要に応じて関係機関に連絡する。迂回する。

倒壊した家屋の住人が唖然として家を見ていた。以前、窓口で応対した人のようで、話しかけて見ると市の対応はどのようにするのかと激しく言われた。
 
 対応結果
  • 指定避難所や避難施設が開設されていれば、避難施設にそれぞれ避難誘導、災害対策本部からの応援があることを説明、状況により倒壊した家屋に家族がいることもあるので、被災者の救出活動に協力。
  • 負傷者の有無を確認する。避難所へ行くように伝える。
  • 余震がくると危険であるので、避難場所である公民館、小学校に行くように話した。市でも早い時期に対応を決めて行っていくので、皆で力を合わせ頑張って欲しいと励ました。
  • 「市も対策本部を立ち上げ体制をとっている。現に自分も向かっているところである。非常事態なので落ち着いて指定避難所に向かって欲しい。」と話した。
 
家族と連絡が取れないが、どうしたらいいかと話しかけられた。

 対応結果
  • 内容をよく確認した上で拠点基地へ行くように指示し、そこで詳しい状況を話して欲しい旨を伝える。
  • 避難施設へ行って確認するよう伝える。電話会社の災害時の伝言ダイヤルを教えた。
  • 拠点基地へ行き災害対策本部からの情報を確認するように伝え、災害対策本部に家族を探している女性がいることを伝える。
  • とりあえず、拠点基地に行くように伝える。

 
家族が倒れたタンスの下敷きになり身動きができないので助けて欲しい。
 
 対応結果
  • 余震で被害の拡大の心配があるが、タンスの転倒であれば大人が数人も要れば救出できると考え、近くの人の声をかける。
  • 救助に向かい、タンスの移動の手助けをする。救助した者のケガの状況により通信可能であれば救急車を呼ぶ。近所でも家屋の倒壊、家具の転倒等により救助を求めている者がいないか確認しながら登庁する。
  • 通りかかった人に声をかけ一緒に現場に向かう。

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