2月定例市長記者会見 「ことばの教室」を新築

平成22年2月8日

平塚市側の説明


大藏市長:
 では、ことばの教室を新築についてご説明します。
 平塚市立崇善小学校にある現建物は、市内の言語障がいと難聴の児童を対象に昭和43年4月に「ことばの教室」として建設されたものでございます。その後、通級指導教室として活用してきて現在に至っております。市内全域から通級する児童は年々増加しております。その一方で、建物の方は、耐震上の課題や老朽化・狭あい化が著しいために、建て替えて整備をいたしました。平成23年4月1日から新しい建物での通級指導が始まることになります。新築にあたりまして、発達障がいのある児童のための通級指導教室「まなびの教室」の機能も併せ持った施設といたしました。
 施設概要でございますが、所在地は平塚市浅間町4番3号、崇善小学校敷地内の北側の部分でございます。延べ床面積は806.45平方メートル 、施設構造は鉄骨造2階建てです。1階、2階がそれぞれどうなっているかは図面等も皆さまにお渡ししてありますので、ご参照いただければと思います。
 施設の特徴ですが、個別指導教室から集団指導教室・プレイルームまで、個々の指導のニーズに合った部屋を設置したものでございます。
 つまり、従来からありました児童の通級による指導としての「ことばの教室」、それから従来から同じようにありました幼児の指導のための「幼児ことばの教室」のほかに新規に「まなびの教室」を加えたということです。
 次に、新旧建物の主な比較でございます。表にまとめてございますとおり、延べ床面積が335平方メートルから2倍強の806.45平方メートルに、個別指導教室数が4室から8室に、そして、プレイルームには大きなプレイルームが1つ加わったということでございます。教室機能もこれまでにたいして、「まなびの教室」が増えました。その他でございますが、空調設備を設置。それから玄関前をスロープやエレベータ等を設置してバリアフリー対応の設備にしたということ、そして身障者用駐車スペースを設けたということでございます。ゆとりのある中で、安心・安全、そして学習しやすい環境を整え教育活動が展開できるようにしたというのが、今回の特徴でございます。 
 整備経過でございますが、平成21年度までで基本構想や実施設計をつくり、平成22年度に建設工事・外構工事をやり、平成23年4月1日に供用開始を予定しております。
 経費でございますが、建設工事に2億374万2000円、そして外構工事に540万7500円と、総工事費は2億914万9500円かかりました。この建築物の支払いにつきましては10年のリース契約でございますので、年間2037万4200円、12か月に分けますと、各月が約170万円ずつお支払いすることでリース契約を結んでございます。なお、3月17日に、竣工式及び内覧会を実施いたしますので、皆様方にはぜひお出かけいただいてご覧になっていただきたいと思います。

 

質疑内容の要旨


Q記者:発達障がいを持っているお子さんは市内にどのくらいいられるのか?
A学校教育部長:すでに診断を受けている児童が、市内で90名ほどおります。診断は受けていませんが保護者が発達障がいと認めている児童が89名になっています。

Q記者:「ことばの教室」「まなびの教室」を持っているのは県内ではあるのか?

A学校教育部長:発達障がいのほうの「まなびの教室」につきましては、県内では、4つほど先に開設しておりますが、「ことばの教室」「まなびの教室」両方の施設がはいっている教室は県内ではありません。


Q記者:定員というのはあるのか?

A学校教育部長:定員は特に決まってないですが、来年度は初年度ということもございますので、「ことばの教室」はこのままの人数を指導することになります。「まなびの教室」につきましては、来年度は20名以内ということで対応させていただき、来年度試行錯誤をして、平成24年度から進めていきたいと思います。


Q記者:90名全員をカバーするのは難しいのか?

A学校教育部長:初年度はいろんなことを考えながらやっていくということもございますので、まず来年度につきましては崇善小学校、富士見小学校、松原小学校という崇善小学校の近隣の3校を中心に募集をしてございます。ですから90名ではなく、もうすこし少ない人数でございます。この中で、保護者に連絡をとりまして、こういう教室があるよということで照会させていただき、この中で保護者の希望があればということでやらせていただきます。


Q記者:20人は埋まっている状況なのか?
A学校教育部長:1月の末で、募集は終わりましたけれども、今のところは15名の児童が希望しております。


Q記者:このお子さんたちは、崇善小学校の普通教室に通いながら、ほかの教室にも行くという形態なのか?それとも、「ことばの教室」で義務教育全般を教えているのか?

A学校教育部長:通級指導教室というものでございますので、いろんな学校にある特別支援教室と違いまして、例えば崇善小学校、松原小学校、富士見小学校の発達障がいの子どもは特別支援教室ではなく、通常の学級に籍を置いています。発達障がいがある子どもは、通常の教室に通いながら、崇善小学校に「まなびの教室」ができるということで、籍は元の学校にあるのですが、指導を受けるためにそこの教室に通いながら、発達障がいに対応していくというのが通級指導教室という仕組みとなっております。


Q記者:全部の教科もここで教えているということか?

A学校教育部長:全部の教科につきましては各学校の方で教えていて、各学校が母体なんですね。例えば、LDの子などは読み書きだけがほかの子どもより落ちてしまうとか、あるいは空間把握ができないというお子さんというのが発達障がいというのになりますが、この部分について「まなびの教室」にきて指導をしていくということになります。母体は、あくまでも、各学校ということになります。


Q記者:週に何回か来るということか?
A学校教育部長:今のところ週に1回として考えています。


Q記者:その日は1日そのクラスにいるということか?
A学校教育部長:1日というよりも、1単位時間ですから、行き帰りも含めると、2時間くらいの時間です。


Q記者:「ことばの教室」も通っている人たちも同じスタイルでやっているのか?

A学校教育部長:通級指導教室なので、同じような形です。


Q記者:「ことばの教室」も「ろう学校」や「盲学校」から来ているという形ではなく通常の教室から来ているのか?
A学校教育部長:はい。通常の教室から来ております。

 

定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

記者発表資料

平成23年2月8日
平塚市
担当  教育総務課 企画担当 宮澤
電話 0463-35-8113
 

「ことばの教室」を新築


 平塚市立崇善小学校にある現建物は、市内の言語障がいと難聴のある児童を対象に昭和43年4月に「ことばの教室」として建設され、その後通級指導教室として活用してきたものです。
 しかし、市内全域から通級する児童は年々増加しており、耐震上の課題や老朽化・狭あい化が著しいことから、建て替え整備し、平成23年4月1日より新しい建物での通級指導が始まります。新築にあたり、発達障がいのある児童のための通級指導教室「まなびの教室」の機能も併せ持った施設としました。

 

施設概要

所在地    平塚市浅間町 4番3号(崇善小学校 敷地内北側)

延べ床面積  806.45平方メートル
        1階 409.35平方メートル
        2階 397.10平方メートル
施設構造   鉄骨造2階建

 1階  集団指導教室(兼会議室)及び観察室(各2)  個別指導教室及び観察室  大プレイルーム  職員室 など

 2階  個別指導教室及び観察室(各7) 作業療法室及び観察室  小プレイルーム 聴力検査室 など

 

施設の特徴

 個別指導教室から集団指導教室・プレイルームまで、個々の指導のニーズに合った部屋を設置。


 教室機能
 「ことばの教室」・・・・・・・・言語障がいと難聴のある児童の通級による指導
 「まなびの教室」・・・・・・・・発達障がいのある児童の通級による指導
 「幼児ことばの教室」・・・・就学前の言語障がいと難聴のある幼児の指導

 

新旧建物の主な比較

 
比較事項
延べ床面積 806.45平方メートル 335平方メートル
個別指導教室数 8室 4室
プレイルーム 大1室 小1室 小1室
教室機能

「ことばの教室」
「幼児ことばの教室」
「まなびの教室」

「ことばの教室」
「幼児ことばの教室」
その他

空調設備を設置。
身障者用駐車スペース、玄関前スロープやエレベータ等のバリアフリー対応設備。

 

 

 開設当初(昭和43年4月)の利用児童数41名。現在(平成23年1月)の利用児童数は103名、利用幼児は48名。今後も同程度の利用数に加え、「まなびの教室」利用児童の増が見込まれる。安心・安全でゆとりのある空間、そして学習しやすい環境のもとで教育活動が展開できるようになる。

 

整備経過

平成21年度まで   基本構想や実施設計
平成22年度     建設工事・外構工事(平成23年3月1日 建物引き渡し)
平成23年4月1日  供用開始

 

関係経費

建設工事 :2億374万2000円 (10年間=120か月の賃貸借方式)
外構工事 :540万7500円 
※総工事費:2億914万9500円

支払いは10年のリース契約。年間2037万4200円の支払い。
 

竣工式の概要

日時   平成23年3月17日(木)午前10:00~11:30(内覧会は11:00から)

場所   通級指導教室(平塚市浅間町4-3・平塚市立崇善小学校)

内容   市長あいさつ、施設概要説明、来賓祝辞、テープカット、施設内覧

出席者  神奈川県教育委員会、大藏律子市長、地域小中学校長など約50名