7月定例市長記者会見 平塚市民病院整備事業基本設計が完成しました

平成23年7月28日

平塚市側の説明

落合市長:
 おはようございます。今日は3点ということで、私からお話を申し上げたいと思います。
 本題に入る前に先ず7月の七夕につきましては、規模を縮小して実施をいたしましたが、天候等にも恵まれまして、いろいろな形で取り上げもいただきましたことに御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
  それでは、平塚市民病院整備事業の基本設計が完成いたしましたので、お話申し上げます。引き続き設計の詳細を決めます実施設計へと進むことになりますけれども、この具体的な実施設計の完成につきましては今年度末を予定しているところでございます。
 それでは、概要について説明を申し上げします。まず建築概要でございますが、建設場所は現病院敷地でございます。
 建築としては、新棟は地上6階、地下1階、既存棟の北棟が地上6階、地下1階ということになります。工期につきましては、平成23年度から平成27年度。総事業費が約107億円でございます。事業の財源につきましては、将来構想の資金計画では、総事業費107億円のうち起債対象額の約95%、だいたい100億円になりますけれども、これを企業債で賄うことになります。
 続きまして、市民病院の整備事業基本設計の概要ということで、コンセプト、3つのコンセプトからなっております。
 まず1つ目、患者と医療従事者の双方にとって効率的な医療や快適さを実現し、周辺環境とも調和した医療環境を提供する建築計画としています。
 2つ目、医療をめぐる環境の変化やニーズの多様化に対してフレキシブルに対応可能な、そして大地震にも病院機能を維持できる安全性の高い災害医療拠点病院としての建築計画としております。
 続いて次のページ、3つ目としてライフサイクルコスト低減と環境負荷低減の両立を目指す施設整備としています。
 後ほど、図面をご覧いただきたいと思いますが、新棟の配置につきましては、敷地北側にある北棟を残します。その西側に、南北に長い新棟を建設いたします。形としてはL字形の病院になります。
 それでは、お配りをいたしましたA3の、この基本設計の概要のですね、4ページをご覧いただきたいと思います。建替手順についてでございます。これは左上のステップ0、現況から右に進みながら見ていただきたいと思います。病院の診療機能を維持しながら、平成23年度から平成27年度の約4年半で、建設を進めていきます。まず平成23年度のオイルタンクの移設それから仮設救急棟建設などから始まりまして、機能移転を行います。その後、ステップ2のですね、既存棟、管理棟、救急棟、保育所等を解体しまして、ステップ3、その跡地に新棟を建設いたします。新棟と既存北棟のみで稼働できるようになった段階で、ステップ5のですね、南棟と仮設救急棟を解体をして、その跡地のバスロータリー整備など外構工事を行うという形になります。最終的にステップ6のようにですね、L字形、こういう形になります。
 続きまして、新棟の概要につきましては、地下階が外来部門、生理検査部門、レストランなど。1階が外来部門、中央待合、救急部門、防災センター、2階が外来部門、手術部門、3階が集中治療室、救急病床、一般病床、4階・5階はご覧の通りの配置。それから6階に電気・機械室等を設置しております。屋上に、屋上ヘリコプター離着陸場を設置をいたします。
 それから、防災計画につきましては、地震対策として、免震構造を採用いたします。水害対策として、電気室や熱源といった設備機械を最上階に設置いたします。病院全館の防災情報を一元的に管理をいたします防災センターを整備いたします。災害拠点病院として必要なヘリコプター離着陸場を屋上に設けるという形になります。
 そして、最後に住民への周知につきましては、7月末から広報紙や病院ホームページなどで公表いたしてまいりますが、市民の皆様へは特に、次に説明いたします市の庁舎建設とともに、広報ひらつかの8月第1金曜日号でもお知らせをしてまいることになります。A3のこの冊子につきましては、表紙をめくっていただきますと、目次がございますので、後ほどご覧いただきたいと思います。細かい点についてはこちらに書いてありますので、よろしくお願いいたします。
 

質疑内容の要旨


Q記者:ヘリの離着陸場は今までなかったものを新設するのか?
A事務局長:はい、そうです。

Q記者:現在の熱源機能は地下にあるのか?

A事務局長:そうです。
A改築推進室長:現在、北棟は地下にあります。


Q記者:病院の現在の標高は?
A改築推進室長:資料1ページ目の右側にありますが、6.576メートル。院内に水準点がございますので。


Q記者:北棟は改修だけで済ませるわけですね?
A改築推進室長:そうです。

Q記者:北棟はいつできたのか?

A改築推進室長:平成元年です。

 

定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

 

記者発表資料

平塚市
担当 平塚市民病院 改築推進室 野上
電話 0463-32-0015 内線5213
 

平塚市民病院整備事業基本設計が完成しました


   平塚市民病院(南原一丁目19番1号、別所隆・平塚市病院事業管理者、石山直巳・病院長)の平塚市民病院整備事業(新棟建設等)の基本設計が完成しました。引き続き、設計の詳細を決める実施設計へと進みます。
 

建築概要

敷地
建設場所:平塚市南原一丁目19番1号(現病院敷地)
敷地面積:約18,344平方メートル
建築
延べ面積:             約35,675平方メートル
新棟      地上6階、地下1階 約18,454平方メートル
既存棟(北棟) 地上6階、地下1階 約16,191平方メートル
その他                約1,030平方メートル
患者数  1日当たり 外来約1,050人、入院370人
駐車場  約40台(敷地内)  駐輪場(バイクを含む) 約350台
 既存の外来駐車場として、敷地外に300台
 工期 平成23年度~平成27年度
 総事業費 約107億円 内訳(新棟建設、既存棟の改修、外構、解体、医療機器整備費、設計監理費等)
事業財源 将来構想の資金計画では、総事業費107億円のうち起債対象額の約95%を企業債で賄います。今後の病院経営の安定や市の負担軽減をより確実にするために、さらなる新棟などの工事費縮減を図っています。
 

平塚市民病院整備事業基本設計の概要

3つの設計コンセプト

患者と医療従事者の双方にとって効率的な医療や快適さを実現し、周辺環境とも調和した療養環境を提供する建築計画


新棟中央部に吹抜けの大空間「センターアトリウム」を設け、動線の分かりやすさと短縮を図り快適さを実現します。救急医療を支える手術部門、集中治療室などをエレベーターによる縦動線で結ぶことで、効率的で高度な医療を実現します。
 

医療をめぐる環境の変化やニーズの多様化に対しフレキシブルに対応可能で、大地震にも病院機能を維持できる安全性の高い災害医療拠点病院としての建築計画

  
高い耐震性を確保するため、免震構造を採用します。免震構造は、大地震時にも、医療機能の継続、内部破損修繕の最小化など、安全であるだけでなく、医療環境の変化に対応するための間仕切り変更など、将来可変性(フレキシビリティ)を確保できます。
 

ライフサイクルコスト低減と環境負荷低減の両立を目指す施設整備

  
センターアトリウムは、上部トップライトからの自然採光を有効に利用する一方、春秋や夏の夜間の外気温が低い時に外気を取り込む計画としています。
 

新棟の配置

 敷地北側にある北棟を残します。その西側に、南北に長い新棟を建設します。
 

建替手順

 病院の診療機能を維持しながら、平成23年度~平成27年度の約4年半で、建設を進めます。
平成23年度のオイルタンク移設や仮設救急棟建設などから始め、機能移転を行います。その後、既存棟(管理棟、救急棟、保育所)を解体し、その跡地に新棟を建設します。新棟と既存北棟のみで稼働できるようになった後、南棟と仮設救急棟を解体し、その跡地のバスロータリー整備など外構工事を行います。
 

新棟の概要

地下階:外来部門、生理検査部門、レストラン、中央材料部門、放射線治療部門
1階:外来部門、中央待合(医事会計)、救急部門、防災センター
2階:外来部門、手術部門
3階:集中治療室、救急病床、一般病床
4階:外来化学療法室、透析室、リハビリテーション部門、緩和ケア病床、一般病床
5階:(小児・周産期センター)新生児集中治療室、分娩室、産科病床、小児科病床
6階:電気・機械室
屋上:屋上ヘリコプター離着陸場
 

防災計画

地震対策として、免震構造を採用します。
水害対策として、電気室や熱源などといった設備機械を最上階に設置します。
病院全館の防災情報を一元的に管理する防災センターを整備します。
災害拠点病院として必要なヘリコプター離着陸場を屋上に設けます。
 

住民への周知

7月末から広報紙や病院ホームページなどで公表。