平塚市美術館 企画展 「水彩画 みづゑの魅力―明治から現代まで―」を開催

平成25年4月17日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 土方
電話 0463-35-2111
 

平塚市美術館 企画展
「水彩画 みづゑの魅力―明治から現代まで―」を開催


 明治期から現代にいたる日本の水彩画の歩みと、多様な表現35作家およそ170点を紹介いたします。

 明治期に始まった近代水彩画は明治30年頃より、大下藤次郎などの普及活動も手伝い大きな「水彩画ブーム」を引き起こしました。この水彩画への親近は、大正になるとすそ野を広げ一般の愛好家を増やしますが、洋画家の間では油彩画が主流となり、画壇の表舞台では傍流の立場にとどまりました。しかし、水彩画の独特の表現はその身近さとあいまって油彩画家たちにも愛され、数多くの優品を残すことになります。さらに、現代においてもその魅力は忘れられることなく、多くの画家によって新たな表現の可能性が試されています。
 本展では、こうした日本の水彩画の歩みと多様な表現を明治から現代までの作品によって紹介いたします。  

 

第一部

 明治期の水彩画から浅井忠、青木繁を取り上げます。また『水彩画の栞』を著わし、水彩画の普及に大きく貢献した大下藤次郎の作品を中心に、三宅克己、丸山晩霞、吉田博などの作品を展示します。

第二部 

 大正・昭和にかけての水彩画を紹介します。中西利雄など水彩画家のほか岸田劉生、村山槐多、萬鉄五郎、古賀春江ら油彩画家であると同時に、水彩表現に新たな可能性を託した画家たちの作品を展示します。

第三部

 多様な表現が生まれる現代からは、水彩絵の具にこだわり独自の表現を探求する画家たちの作品を展示します。難波田史男、麻生三郎、若林奮、小山田二郎、野見山暁治、山口晃、押江千衣子ほか。

 

展覧会名

水彩画 みづゑの魅力―明治から現代まで―

主催

平塚市美術館、美術館連絡協議会、読売新聞社

特別協力

島根県立石見美術館

開催期間

4月20日(土) ~ 6月16日(日)

開館時間

9:30~ 17:00(入場は16:30まで)

休館日

月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館。4月30日(火)は休館)

観覧料金

一般800円、高大生500円
20名以上の団体料金は、一般640円、高大生400円

  • 中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
  • 各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
  • 65 歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金

交通

JR 東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通) で約1時間。平塚駅東改札口(北口ロータリー) より神奈川中央交通バス4 番乗り場乗車「美術館入口」(徒歩1分) または「日産車体前」(徒歩5分) 下車。または平塚駅より徒歩20 分。無料駐車場70 台。

 

出品作家一覧

チャールズ・ワーグマン、アルフレッド・ウィリアム・パーソンズ、サー・アルフレッド・イースト、ジョン・ヴァーレー・ジュニア、五姓田義松、浅井忠、丸山晩霞、大下藤次郎、三宅克己、吉田博、吉田ふじを、青木繁、萬鉄五郎、小出楢重、岸田劉生、長谷川利行、小熊秀雄、古賀春江、村山槐多、中西利雄、鳥海青児、三岸好太郎、小堀進、鶴岡政男、麻生三郎、小山田二郎、野見山暁治、堀井英男、若林奮、難波田史男、山口晃、押江千衣子、竹中美幸、宮本佳美、北村佳奈

 

関連事業

講演会「明治期の水彩画―大下藤次郎を中心に」
日時 5 月19 日(日)14:00 ~ 15:30 
講師 川西由里 氏(島根県立石見美術館 主任学芸員)
場所 ミュージアム・ホール
申込不要・先着150 名
担当学芸員によるギャラリートーク
5 月5日(日)、26日(日)、6 月9日(日) 14:00 ~14:40
要観覧券

 

同時開催

「絹谷幸二展 希望のイメージ」4 月13日(土) ~ 6月2日(日)

  • 萬鉄五郎《砂丘の富士》1923年頃の写真
  • 中西利雄《彫刻と女》1939年頃の写真