提案型ネーミングライツ契約の締結

平成28年1月27日

 提案型ネーミングライツ契約の締結
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 平成27年8月7日から10月30日にかけて募集しました提案型ネーミングライツのパートナーについて、平塚漁港、馬入・光と風の花づつみ、湘南ひらつかパークゴルフ場にそれぞれ1法人から応募がありました。選考手続きを経て応募者を契約締結候補者として決定し、平成28年1月25日にネーミングライツ契約を締結しました。
 平塚漁港の契約者は平塚市漁業協同組合で、愛称は「ひらつかタマ三郎漁港」です。馬入・光と風の花づつみの契約者は株式会社イシックスで、愛称は「イシックス馬入のお花畑」です。湘南ひらつかパークゴルフ場の契約者は株式会社木村植物園で、愛称は「木村植物園湘南ひらつかパークゴルフ場」です。
 この度、漁港、花畑、パークゴルフ場にネーミングライツを導入することとなりましたが、これらの施設にネーミングライツを導入した事例は、全国的に見ても珍しいと言えます。
 また、今回の3施設を加えますと、本市のネーミングライツ導入施設は8施設です。県と並んで、施設数では県内最多となります。

 今回のネーミングライツの導入は、“提案型”ということで施設の魅力を高める提案をそれぞれ頂いております。市民にさらに喜ばれる施設運営をネーミングライツパートナーと協働して図っていきたいと考えています。
 本日は、ネーミングライツパートナー3社の代表者がお見えになっていますので、後ほどごあいさつを頂戴したいと思います。
 その他ネーミングライツの概要など、詳細については、資料をご覧ください。説明は以上です。


平塚市漁業協同組合 後藤 勇 代表理事組合長 :
 平塚市漁協の組合長後藤です。「ひらつかタマ三郎漁港」というネーミングを平塚市の御協力もあっていただいたことに誠に感謝しています。平塚の漁業も昔と変わり、漁業者自身が魚の販売に力を入れる時代になりました。例えば魚に付加価値を付ける、魚の腹に殺菌した冷たい水を注入して魚を冷やして鮮度を保たせるですとか、魚の脊髄を締めて、より長持ちさせ、平塚特産の魚をつくるといった努力をしています。その他にも直販や第6次産業化の事業を行っています。これからも組合としては魚の販路を広げるという意味でも、宣伝をしていく。そのためにもタマ三郎を一生懸命使って、将来は「平塚のくまモン」にしたいという目標を持って、努力をしていきたいと考えています。また、皆様のご協力、ご指導をよろしくお願いいたします。

株式会社イシックス 猪股 大輔 取締役:
 株式会社イシックスの猪股です。まず、ネーミングライツですが市内の大きな企業や団体さんが取得されている中、我々のような若い会社が取得できたことを光栄に思っています。イシックスは、おかげさまで昨年20周年を迎えた石材店です。平塚の皆さんに支えられて、ここまでやっていくことができました。20周年を迎えるに当たり、その感謝を形にできることはないかと考えていたところ、このような機会がありましたので、取得できるか分かりませんでしたが、我々のチャレンジとして申し込みをしました。花というのは人の心を温めるものだと思っています。私たちも石を通じて人の心を温めるような仕事がしたいと思っています。公園で人をもっともっとたくさん集めて、平塚市民だけでなく、近隣市の方々にも過ごしていただくような、人の心が温まるホットスポットが出来たらと思っています。精一杯やらせていただきます。ひとつよろしくお願いいたします。
 
株式会社木村植物園 木村 義広 代表取締役 :
 株式会社木村植物園の木村です。私どもの会社は、造園、園芸を生業としています。その中でご縁があって、約7年前にパークゴルフ場の建設に携わらせていただきました。その後も維持・メンテナンス、そして今は指定管理者の一構成メンバーとしてパークゴルフ場に関わっています。猪股さんからもお話がありましたが、われわれも規模の小さな会社なので、ネーミングライツは関係ないと思っていましたが、ある人から強く推されまして、今回応募しました。理由としましては、一つはずっと関わっている愛着のある施設であること、二つ目は私も会社もそうなんですが、故郷である土沢にある施設であり、なにか地域に役立てないかと考えたこと、三つ目は私どもが花と緑という人を幸せにする力があるものをまちや人に届ける提供することでやっていけている会社です。そんな中、パークゴルフ場も緑豊かな場所なので、さらに魅力発信のためにいろいろとできるのではないかという思いの中で、申し込みをしました。よく言うのですが、丹沢の山々も、相模平野や平塚の街並みも見渡せる環境が良い中で、パークゴルフというスポーツをすることで、市長がおっしゃっている健康な人を一人でも増やすための素晴らしい施設です。3年間やりますが、微力ですが協力していきたいと思います。よろしくお願いします。

 

質疑内容の要旨


Q記者:各社の申込のタイミングはいつだったのか?
A資産経営課長:漁協は10月、イシックスは8月、木村植物園が10月です。これは事前相談の段階です。

Q記者:漁港のネーミングライツは全国的にも珍しいのか?
A市長:調べたところ、県内では、鎌倉市が腰越漁港のネーミングライツを募集中ですが、決定はしていません。このため、神奈川県内で漁港にネーミングライツを導入するのは本市が初めてです。全国的にも珍しい事例だと思われます 。

 

Q記者:歳入が増えるが?
A市長:施設の維持管理など経費が相当かかりますので、地元の内容をよく分かっている企業の皆様にお支えいただくということは行政としては本当にありがたいです。

Q記者:イシックスさんの提案内容に石のイスなどの設置とあるが、契約が切れた後はどうするのか?
Aイシックス:契約期間は基本的に3年間ということなのですが、我々の思いとしては、もっともっと、ずっと長く平塚市とお付き合いをさせていただきたいので、石の机、テーブル、イスなどを設置した場合はそのまま設置をしていきたいと思います。

 

Q記者:馬入のお花畑はもともと何があったのか?
Aみどり公園・水辺課長:平成9年に右岸の築堤工事がありまして、その関係で国、県、市が協働で環境整備事業として作られました。したがって、国の土地です。

Q記者:契約期間は3年から5年だったのか?
A資産経営課長:3年以上と設定し、募集しています。

 

Q記者:今回募集したのは3件だけか?
A市長:4件です。馬入サッカー場というところがありました。

Q記者:それは決まっていないのか?
A資産経営課長:応募がありませんでした。

 

Q記者:応募があったのも今回の3社だけか?
A資産経営課長:そうです。

Q記者:花畑だが、国の土地ということは国の施設が含まれるということなのか?
Aみどり公園・水辺課長:あくまでも国の占有を受けて市が管理しています。

 

Q記者:市の管理施設なので、ネーミングライツも問題ないということか?
Aみどり公園・水辺課長:はい。

Q記者:各社に尋ねるが、希望価格と契約金額に差がある社とない社があるがその辺りは?
A平塚市漁協:漁協も貧乏な組合なので、なかなかお金を出すのが大変です。とにかく、こういう形でタマ三郎が「くまモン」のように有名になるのが最終的な目標ですので、息の長い宣伝として、考えていきたいと思います。それとうちも組合員からタマ三郎のネーミングについても文句が出ましたが、漁協としてはこの名前で長くやっていきたいです。

Aイシックス:募集が始まって、すぐに行動し、希望価格で申し込みをしました。

A木村植物園:花壇に花を植えるということも含めて、希望価格の80万円を超えるだろうと考え、その値段で提案をしました。毎年、毎年草花を植えて、パークゴルフ場をよりきれいな場所にしていきたいです。その管理費も含めその値段で提案させていただきました。

 

Q記者:指定管理者メンバーなので、パークゴルフ場の利用料の収益をそのままネーミングライツの契約等に使うのか?
A木村植物園:平塚の場合は収益が増えても、企業には収益はありません。
A市長:今回提案型ということで、応募を3社からいただきました。確かに希望金額とは差がある場合はありましたが、その代わり、平塚の中での魅了あるスポットや施設をPRしていただき、広めていただくようないろいろな提案、事業、イベントをたくさんいただいていますので、我々としては大変ありがたいと感じています。

 

Q記者:新しい名称での新たな看板等を設置する計画はあるのか?
A資産経営課長:今後検討していきます。今後パートナ企業と相談していきます。

Q記者:看板設置が決まりましたら、早めに教えてください。
A資産経営課長:わかりました。

 

Q記者:去年はネーミングライツへの応募が1件もなく、確か、伊勢原市がやめたと聞いたが、今回は応募があって心境はどうか?
A市長:全国的にも、ネーミングライツが景気などの影響もあってかまだまだ一緒にパートナーとなって進めていくのはなかなか厳しい時代だと思います。しかしながら、そんな中で3社から応募があったのは大変ありがたいです。何もなくても施設は通常に運営費、管理費がかかりますので、それを補てんさせていただきながら、魅力化をより一層図っていく提案もしていただいている。まさに、地域全体で平塚を盛り上げる大きな手法の一つに関与していただいている。ありがたいと感じています。

Q記者:今回は金額よりも提案内容を重視したということか?
A市長:その辺りを評価しました。

 

Q記者:サン・ライフアリーナのように、看板を替えた場合の費用はどこが負担するのか?
A資産経営課長:企業に負担していただきます。

 

その他の質問


落合克宏市長: 

 始めに、先週発表いたしました、新庁舎建設工事の工期延長についてです。会見で部長からも申し上げましたが、結果として、市民や税務署等、関係者の皆様に、工期が延びてご不便をおかけすること、また、予算が増える見込みでご負担をおかけすることになり、大変申し訳なく思っております。今後も、2期工事の完成に向けて、関係者と一丸となって取り組んでまいりますので、どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
  2点目は、平塚市の今年の動きについてです。今年初めての定例会見ですので、4点ほど紹介させていただきたいと思います。
  始めに、ツインシティ大神地区のまちづくりですが、昨年末に地盤改良工事が始まりました。今年は、地盤改良工事に加え、埋蔵文化財の調査など、本格的に工事が進められます。数年後には、物流、複合系商業施設などが順次開業し、10年後には、県によって新しい橋も建設される予定ですので、着実に工事が進むよう、土地区画整理組合をしっかり支えてまいりたいと思います。
  2点目は、日産車体湘南工場第一地区跡地の開発です。「ららぽーと平塚」については、昨年末に施行者である三井不動産から9月完成、10月オープン予定との話をうかがっています。跡地には、病院や住宅なども順次整備されていく予定です。新たな魅力を、中心商店街とも連携しながら、本市活性化のチャンスとしていきたいと思っています。
 3点目は市民病院の新棟オープンです。新棟は3月完成で、オープンは5月になります。古い病棟を解体して、グランドオープンは平成30年になります。新たな地域医療の拠点として、多くの市民・住民の皆様の健康・安心・安全を支えてまいります。
 4点目は、オリンピック事前キャンプ地の誘致の件です。本市は、様々なスポーツ施設を有しますとともに、二つの総合大学が立地し、2020年東京オリンピック・パラリンピックに大きな貢献ができると考えています。昨年11月には、バルト三国の一つ、リトアニアの駐日大使に本市施設を視察していただき、昨日、国のホストタウンにも登録されたところです。今後も本市の強みを活かして、事前キャンプ地の誘致活動に、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 そのほか、具体的な内容については、2月10日に予定しています、新年度予算の発表に合わせて紹介させていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
 私からは、以上です。

 

Q記者:市庁舎工事の件で、予想以上に長い期間工期が延長しているが、その件についてはどう思うか?
A市長:思わぬいろいろな課題が出てきてしまい、それに対応する時間がかかってしまって、やり方等は真摯に対応してまいりましたが、結果としてこれだけの工期が延びてしまうということになってしまいました。私としては、繰り返しになりますが、市民や税務署等、関係者の皆様にご不便をおかけすること、また、予算が増えてしまう、これは時代背景で、資材や賃金の高騰ですとかありますが、結果として市民の皆様に全体的にご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳なく思っております。

 

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 企画政策部資産経営課資産経営担当 石井、齊藤
電話 0463-21-8763
 

提案型ネーミングライツ契約の締結

 
 平成27年8月7日から10月30日にかけて募集しました提案型ネーミングライツパートナーについて、平塚漁港、馬入・光と風の花づつみ、湘南ひらつかパークゴルフ場にそれぞれ1法人から応募がありました。選考手続きを経て応募者を契約締結候補者として決定し、平成28年1月25日にネーミングライツ契約を締結しました。
 
 
ネーミングライツ契約の概要
対象施設 平塚漁港 馬入・光と風の花づつみ 湘南ひらつかパークゴルフ場
契約者 平塚市漁業協同組合
平塚市千石河岸28-13
代表理事組合長 後藤勇
株式会社イシックス
平塚市四之宮2-24-31
代表取締役 猪股重人
株式会社木村植物園
平塚市土屋241
代表取締役 木村義広
契約期間 平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年間) 平成28年4月1日~平成31年3月31日(3年間) 平成28年4月1日~平成31年3月31日(3年間)
契約金額
(年額)
10万円(希望価格 50万円) 80万円(希望価格 80万円) 50万円(希望価格 80万円)
愛称 ひらつかタマ三郎漁港 イシックス馬入のお花畑 木村植物園湘南ひらつかパークゴルフ場
提案内容 平塚の漁業PRキャラクター「ひらつかタマ三郎」を愛称に付し、地域や市民が楽しめるイベントを開催し、賑わいを創出したい。平塚で獲れた魚に付加価値を付け、地産地消に結び付けることで、より良いものを適正価格で提供できるようにしたい。 石のイスなどを設置し、花畑に集う人たちの“心温まるほっとスポット”をつくる。ボランティアの方々が談笑する休憩の場や家族がピクニックする場等になるように花畑に来場する人たちに幸せなひと時を過ごしてもらいたい。 造園の技術、商品サービスを生かし、入り口看板の周りを草花等で四季折々の花が咲くガーデニング装飾を年間行うことで、より一層心安らぐ魅力的な施設として利用者満足を提供し、施設の利用促進に貢献したい。
 
希望価格は、募集要項で示した市が希望する価格です。
 

ネーミングライツパートナーの概要

  1. 平塚市漁業協同組合
   沿革
     昭和24年 設立
   事業内容
     水産資源の管理、漁獲物の保管・加工販売等、水産に関する経営及び技術の指導、組合員の共済事業等
 
  1. 株式会社イシックス
   沿革
     平成7年 平塚市で設立
 事業内容
     寺院墓地・お墓の設計・施工・管理、石材の輸入・販売等
 
  1. 株式会社木村植物園
   沿革
     昭和35年 平塚市で創業
     昭和41年 有限会社 木村植物園設立
     昭和44年 株式会社 木村植物園に組織変更
     平成14年 ガーデンセンター「ガーデン倶楽部」設立
   事業内容
     ガーデニング用品の販売、造園外構エクステリアの設計施工、緑地管理等
 

施設概要

  1. 平塚漁港
 所在地 平塚市千石河岸
 漁港の指定 昭和27年5月28日
 管理者 平塚市
漁業種類 大型定置網、船曳き網、刺し網
 平成26年水揚量 総量718トン(サバ376トン、アジ109トン、シラス74トン 他)
  1. 馬入・光と風の花づつみ
 所在地 平塚市馬入備中島1750番地の2地先
平成9年整備(堤防の造成時に、国、県、市が協力して環境整備事業の一環として花畑を整備)
規模 約30,000平方メートル
花畑で見られる花 ポピー、コスモス、芝桜、百日草、ラベンダー、菜の花、チューリップ等
  1. 湘南ひらつかパークゴルフ場
 所在地 平塚市上吉沢1579番地の1
平成22年開設、全18ホール
 平成26年度利用者数 79,757人
 
平塚市ネーミングライツ導入施設 計5施設
対象施設 平塚競技場 ひらつかアリーナ 平塚球場 湘南ひらつかビーチパーク 平塚総合体育館
契約者 株式会社モトーレン東洋 株式会社サン・ライフ 相模石油株式会社 湘南造園株式会社 株式会社特別警備保障
現行の
契約期間
H27.3~H31.2(4年間) H25.4~H30.3(5年間) H26.4~H29.3
(3年間)
H26.4~H29.3
(3年間)
H26.4~H29.3(3年間)
契約金額
(年額)
1,500万円 305万円 306万円 101万円 301万円
愛称 ShonanBMW スタジアム平塚 ひらつか サン・ライフアリーナ バッティングパレス相石スタジアムひらつか 湘南ベルマーレひらつかビーチパークby shonanzoen トッケイセキュリティ平塚総合体育館