市長あいさつ

平成31年度

新採用職員入庁式訓示(4月期)

平成31年4月1日
 
 入庁おめでとうございます。
 このたび、87名の新採用職員の皆さんに辞令を交付した。皆さんは新たな門出に当たり、期待に胸を膨らませていることと思う。意欲あふれる皆さんを今日から私たちの仲間として迎えることができ、大変うれしく思っている。

 平成という元号での採用辞令を手にする職員は、皆さんが最後となった。皆さんが生まれ、成長してきた「平成」は、バブル経済の絶頂と崩壊、未曽有の犠牲を払った自然災害の発生、そして少子・高齢化、人口減少という新たな試練にさらされた時代だった。
 新たな時代、平塚市の65歳以上の高齢者人口は2040年ごろにピークを迎え、高齢化率は35%を超え、その後も上昇すると予想されている。つまり、皆さんは超高齢社会という極めて厳しい時代に市職員として数々の責務を果たしていかなければならないことになる。
 皆さんには、平塚市民の暮らしを守り、支え、かつ明るい未来を築くために、強い覚悟と気概を持って仕事に打ち込んでほしいと考えている。

 現在、平塚市では、急速に進む社会情勢の変化に立ち向かい、活力あふれるまちを目指して、平塚市総合計画~ひらつかNEXT~のもと、長期的視点に立ったまちづくりに力を注いでいる。
 本市の北の核として新たな産業や業務機能などの集積を視野に入れたツインシティの整備、中心市街地の活性化を図る平塚駅周辺の再整備、健やかな成長を応援する子育て支援、健康で生きがいに満ちた生活を支える福祉施策、まちの躍動や魅力を幅広く発信するシティプロモーションの推進、さらには東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でのリトアニア共和国ナショナルチームの事前キャンプ受け入れ準備など・・・。
 大まかに数え上げただけでも、平塚市の積極的な動きを感じられる事業がずらりと並ぶ。これらを支えているのは、市職員である。市の仕事は多岐に渡り、いずれも市民の暮らしに必要不可欠である。皆さんはいづれ、その中核となって持てる力を十分に発揮してほしいと願っている。

 私たちにとって、皆さんはかけがえのない「期待の星」。そこで、仕事をする上で心掛けてほしい、3点のことについて話をする。
 1点目は「コミュニケーション」。市民目線を常に意識し、市民から信頼される対応に努めること。公務員としての立場と役割、責任感を持ち、市民の声に真摯に耳を傾け、「市民が求めていることを果たせているか」や「期待に応える働きができているのか」、自分自身に問いかけてほしい。また、組織の一員として、職場の上司・同僚との間でも意思疎通や情報伝達といったコミュニケーションを大切にしてほしい。
 2点目は「やる気と行動力」。往々にして働き始めてすぐは、夢に描いた仕事とは程遠く、地道な事務や作業ばかりで、「こんなはずじゃない」と思うかもしれない。でも、「当たり前」をしっかりとやること、それらを受け身で受け止めず改善や改革をすることで、仕事に面白さが出てくる。何事もプラス思考で、前向きに、やる気を持って取り組んでほしい。
 また、仕事では、難局に直面したり、新たな試みを求められたりすることが必ずある。従来の枠にとらわれ、最初から「できない」「やらない」ための言い訳を探すのではなく、まずは「どうしたらできるのか」「変えられるのか」という意識を持ち、「行動する力」、新しいことに挑戦する姿勢を持ってほしい。
 3点目は、「ワーク・ライフ・バランス」。仕事と家庭の両立が充実すれば、働きがいが生まれ、いきいきと仕事に打ち込める。一個人として、充実した時間を過ごすことは、個人と組織の生産性と市民サービスの向上にもつながると信じている。

 結びに、改まって言うまでもないことだが、公務員は、ひとたび市民の生命に関わる災害や事故が発生すると、最前線の現場で働かなければならない。平時から市民の安全・安心を守る意識を忘れないでほしい。
 皆さんには、ここに選ばれた誇りと初心を忘れず、平塚市に新たな息吹をもたらし、未来を切りひらく原動力になってくれることを願っている。皆さんのご健闘を祈り、私からの訓示とする。
 
(4月1日の入庁式での市長訓示を秘書広報課で要約しました)
 

このページに関連する情報

このページについてのお問い合わせ先

秘書課

〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館4階
ファクス番号:0463-21-9600

お問い合わせフォームへ 別ウィンドウで開く

このページについてのアンケート

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?