市長あいさつ

令和2年度

新採用職員辞令交付式訓示(4月期)

令和2年4月1日
 
 新採用職員の皆さん、入庁おめでとうございます。
 本日私たちは、若さと意欲に満ちあふれた皆さんを迎え、共に平塚市を作り上げていけることを大変嬉しく、頼もしく感じる。と同時に、新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)防止のため、皆さんの門出である入庁式の規模を縮小し、全ての新採用職員の皆さんと対面できないことを心から残念に思う。

 市役所には、市民の暮らしを守る仕事、まちをつくる仕事、まちの動きを支える仕事など、様々な仕事がある。皆さんは自分の力で、平塚市の未来をもっと輝かせたいとの強い志を持って、この平塚市役所を選ばれたことと思う。
 しかし、最初から華やかな活躍をするのは難しいかもしれない。まずは、目の前の仕事を着実にこなしながら幅広い情報や知識を吸収し、一日も早く市民から信頼される職員となるよう願っている。

 今年、平塚市内には躍動感あふれる動きが続く。市外からも人気のある海岸エリアでの海の安全や見どころの拡大、平塚文化芸術ホールや相模小学校などのインフラ整備、本市の北の核となるツインシティ大神地区での新たなまちづくりの進行など、これまで積み重ねてきた取り組みが着々と動き出す。
 また、東京2020オリンピック・パラリンピックに際し、本市はリトアニア共和国のホストタウンと共生社会ホストタウンになった。スポーツだけでなく、文化・教育など幅広い分野での交流が進み、年々、友好親善の関係が深まりつつある。オリンピック・パラリンピックは1年延期となったが、リトアニア共和国との交流と支援は継続していく。
 さらに、この4月から、市政運営の基本となる「平塚市総合計画改訂基本計画」がスタートする。子ども・子育て施策や防災・減災施策など、市民に寄り添った事業などを引き続き展開し、持続可能で魅力あふれる「たしかな平塚」の実現を目指す。

 皆さんが問題意識を持ちながら仕事を進めてもらうために、3点のお願いをしたい。
 1点目は「市民目線を大切にすること」。市民の思いに広く目を向け、市民から信頼される対応に努めてほしい。公務員としての立場と役割、責任感を持ち、市民の声に真摯に耳を傾け、「市民が求めていることを果たせているか」、また「期待に応える働きができているのか」、自分自身に問いかけてほしい。市民の声を大切にすることで、さまざまな選択肢が生まれ、解決や発展につながる新しい道筋を見つけることができると思う。
 2点目は「コミュニケーション能力を高めること」。組織はさまざまな人との関係性の中で成り立っている。相手にこちらを理解してもらうには、自分自身の考えを頭の中で組み立て、受け手の立場や状況を考え、どうすれば相手にその情報が伝わるか配慮しながら、言葉を選ぶことが重要である。そして、こうした言葉とともに、笑顔・言葉遣いといった自分の思いを伝える態度も大切にしてほしい。
 最後に3点目は「やる気と行動力を持つこと」。まずは、自分に与えられた足元の仕事をしっかりやりぬくことが重要である。そして、その仕事をより良くすることを考えると、次のステップへ進める。仕事では、難局に直面したり、新たな試みを求められたりするが、最初から「できない」「やらない」ための言い訳を探すのではなく、「どうしたらできるのか」「変えられるのか」を意識し、目標を持って、考えるだけではなく行動に移してほしい。

 さて、公務員は一度(ひとたび)市民の生命に関わる災害や事故が発生すると、全庁総力を挙げて最前線で対応しなければならない。昨年10月の台風19号では、市内全ての避難施設を開設するなど、市民の安全を第一に事に当たった。現在も予断を許さない新型コロナウイルス感染拡大に関しては、この難局を乗り越えるために経済・社会・教育などへの影響を勘案しつつ、感染予防や救済措置など多方面にわたる対策を講じている。緊急事態はいつ何時発生するか分からない。皆さんも平時から市民の安全・安心を守る強い意識を持ってほしい。

 結びに、今日から皆さんは市職員としての第一歩を踏み出す。その一歩が平塚市に新風を吹き込み、平塚の未来を切り拓(ひら)く原動力になるよう願うとともに、良き社会人として自らの人生を豊かで充実したものにするよう期待している。皆さんのご活躍を祈念し、私からの訓示とする。
 
(4月1日の4月期新採用職員辞令交付式での市長訓示を秘書課で要約しました)
 

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