市長あいさつ

令和4年度

新採用職員辞令交付式訓示(4月期)

令和4年4月1日
 
 皆さん、入庁おめでとうございます。
 ただいま、32名の皆さんに辞令を交付しました。本来、この入庁式という門出の席では、全ての新採用職員が一堂に会して、お互いの意気込みを共有する場でもありました。しかし、新型コロナウイルスの影響でそれが叶わなくなりました。そこで、この場にいない新採用職員の皆さんのことも思いやりながら、市を代表して、心から歓迎の意を表します。

 本日は、皆さんが平塚市職員としての第一歩を踏み出す記念の日ですが、平塚市にとっても特別な日であることをご存知でしょうか。
 平塚市は昭和7年(1932年)4月1日に誕生し、本日、市制施行90周年を迎えました。先人たちは太平洋戦争末期の大空襲や自然災害などにも力強く立ち向かい、多様な産業と都市基盤が充実したまちを築き上げました。私たちは、この節目に当たり、その努力と功績に敬意と感謝を表するとともに、100周年、そしてさらなる未来に向けて、受け継いできたまちの恵みと磨き上げられたまちの魅力や強みを、次世代につないでいきたいと考えています。

 現在、世の中はコロナ禍に見舞われ、社会・経済をはじめ、多方面にわたって苦しい状況に置かれています。しかし、平塚市の歴史を振り返ると、様々な困難にも市民が一致団結して打ち勝ってきました。そのように、わがまちには新しい社会像や価値観を創り出すチカラがあると信じています。
 そのチカラを引き出し、輝かせることこそ、今日から皆さんに与えられた使命です。「市民の命と暮らしを守り抜く」、その覚悟と気概を胸に、平塚市の発展のために力を尽くしてください。

 ここで、皆さんが仕事をしていく上での心構えについて、3点、話をします。

 1点目は「市民目線を大切にすること」。市政の主役は市民です。生活者の視点を常に意識し、市民から信頼される職員になってください。公務員としての、服務や規律の遵守、公平性や中立性のある言動はもちろん、市民に寄り添い、その声に真摯に耳を傾けてください。「自分の使命は何か」「市民の期待に応える働きができているのか」、自分自身への問いかけを忘れないでください。
 2点目は「与えられた仕事や役割に全力投球すること」。配属先の仕事は自分の想像と違い、「こんなはずではない」と思うかもしれません。しかし、仕事の全体像も知らずに目先だけで不平不満を並べ立ててはいけません。全ての仕事には意味があるのです。些細なことでも地道に積み重ねること、「当たり前」を着実にこなすこと、その中で自分なりの工夫や改善を重ねること。これが仕事の面白味につながり、結果的に自分の真の力となります。いつでもプラス思考で、何事も前向きに挑戦してください。
 3点目は「コミュニケーション能力を高めること」。組織はさまざまな人との関係性で成り立っています。相手にこちらを理解してもらうためには、自分自身の考えを組み立て、受け手の立場や状況を考え、どうすれば相手にその情報が伝わるか配慮しながら、言葉を選ぶことが重要です。まずは、身近な人との挨拶などのコミュニケーションを重ね、良い情報であれ、悪い情報であれ、きちんと伝えられる信頼関係を築いてください。

 さらに、改まって言うまでもないことですが、公務員は、ひとたび市民の生命に関わる災害や事故が発生すると、最前線の現場で対応することになります。緊急事態はいつ発生するか分かりません。平時から「市民の安心・安全を守る」心構えを持ってください。

 結びに、皆さんは無限の可能性を秘めています。新たな環境に臆することなく、平塚市の未来のために、自分の強みや長所を存分に発揮してください。若い皆さんの意欲あふれる姿を見ていると、私たちにも力が湧いてきます。皆さんも、ここに選ばれてきた誇りと高い志を胸に、平塚市と共に成長してください。皆さんのこれからのご活躍を期待し、私からの訓示といたします。
 
(4月1日の4月期新採用職員辞令交付式での市長訓示を秘書課で要約しました)
 

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