市長あいさつ

令和5年度

新採用職員辞令交付式訓示(4月期)

令和5年4月3日

 皆さん、入庁おめでとうございます。
 ただいま34名の皆さんに辞令を交付しました。皆さんを市職員として迎えられたことを大変嬉しく思い、平塚市を代表して心から歓迎します。
 平塚市では、ここにいる皆さんだけでなく、医療職などの専門分野でも、新たな仲間が加わりました。平塚市を動かしていくには大勢の知恵と力が欠かせません。そこで、全ての新採用職員の皆さんに対し、期待と激励を込めて、伝えたいことがあります。

 令和2年初めから3年以上にわたり、世の中に数々の衝撃を与えた新型コロナウイルスは、ようやく新たな段階へと移行し始めました。
 ここに至るまで、私たちは多方面でその影響を被り、厳しい局面に遭遇しました。しかし「ピンチをチャンス」と捉え、それを成長のエンジンへと変換しながら、課題の解決や未来を切り拓く取り組みを重ね、難局を乗り越えてきました。この原動力は、市制90周年を迎えた平塚市の歴史を語る上では欠かせない、太平洋戦争末期の大空襲後の荒廃から多様な産業と都市基盤が充実したまちを築き上げてきた、先人たちの底力に共通しています。
 今、社会は一歩先の未来に向けて動き出し、平塚市内ではツインシティ大神地区のまちびらきをはじめ、人口の社会増や市内企業による再投資といった明るい流れが続いています。新たな時代にも、平塚市が人や企業から「さらに選ばれるまち・住み続けるまち」として、もっと魅力的なまちにしていくことこそ、皆さんに与えられた使命です。どうか、今日からはその覚悟を持って、平塚市のために全力を尽くしてください。

 さて、ここで皆さんが仕事をしていく上での心構えを、3点、お話します。
 1点目は「市民目線を大切にすること」。市政の主役は市民です。生活者の視点を常に意識し、市民から信頼される職員になってください。市民に寄り添い、その声に真摯に耳を傾けてください。「自分の使命は何なのか」「市民の期待に応えられているか」、自分への問いかけを忘れないでください。
 2点目は「与えられた仕事や役割に全力投球すること」。配属先の仕事は自分の想像とは違い、「こんなはずではない」と思うこともあるかもしれません。しかし、市が行う全ての仕事には意味があります。些細なことでも地道に取り組むこと、「当たり前」を着実にこなすこと、自分なりの工夫や改善を重ねること。これが仕事の面白味につながり、自分の成長を支える土台になります。
 3点目は「コミュニケーション能力を高めること」。相手に理解してもらうには、自分自身の考えを組み立て、どうすれば相手にその情報が伝わるか配慮しながら、言葉を選ぶことが重要です。まずは、身近な人との挨拶などのコミュニケーションを重ね、良い情報であれ、悪い情報であれ、きちんと伝えられる信頼関係を築いてください。
 また、皆さんのデジタルネイティブ世代は、情報収集能力が高いものの、直接のコミュニケーションが苦手だと指摘されています。だからこそ、積極的に現場に赴き、自分の五感で確認しながら仕事を進めることを心掛けてください。現場で、現物や現実を自分の目で確認すると、机上では予想ができない思わぬ発見があるものです。それを仕事に生かしてもらいたいと思います。

 さらに忘れてならないのが、公務員となれば、市民の生命に関わる災害や事故が発生すると、最前線の現場での対応が求められることになります。大規模な地震や風水害などの自然災害はいつ発生するか分かりません。平時から「市民の安心・安全を守る」意識を持って業務に取り組んでください。

 結びに、皆さんは「コンプライアンス遵守」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、「法令遵守」「社会的規範を守る」という意味で、社会人としても、公務員としても、大変重要な心構えです。公務員、市の職員になると、一人の行動が皆さんの周囲、さらには平塚市全体に影響を及ぼし、一度失った信頼を取り戻すには相当な努力と時間を要することになってしまいます。一社会人としてのマナーや常識を身に付け、仕事に従事してください。
 皆さんが一人前の戦力になるまで、上司や先輩がしっかりとサポートし、応援していきます。ここに平塚市の職員として選ばれた誇りと高い志を持ち、平塚市を支える力として、ともに新しい時代を創っていきましょう。皆さんのご健闘をお祈りし、私からの訓示とさせていただきます。
 
(4月3日の4月期新採用職員辞令交付式での市長訓示を秘書課で要約しました)
 

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