変形四獣鏡他 真土大塚山古墳出土資料 一括

へんけいしじゅうきょうほか しんどおおつかやまこふんしゅつどしりょう いっかつ

平塚市指定重要文化財
所有者 平塚市教育委員会(ひらつかしきょういくいいんかい) 
指定  平成22年2月1日
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 古墳時代前期(4世紀)に築造された真土大塚山古墳は、相模川流域の集団を統率していた首長の古墳と考えられる。昭和10年(1935)、銅鏃、巴形銅器、直刀や当時の中央政権から地方へ分与されたとされる三角縁神獣鏡などの副葬品が発見された。(東京国立博物館所蔵) 昭和35年(1960)には平塚市教育委員会が調査を行い、指定資料である変形四獣鏡他の副葬品が出土した。この資料は過去に出土していた三角縁神獣鏡などとは時間差が認められ、時期が異なる複数の埋葬施設を有していたと推定されている。
 変形四獣鏡はぼう製鏡(「ぼう」の字はにんべんに方。中国鏡を真似て国内で製作したもの)で、文様は周縁が素文、外区には鋸歯文を二重にめぐらせ、内区の4つの乳の間に簡素化した獣形を配置している。銅鏃は大型で柳葉形を呈す。管玉は碧玉製。
 これらの資料は、真土大塚山古墳で複数回にわたる埋葬が行われたことを示す資料であるとともに、古墳被葬者の政治的背景を推定するための情報をあわせもっている。

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