元気な血管をいつまでも~平塚市血圧プロジェクト~が始動

最終更新日 : 2025年2月17日

平塚市の健康課題が「高血圧」って知っていましたか?

 高血圧になると、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが高くなります。
 「ひらつか健康・食育プラン21」の策定にあたり、各ライフステージにおける現状を把握し、生活習慣病の中でも高血圧対策を優先課題として取り組んでいきます。

平塚市の現状(「ひらつか健康・食育プラン21」より)

 妊娠(胎児)期~乳幼児期~学童・思春期(0歳から17歳)

  ​妊婦の喫煙率や低出生体重児の出産割合が増加
  5歳児肥満傾向児が増加
  小学5年生の女子の肥満傾向児の割合は国や県よりも多い

青年期~壮年期(18歳から64歳)  

  男性の喫煙者の割合が増加
    運動をしていない割合が20代~50代で約4~5割
  平塚市こくほ特定健康診査の受診率は約3割
  平塚市こくほ特定健康診査受診者のうち、高血圧2度以上の割合は増加し、そのうちの6割が未治療者
  男性のメタボ該当者が増加
  40・50代の肥満者は非肥満者に比べ、拡張期高血圧の割合が高い

高齢期(65歳以上) 

  国保加入者で脳血管疾患、虚血性心疾患等の割合が増加
  後期高齢者健康診査受診者の2度高血圧以上の割合が増加
  介護が必要になる原因疾患として、脳卒中や認知症の割合が多い
  BMI20以下の高齢者の増加
 

元気な血管をいつまでも ~平塚市血圧プロジェクト~ とは

  • ロゴマーク
生涯にわたって健やかに生活できるよう、健康寿命の延伸を目指し、「元気な血管をいつまでも」を合言葉に、平塚市血圧プロジェクトを立ち上げ、子どもから大人まで全世代を通じて、継続的に取り組みを進めていきます。

市民の皆さんにも血圧プロジェクトを知っていただくため、ロゴマーク(右図)を作成しました。
プロジェクトでは、「適塩・減塩」「肥満予防・改善」「血圧測定」を取組の柱として、高血圧予防対策に取り組んでいきます。

各ライフステージにおける具体的な取組内容については、ちらし(PDF:676KB)をご覧ください。

今日からできる高血圧予防のポイント

自宅で血圧を測定する

血圧は常に変動しているため、健診や医療機関での血圧値が正常でも、家庭では血圧が高くなる等の場合があります(仮面高血圧)。家庭血圧を測定し、記録することで普段の血圧の状態を正確に知ることができます。
ご自宅に血圧計がない方も、まずは公共施設や医療機関等に設置されている血圧計で測定してみましょう。ご自分の血圧の値を把握することができます。

「血圧計が設置されている平塚市の公共施設の一覧」(PDF:67KB)
「家庭血圧(上腕式)の測定方法、注意事項」(PDF:795KB)

【成人の血圧値の分類】
高血圧の診断基準では、1度以上が高血圧とされています。
                               (単位はmmHg)
分類 診察室血圧 家庭血圧
収縮期血圧    拡張期血圧 収縮期血圧     拡張期血圧
正常血圧 <120   かつ  <80 <115   かつ  <75
正常高値血圧 120-129 かつ      <80 115-124 かつ    <75
高値血圧 130-139 かつ/または 80-89 125-134 かつ/または 75-84
1度高血圧 140-159 かつ/または 90-99 135-144 かつ/または 85-89
2度高血圧 160-179 かつ/または100-109 145-159 かつ/または 90-99
3度高血圧   ≧180   かつ/または  ≧110 ≧160     かつ/または ≧100
(孤立性)
収縮期高血圧
≧140   かつ  <90 ≧135   かつ  <85
              出典:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」

適塩・減塩

  • 濃い味付けが好き、食塩を多く含む食品をよく食べる、という方は、血圧が高くなくても普段から減塩を心がけることが大切です。漬物、梅干し、ちくわ、魚の干物、ソーセージ、スナック菓子、ラーメンなどは食塩を多く含むので、食べる量を控えましょう。

  • 野菜は体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる働きがあるカリウムが豊富です。水に溶けやすい性質があるため、電子レンジでの加熱や、蒸し煮にしてたっぷりとりましょう。(腎臓病などでカリウムの制限がある場合を除く)

  • 濃い味付けに慣れていると最初は物足りないかもしれませんが、いつもの食事にひと工夫して無理なく減塩しましょう。

【おすすめの減塩ポイント】
  • 柑橘類(ゆず、レモン)、香味野菜(しょうが、しそ)、香辛料を活用して使う調味料を減らす。

  • 調味料は「かける」より、小皿に入れて「つける」。

  • おかずは一品にしっかり味を付け、残りは薄味にしてメリハリをつける。  

  • 汁物は1日1回にして、具をたっぷり入れる。

  • 総菜や加工食品を控えめにする。

  • 減塩調味料や減塩食品を活用する。

 詳しくは、日本高血圧学会(さあ、減塩!~減塩・栄養委員会から一般のみなさまへ~)をご覧ください。(外部リンク)

適正体重を維持(肥満の予防・改善)する

肥満は、体脂肪が過剰に蓄積した状態であり、高血圧を発症する原因の一つです。
非肥満の人と比べ、高血圧を発症するリスクが1.5~2.5倍高くなると言われて
います。

【体脂肪(内臓脂肪)の蓄積が疑われる方】
  • BMI([体重(kg)]÷[身長(m)²])が25以上

  • 腹囲(おへその周囲長)が男性85cm以上、女性90cm以上

  • BMIが25未満でも、以前より体重が増えている

減量により内臓脂肪が減少することで血圧も低下すると言われています。
肥満の場合、3%以上の減量による降圧効果が示されています。

体重を減らすポイント(PDF:307KB)
内臓脂肪を減らすための食生活のポイント(PDF:475KB)

何から始めたらよいか迷ったときは

高血圧予防相談(予約制)

あなたに合わせたプランで一緒に3か月取り組みませんか?
最近、血圧が気になっている方、薬を飲んでいるけど食事や生活などの対策方法がわからない方。
血圧が上がっている原因や対策について、保健師と栄養士が一緒に考えます。
診察室血圧が130/80mmHg以上の方はぜひご相談ください。

日程はヘルスアップ相談(健康相談)のページをご覧ください。
 

場所 

平塚市保健センター

対象 

市内在住・在勤

お申し込み・お問合せ 

平塚市健康課 0463-55-2111

市内企業・団体等とも一緒に取り組んでいます

第一生命保険会社平塚支社と「血圧クイズ」を作成しました

健康づくりに関する包括連携協定締結企業である第一生命保険株式会社平塚支社と血圧に関するクイズを作成しました。作成にあたっては、平塚市医師会に監修いただきました。

クイズに答えて、解説を読めば、「血圧」のことがわかります。
ご家族やご友人と楽しみながらチャレンジしてみてください。

血圧クイズのチラシは、保健センター、公民館、市内一部の医療機関でもお配りしています。

血圧クイズNo.1(PDF:323KB)、血圧クイズNo.2(PDF:297KB)
血圧クイズNo.3(PDF:311KB)、血圧クイズNo.4(PDF:636KB)
血圧クイズNo.5(PDF:293KB)、血圧クイズNo.6(PDF:298KB)
血圧クイズNo.7(PDF:294KB)、血圧クイズNo.8(PDF:332KB) 
血圧クイズNo.9(PDF:493KB)  、血圧クイズNo.10(PDF:479KB)
血圧クイズNo.11(PDF:342KB)、血圧クイズNo.12(PDF:1180KB)
血圧クイズを活用した健康づくりの取組例

日産車体株式会社では、職員の定期健康診断時に「血圧クイズ」を活用しています。従業員以外に取引先企業の健康診断も実施していますので、多くの方々に血圧について知っていただくことができました。

                <日産車体株式会社 定期健康診断会場>

【活用いただいた感想】
  • 「血圧クイズ」を拡大コピーして待合室に掲示しました。健診受診者への高血圧予防の啓発に活用しています。(日産車体株式会社 保健師)
  • 血圧測定のタイミングは食事前・排尿前が良いということが分かりました。いろいろ勉強になりました。(健診受診者)
  • 血圧を水圧に例えた例を見て、高血圧になるとこんなにも血管に負担がかかるのかと驚きました。(健診受診者)
職場や地域等で「血圧クイズ」を活用している場合は、市へご連絡ください。活用例として、ホームページ等でご紹介させていただきます。
 

市内スーパー「しまむらストアー」にて減塩食品の利用促進を行いました

塩分に気を付けたほうがいいとわかっているけど、「なかなかできない」、「何に気を付ければいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
平塚市では市内スーパー「しまむらストアー」にご協力いただき、減塩食品の利用を促進する㏚を行っています。
国が、日本人の食塩摂取源について調査した結果、「自宅調理」からの摂取が最も多く、食品群でみると「調味料」からの摂取割合が多いということがわかりました。
このことから、日常的に家庭料理で利用頻度の高い「しょうゆ」や「みそ」などの基本的な調味料を「減塩」にかえるだけの「簡単に」、「自然に減塩できる」減塩行動をおすすめしています。
調味料のほかにも、多数の「減塩」と表示されている食品が各種食品メーカーから販売されています。手にとって食品表示にある塩分量を確認してみましょう。
減塩食品利用促進ポスター(PDF:1102KB)
店内での掲示の様子(しまむらストアー長持店 2022年9月現在)
平塚中郡薬剤師会と共催で市民公開講座を開催しました
令和5年11月、平塚中郡薬剤師会と共催で市民公開講座のなかで、「平塚市の健康寿命と高血圧の現状と取組」について報告をしました。
平塚市の高血圧の現状及び対策について(PDF:2151KB)

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このページについてのお問い合わせ先

健康課

〒254-0082 神奈川県平塚市東豊田448番地3 保健センター
直通電話:0463-55-2111
ファクス番号:0463-55-2139

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