四之宮神戸遺跡 第2地点

調査概要

  • 四之宮神戸遺跡第2地点 調査位置
所在地  平塚市四之宮4丁目678番
調査機関 平塚市教育委員会
調査面積 約21m2
調査期間 令和4年11月7日~11月16日
発見遺構 竪穴住居址、溝状遺構、土坑、ピット
             (奈良・平安時代)
     井戸址(中世以降)
出土遺物 土師器、須恵器、鉄製品
             (奈良・平安時代)
調査成果
  • 調査区全景(北から)
 今回の調査では、奈良・平安時代の竪穴住居址2軒、溝状遺構1条、土坑3基、ピット6基と、中世以降の井戸址1基を発見しました。遺物は奈良・平安時代の土器類を中心に整理箱1箱分が出土しました。
 以下、調査成果を紹介します。
奈良・平安時代
  • 竪穴住居址検出状況(北から)
 奈良・平安時代の調査では、竪穴住居址2軒、溝状遺構1条、土坑3基、ピット6基を発見しました。竪穴住居址は調査区南から東にかけて、土坑やピットは調査区中央から北側にかけて分布しており、ほとんどが調査区外へ延伸します。遺物は土師器、須恵器、鉄製品が出土しましたが、細片が多いため各遺構の詳細な時期や性格等は不明です。
中世以降
  • 井戸跡検出状況(東から)
 中世以降の調査では井戸址1基を発見しました。遺物は、磨滅した土師器の細片が出土しましたが、時期の特定はできませんでした。堆積土層の状況から中世以降に作られたものと考えられます。

まとめ

 四之宮神戸遺跡は、相模川が形成した自然堤防と相模川旧河道上に立地します。南側には、官営鍛冶工房跡や、相模国府脇殿と推測される大型掘立柱建物跡が検出された坪ノ内遺跡や六ノ域遺跡、大会原遺跡等、相模国府中心域と考えられる遺跡が展開しています。
 四之宮神戸遺跡では過去に平塚市博物館による調査が実施されています(第1地点)。この調査では、奈良・平安時代の竪穴住居址3軒と、時期不明の溝状遺構4条、ピット1基が発見され、土師器、須恵器、灰釉陶器、緑釉陶器、瓦が出土しました。第1地点と今回の調査成果を比較すると、今回の場所は住居址等居住に関連する遺構の分布も希薄なことから、居住の中心地からは少し離れた場所にあったものと考えられます。
(文責 平塚市教育委員会社会教育課)

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