南原B遺跡第8地点

調査概要

  • 南原B遺跡第8地点 調査位置
所在地  平塚市南原三丁目31番
調査主体 武相文化財研究所
調査面積 約378m2
調査期間 令和6年2月5日~4月10日
発見遺構 方形周溝墓  (弥生時代)
     土坑(弥生時代~奈良・平安時代)
     溝状遺構   (中・近世)
発見遺物 土器     (弥生時代)
     土製品    (古墳時代)
     須恵器    (奈良・平安時代)
     磁器、陶器  (中・近世)

調査成果

  • 調査区全景(南から撮影)
 発見された遺構の内訳は、弥生時代の方形周溝墓8基、弥生時代~奈良・平安時代の土坑10基、中・近世の溝状遺構4条です。出土遺物の総量は整理箱で約2箱分を数えます。
 時期的には弥生時代、古墳時代、奈良時代、平安時代、中世、近世にわたりますが、主体をなすものは弥生時代に属する土器類でした。
 ここでは特に、方形周溝墓について調査成果を紹介します。
 今回の調査で発見された溝状遺構や方形周溝墓は、いずれも調査区の外まで延びていたため全形を把握することはできませんでした。
 今回の調査で検出された土坑の中には、亡くなった人を埋葬する施設である「主体部」も含まれている可能性がありますが、今回の調査ではどの方形周溝墓にも伴わないものとして判断しました。
 この中で特筆したいのは3号土坑で、土坑内の一部に粘土が発見されました。粘土は焼けた土の粒子を少量含んでおり、中から土で作られた小玉2点と褐鉄鉱(高師小僧)が100点以上出土しました。
 小玉はこのほかにも粘土の外側からも13点見つかっています。
 粘土の内側から出土した2点は、表面が茶褐色で土師質なのに対して、粘土の周辺から出土した13点は表面が黒色になるように処理が施され、丁寧に磨かれていることがわかりました。
  • 4号方形周溝墓 北東側溝完掘状況
  • 4号方形周溝墓 西側溝完掘状況
  • 4号方形周溝墓 遺物出土状況
  • 3号土坑 粘土堆積状況(西から撮影)
  • 3号土坑 小玉出土状況

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