「把手付き片口鍋他 真田・北金目遺跡群18A区(大久保遺跡)3号竪穴住居跡出土資料一括」を平塚市指定重要文化財に指定

平成30年3月1日

平塚市
担当 社会教育課 文化財保護担当 上原 若林
電話 0463-35―8124
 

「把手付き片口鍋他 真田・北金目遺跡群18A区(大久保遺跡)
3号竪穴住居跡出土資料一括」を平塚市指定重要文化財に指定

 
 平塚市教育委員会では、平成30年2月26日付で新たに1件の文化財を、平塚市指定重要文化財に指定しました。平塚市指定重要文化財は、平塚市文化財保護条例第3条に基づいて指定されるもので、今回指定のものを含めて46件となります。
 なお、通常は埋蔵文化財調査事務所(寺田縄43-1)で保管していますが、市指定重要文化財に指定されたことに伴い、8月下旬(日時未定)に平塚市博物館で特別公開する予定です。
 

把手付き片口鍋他 真田・北金目遺跡群18A区(大久保遺跡)3号竪穴住居跡出土資料一括

 真田・北金目の特定土地区画整理事業に伴い、発掘調査された真田・北金目遺跡群(平成7(1995)年~平成25(2013)年調査)の東海大学敷地に隣接した18A区の3号竪穴住居跡から出土したもので、平塚市No.233・大久保遺跡にあたります。9世紀後半~10世紀前半頃の土師器、須恵器、灰釉陶器、石製品、鉄製品、銭(長年大宝)が含まれます。
 把手付き片口鍋は竪穴住居跡の北東コーナー付近の覆土中から出土したもので、多賀城、秋田城など、現在のところ本例を含めて全国的に4例が知られ、近年、茨城県古河市川戸台遺跡から大量の鋳型が発掘され、鍋に対する検討がなされるようなりました。征夷事業に関わる「軍防令」に規定された軍団兵士の携行用の鍋として供給された可能性があり、全国的にも貴重な遺物であるとともに、律令制のもとでの古代平塚と蝦夷遠征に関わる貴重な資料です。
 

資料の詳細

  • 種別   有形文化財(考古資料)
  • 資料名  把手付き片口鍋他真田・北金目遺跡群18A区(大久保遺跡)3号竪穴住居跡出土資料一括
  • 所有者  平塚市(平塚市教育委員会所蔵)
  • 所在地  平塚市浅間町9-1
  • 指定日  平成30年2月26日
 
 
 

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