国内初公募「カーボンニュートラル」をテーマにしたヤフー株式会社の企業版ふるさと納税の寄付先に平塚市が選定されました

令和3年8月24日

平塚市
担当 産業振興課 産業活性化担当 中里
電話 0463-21—9758
 

国内初公募「カーボンニュートラル」をテーマにした
ヤフー株式会社の企業版ふるさと納税の寄付先に
平塚市が選定されました

 本市が実施している波力発電関連分野での新産業創出促進事業が、ヤフー株式会社から地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)の仕組み等を活用した寄付対象として選定されました。
 ヤフー株式会社は今年1月、企業版ふるさと納税の寄付先となる地方公共団体を公募する取り組み「Yahoo! JAPAN 地域カーボンニュートラル促進プロジェクト(以下、本プロジェクト)」を発表しました。「カーボンニュートラル」をテーマにした企業版ふるさと納税の公募は、国内で初めての試みです。(ヤフー株式会社調べ)
 本プロジェクトの公募に対して本市が提案し、本市を含む8つの地方自治体が寄付先として選定されました。
 

寄付と対象事業の概要

寄付者

 ヤフー株式会社

寄付額

 24,000,000円

対象事業

 波力発電関連分野での新産業創出促進事業
 

これまでの経緯

令和3年1月21日  Yahoo! JAPAN、「カーボンニュートラル」をテーマにした 企業版ふるさと納税の寄付先を国内初公募
4月  オンライン相談会、応募書類の提出
5月  書類審査通過、最終プレゼンテーション
8月  選定、記者発表
 

寄付を活用した事業の概要

3つの事業を計画中
  1. 実証中の平塚波力発電所を活用した「電池推進船の漁業利用の実証実験」。波が高く、漁に出られない時に充電し、波が穏やかな時に漁に出るイメージで、漁業で電池推進船を使う際のメリットや課題を抽出する。
  2. 波力発電所の設置により、波が弱まることによって、砂の流出を防ぐ可能性があるため、シミュレーションと実海域の調査を行い、新しい発電所の構想について海の利用者と意見交換を行う。
  3. 波力発電所を活用した藻場の造成によるCO2固定の実験。発電所によって波が弱くなり、海藻のアカモクが定着できるかを確認する。

選定された「波力発電関連分野での新産業創出促進事業」の概要

 波力発電関連分野での新産業創出と地域活性化を図るため、平塚市と東京大学生産技術研究所が協力し、さまざまな企業が参画する産学公の平塚海洋エネルギー研究会を平成28年6月9日に発足しました。
 平成29年度から、平塚海洋エネルギー研究会は2部構成でスタートしました。
 第1部会(共同研究部会)は、東京大学との共同研究とすることで、知的財産に関する秘密保持の契約を締結し、非公開で研究を進めます。令和3年度からは、第2期の共同研究がスタートしています。
 第2部会(新産業創出部会)は、第1部会のメンバーに加え、平塚市内の企業や団体、テーマにご協力いただける市外の企業等で構成し、波力発電に関連する分野での新産業創出について研究を進めています。
 平成30年10月に、東京大学生産技術研究所林研究室を代表とするグループが、環境省の「平成30年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(二次公募)」に採択されました。これにより設置された平塚波力発電所は、令和3年度末まで海域実証予定です。
 この度寄付対象として選定された事業は、この平塚波力発電所を活用して、漁業のカーボンニュートラルを進める新しいビジネスや波力発電所の付加価値を高める要素の研究開発として実施をするものです。