建物火災事案の人命救助者に消防長表彰

令和5年3月20日

平塚市
担当 消防総務課 総務担当 遠藤
電話 0463-21-9725
 

建物火災事案の人命救助者に消防長表彰

 
 建物火災で迅速かつ勇敢な行動により人命を救助した市民および第50回全国消防救助技術大会陸上の部において優秀な成績を収めた平塚市消防本部の救助隊を表彰します。
 

表彰式

日時

 令和5年3月24日(金曜日)午前10時~10時30分
 

場所

 平塚市消防署 3階 屋内訓練室(平塚市浅間町9番1号)
 

受賞者

 篠田 文夫(しのだ ふみお) 49歳
 
 警備第一課本署救助隊、旭消防救助隊混成チーム(令和4年8月26日現在)
  1番員 消防副士長  荒井 達也 (本署救助隊)
  2番員 消防士長   片倉 優太 (本署救助隊)
  3番員 消防士長   水野 栄介 (本署救助隊)
  4番員 消防副士長  村川 貴将 (旭消防救助隊)
  要救助者 消防士長   小俣 孝平 (旭消防救助隊)
 

出席者

 田中 一雄 平塚市消防長
 

火災事案

 令和4年11月24日(木曜日)午前9時59分頃、公所地内にある一般住宅において、建物火災が発生しました。同時刻頃、近所の実家を訪れていた篠田文夫さんは、自宅の外から爆発音が聞こえたため、慌てて家の外に出ると、向かい側の住宅の窓ガラスが吹き飛んでおり、その奥に炎が上がっているのを発見しました。
 火事であると判断した篠田文夫さんは、直ちに玄関に向かい、ドアを開放し中を見渡すと、炎がすでに居室内を包み込み、玄関のすぐそばまで迫っている状況の中、目の前にうずくまる居住者を発見しました。声をかけるも、受け答えができない状態であったため、すぐに屋外へ引きずり出す様に救出し、安全な場所まで搬送した事案です。
 さらに、延焼の危険が迫る北側の住宅からも飼い犬1匹を救出しておりますが、この時、出火元の住宅は建物全体が炎に包まれ、火災は最盛期へと移行し、北側の住宅への延焼も始まっており、まさに篠田文夫さんの的確な判断と瞬時の状況把握および迅速かつ勇敢な行動が成し遂げた人命救助でありました。
 その後、救出した居住者をより安全な場所へ移動させ、消防車と救急車の到着を待っていると、自身も救出や検索を行う間に、多量の煙を吸い込んでいたことに初めて気が付きました。しかし、居住者を救急隊に引き継ぐまでの間、その場に待機し、最後に自身も病院に搬送されることとなりましたが、まさに、自らの危険も顧みず敢行した人命救助活動であったことが伺えます。
 このことは、篠田文夫さんの冷静な判断力と自らの危険も顧みずに行われた迅速かつ勇敢な人命救助活動による素晴らしい活動の成果であり、人命救助に大きく寄与したものと高く評価するとともに、その功績をたたえ平塚市消防長が表彰します。
 

成績優秀者

 令和4年8月26日(金曜日)東京都立川市で開催された第50回全国消防救助技術大会陸上の部において、引揚救助訓練に参加した警備第一課本署救助隊、旭消防救助隊混成チームが、77.1秒(1分17秒1)の記録により、全国4位入賞を果たしました。
 本種目による全国大会への出場は、本市において初の偉業であるとともに、平成28年8月24日(水曜日)愛媛県松山市で開催された第45回全国消防救助技術大会の障害突破訓練における全国第5位の順位を一つ上げるなど、本市の救助技術の高さを全国に示す素晴らしい成績を収めました。
 この功績は誠に顕著で、他の模範となる者として高く評価するとともに、その功績をたたえ平塚市消防長が表彰します。