「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語」を開催

令和5年5月26日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 勝山
電話 0463-35-2111
 

「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語」を開催

 
 平塚市美術館では、企画展「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語」を、6月24日~9月10日に開催します。
 玉田多紀(たまだたき、1983年埼玉県在住)は、多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業後、古紙ダンボールを使用し、生き物の造形美や性質をユニークに捉えた立体作品を制作しています。国内外の展覧会やウィンドウディスプレイ、TVメディアや動画配信、ワークショップなど幅広く活動しています。
 SDGsが社会のテーマになっている昨今、ダンボールはリサイクルが100%可能な優れた素材として注目を集めています。古紙ダンボールの強度や柔軟性に魅了され、玉田は15年以上も前からダンボールを素材とした立体作品を制作しています。その制作方法は特徴的で、ダンボールをそのまま使うのではなく、パルプにまで還元し粘土のようにした上で造形します。本来であれば捨てられてしまうはずの古紙ダンボールを作品としてよみがえらせ、命を吹き込んでいくのです。また、素材感を損なわないように着彩はせず、ダンボールの色味を生かしています。モチーフとなるのは恐竜やゾウ、キリンやオランウータン、クジラなどさまざまないきものです。
 近年では絶滅危惧種をモチーフとして生態系の環境問題に目を向け、ジェンダーギャップなど現代社会を象徴とする問題を生き物の視点で捉えて表現しています。また、玉田は来館者に見るだけでなく、体験しながら鑑賞できる作品作りを心掛けており、特に自身の子育ての経験から0歳から鑑賞できるような仕掛けをしています。
 関東地方の公立美術館で初めての個展となる本展は、陸上から海中までさまざまないきものの作品を展示します。玉田多紀の生命力あふれるダンボールのいきものたちをぜひお楽しみください。また、本展を通じて環境問題についても目を向けるきっかけとなりますと幸いです。
  

造形作家 玉田多紀 ダンボール物語

主催   

 平塚市美術館

協賛   

 神奈川中央交通株式会社

助成   

 公益財団法人朝日新聞文化財団

会期     

 令和5年6月24日(土曜日)~9月10日(日曜日) 68日間

開館時間 

 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

休館日   

 月曜日(ただし、7月17日は開館)、7月18日

会場     

 平塚市美術館
 〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
 電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741
 平塚市美術館ウェブサイト
 JR東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通)で約1時間。JR平塚駅より徒歩20分。または平塚駅東改札口(北口)より、神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」または「コンフォール平塚前」下車。駐車場67台(美術館御利用の場合90分間無料・要認証)。

出展数  

 立体作品約130点

観覧料  

 一般700(560)円、高大生500(400)円、小中学生無料
 ( )内は20名以上の団体料金
 毎週土曜日は高校生無料
 各種障がい者手帳の交付を受けた方と付き添い1人は無料
 65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
 本展覧会の観覧券で「所蔵品展」もご覧いただけます
 

関連事業

玉田多紀のギャラリークルーズ

日時 
 6月24日(土曜日)、8月19日(土曜日)午後2時~3時
 申し込み不要、要観覧券

玉田多紀のダンボールワークショップ

日時 
 7月1日(土曜日) 、8月26日(土曜日) 
 各午前10時~正午、午後2時~4時 
定員・対象 
 5歳~一般 20名(ただし、10歳未満は保護者と制作)
 事前申込制、詳細はウェブをご覧ください
 

同時開催

 令和5年度特集展
 「さとびとみやび 失われた理想郷をもとめて」
 当館の所蔵品から、地方(さとび)と都市(みやび)を行き来する中で生み出された作品群を紹介する展覧会
会期 
 令和5年6月24日(土曜日)~9月3日(日曜日)
出品点数 
 約60点
観覧料 
 「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語」の観覧料で入場できます。
 単独の場合、大人200(140)円、高大生100(70)円、小中学生無料です。( )内は20名以上の団体料金