1月定例市長記者会見 庁内の若手職員によるプロジェクトチームが採用に提案平塚市職員採用ポスターで仕事の魅力をPR

令和6年1月24日

1月定例市長記者会見
庁内の若手職員によるプロジェクトチームが採用に提案
平塚市職員採用ポスターで仕事の魅力をPR
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 それでは、お手元の資料、「庁内の若手職員によるプロジェクトチームが採用に提案 平塚市職員採用ポスターで仕事の魅力をPR」をご覧ください。
 平塚市ではこの度、市の仕事の魅力などをPRすることで、職員採用試験への応募者数を増やすため、若手職員を中心とした庁内横断的なプロジェクトチームを新たに結成しました。
 また、採用活動のメインターゲットとなる20代前半の若年者に興味を持ってもらえるようなポスターの制作にこのチームが取り組みました。
 背景には、年々激化する人材獲得競争があり、平塚市においても、民間企業や他自治体等との競合により、優秀な職員の安定的な確保が大きな課題となっています。
 プロジェクトチームは、採用活動のメインターゲットと同年代である採用1、2年目の職員4名で構成しています。メンバーの選定に当たっては、採用前の職歴等の経験や、ポスター、動画制作という業務への適性などから総合的に判断しました。
 また、プロジェクトチームの結成には、組織横断的に若手職員を抜てきすることにより、職員の成長を後押しするとともに、モチベーションを向上させる狙いがあります。
 ではポスターをご覧ください。
 お示ししているポスターはA1サイズとなりますが、掲示場所に合わせて展開できるようA2、A3等複数サイズを制作予定です。制作に当たっては、若年層の心に響く、インパクトのあるデザインとなるよう、複数回に渡って協議をしながら、制作を進めてまいりました。
 また、現在、ポスターの情報を補完する手段として、ポスターに出演する職員の仕事内容を紹介するショートムービーを制作中です。
 本日は、ポスターに出演する職員1人分のショートムービーが完成しています。約1分ですが、先行してこの場でご紹介したいと思います。
(ショートムービー上映)
 ただいま上映した職員だけでなく、そのほかの職員のショートムービーも制作中であり、随時公開していく予定です。
 なお、次回の職員採用試験は令和6年3月15日(金曜日)から募集を開始する予定です。
 私からの説明は以上です。
 

質疑内容の要旨

Q記者:こちら(ポスター)を作った方、制作者は来ているか。
A職員課長:メンバーは来ていません。
 
Q記者:若年層の心に響くというのは具体的にどういったことか。4人は手を挙げたのか、指名したのか。それぞれの役所の課をほかの専門職に置き換えて、広報をフォトグラファーと呼んでいたが、それぞれ何課のことをいっているのか。コンサルタントとは何課のことをいっているのか。ショートムービーはもう公開しているのか。
A職員課長:まずはメインターゲットの世代と近い採用1、2年目の職員から今回選抜をさせていただきましたので、こちらの年齢に近い人に今の時代がどういうものなのか分析をしてもらいながら、例えばポスターに関しましてはこちらのほうにある色使いですとか、そのような内容も職員の意見をとっています。ショートムービーを見ていただきましたが、SNS世代、携帯を使っている人の世代に直接届くようなアプローチをしています。個々の職につきましては細かい話になりますが、コンサルタントと書いてありますところは商業系の職員、フォトグラファーは広報、いろいろと職ごとに代表して特徴を出しています。後で細かくお伝えできればと思います。ショートムービーに関しましてはこれから段階的に公開していきますので、現在は公開していません。
A市長:メンバーは4人と申し上げましたがすべて女性です。今後の人材育成の柱となる女性活躍の視点からも女性の視点を入れてなおかつ募集をする若い世代の方の感覚に訴えるような形で選抜しました。
A職員課長:こちらのほうで職員の特性ですとか、採用されてから一定の研修をしておりますので、研修の中で、特性を選んで4人を選抜させていただいております。
 
Q記者:前の職歴はどういったものか。
A職員課長:例えば前職で経験をしている、詳しいことは後で説明させていただきたいと思いますが、いわゆるPRの動画を作るにあたって近い感覚を持っているようなものを前職の経験等からも配慮して選んでいます。
 
Q記者:職員募集に先立って平塚市は県内で初めて有料でインターンを募集したかと思うが、技術系職員に関して。状況はどうなっているか。締め切りは終わっていて2月に実施すると思うが。
A職員課長:3人程度募集をするというお話でしたが、実際には4人応募がございました。
 
Q記者:実施する予定か。
A職員課長:実施していきます。
 
Q記者:4人は大学生か専門学生か
A職員課長:4人全員が大学生です。
 
Q記者:何年生か。
A職員課長:2年、3年、4年生です。
 
Q記者:男女の別は。
A職員課長:男性が2人、女性が2人です。
 
Q記者:プロジェクトチームというのは県内のほかの自治体でやっているか。
A職員課長:県内の自治体初ということではなく、今年度の採用試験で合格者44名のうち21名が辞退するという状況がございましたので、急きょプロジェクトチームを編成して立ち上げたものです。
 
Q記者:辞退の方が多いというのはほかに行ってしまうということか。
A職員課長:やはりそういう状況がわれわれとしても実感としてございましたので、危機感を持って対応していくということで急きょプロジェクトチームを立ち上げたということになります。
 
Q記者:内定は何人か。
A職員課長:今年度は44人に内定を出したところで21人が辞退をしています。
 
Q記者:辞退理由は。
A職員課長:辞退理由は、他の自治体もしくは他の企業への就職が内定したということになります。
 
Q記者:他の自治体とはどこか。
A職員課長:近隣の自治体というよりも例えば東京の特別区ですとか、多摩地区の自治体ですとか、かなり広い範囲で受験生が受験をしている状況がみられました。
 
Q記者:逃げる理由は何か。
A職員課長:やはり希望の自治体はご自身が住んでいるところという傾向があるのかと思います。まだ直接その方たちに具体的なアプローチをしているということはありませんが、合格が決まった方のお住まいから判断するとおそらくそういったことが考えられるかと思います。
 
Q記者:せっかくここまでやるのなら、採用の面接段階であるとかプロジェクトチームが入っていったほうが、そういうことをしたほうがフィットするというか、自分でPRして採用には関知しないというのは変だなと。
A職員課長:スタートラインが、試験の結果、来ていただけなかったということになりますので、このポスターからスタートしてその後、採用のセミナーですとかそういったところには積極的に関与させていこうと考えております。
 
Q記者:採用を決めるほうにもそういう人たちが入るのか。
A職員課長:事前に、平塚市をよく知っていただきたいという思いがわれわれにありますので、そういう段階で企業説明会ですとかそういったところには参加させていきたいと思っています。
 
Q記者:令和5年4月入庁の内定者が44人いてうち21人が辞退して23人が入ったということか。
A職員課長:令和6年4月の採用になります。今年の採用試験になります。
 
Q記者:23人の職員ではだめなのか。
A職員課長:今年度も何名が退職等でいなくなるということを踏まえたうえで採用試験をしておりましたので、厳しい状況であることは間違いないと思っています。
 
Q記者:インターンをやった技術系の人たちも2年くらい続けて採用がなかったように記憶しているが、令和6年4月の入庁はどうか。
A職員課長:令和6年4月の技術系の採用は1人になります。
 
Q記者:内定は何人出していたか。
A職員課長:内定自体は3人出していましたが、2人辞退となりました。非常に厳しい状況です。
A総務部長:これまでも辞退者はありましたが、今年度の採用に関しましては特にそういった傾向がみられましたので人材確保の面から採用担当としては非常に大きな危機感を持っているところです。
 
Q記者:辞退者が例年より多かったのか。
A職員課長:今年度は多かったです。
 
Q記者:例年何人くらい辞退するのか。
A職員課長:ここ数年は毎年5人から10人程度、内定後の辞退がありましたのでそのあたりは毎回、その状況を踏まえながら採用ということで対応しておりました。
 
Q記者:採用の内定は、分母は同じか。
A職員課長:応募者自体は一定数あります。令和3年で561人。令和4年は509人。令和5年は596人の方が自己PRシートを提出しています。
 
Q記者:だいたい40人前後の内定を出すのか。
A職員課長:40人から50人程度の間で内定を出しておりました。
 
Q記者:5から10は辞退するが今年度は特に多かったということか。
A職員課長:空前の売り手市場で、非常に採用の厳しい状況があるということですが、本市もこれに対してどう対応するかということで今回こういう形で対応することになりました。
 
Q記者:経済状況がよくなり採用が多くなったことや、コロナがありかなり厳しい状況だったが、応募したがほかでも採ってくれたというそういう影響があるのか。
A職員課長:そうではないかと思います。少なくとも内定を辞退された方は別のところで内定が決まっていた状況がございました。
 
Q記者:すべりどめに使われたということか。
A職員課長:一定の関心は持っていただいていたとは思っております。やはり多摩地区ですとか、この辺の湘南地区は東京からの通勤距離、時間はほぼ一定で、選択肢の中には入れていただいていたとは思いますが、ご自身の住んでいる自治体を中心に内定を決めていると思います。
 
Q記者:採用するほうで出身地を見たり住んでいるところを見たりしてだめそうだということになるか。
A職員課長:そのあたりが難しいところでありますが、平塚市は人物重視の採用をしております。ですので、人物からまず見ていきたいという形で採用を行っています。
 
Q記者:それで来る人が少なくなっては困る。
A総務部長:応募者数はあまり変わらないところではありますが、辞退者数が多い傾向があります。ただ、平塚市に限ったことではなく近隣の自治体のお話も伺いますと同様の傾向が見られます。原因は民間の採用意欲の高まりですとか、民間との競合や自治体間の人材獲得競争などが影響しているかと思います。明らかに潮目が変わってきたと感じています。
 
Q記者:試験はいつで内定を出したのはいつか。
A職員課担当長:試験は4月中旬から受付を開始していまして、最終合格を出したのは8月14日になります。
 
Q記者:辞退はいつまでに。
A職員課長:辞退はいまのところ来ているもので、一番遅くて年末に連絡を受けております。
 
Q記者:ほかの自治体に行ってしまう、ほかの企業に行ってしまうということに今回どう対応しているのか。
A職員課長:今回特に、やはり平塚市のことをよく知ってもらうということがまずあるのではないか、ほかの企業に行くほかの自治体に行くということは、平塚市の魅力が十分に伝わっていないということがありましたので、平塚市の魅力、平塚市で働いている職員の魅力を出すことで平塚市の風土、民間企業でいうと社風のようなものですが、そのようものを明確に示していくことで他市とは差別化を図りたいと考えております。またこれをきっかけに採用試験の行程の見直しをしております。大きく二つございます。まずは教養試験とグループワークを一本化して、今まで以上により人物重視の採用をしたいと考えています。もう一つは試験期間を短縮しております。面接試験等の一部省略によって合格までの期間をおよそ1カ月間短縮して受けやすい試験にしております。
 
Q記者:それを今年やっているのか。
A職員課長:来年の採用活動から始めていきます。
 
Q記者:試験は4月で合格が7月になるということか。
A職員課長:合格を7月中旬あたりに出すということで、1カ月ほど早くなっております。
 
Q記者:平塚市の社風とはどういうものか。
A市長:平塚市全体もそうだが、私は職員でもありましたが、みんなで協力して、あたたかい組織内風土がありますので、その辺をぜひ分かってもらい、感じてもらってぜひ応募してもらえればと思っております。今いろいろまちが変わってきていますので、人口減少社会の中で拡大できるような状況にないのですが、平塚市の場合は都市計画にのっとった中で魅力化を進めていますので、そういうところも平塚が目指す持続可能な魅力あるまちづくりが軌道に乗ってきている中で、ぜひとも力を発揮してもらい平塚のこれからのまちづくり、社会福祉、そういうまちづくりに頑張ってもらえるような若い世代にぜひとも来てもらえればありがたいと思っています。
 
Q記者:平塚市の職員のラスパイレス指数と平均給与と平均年齢、初任給を聞きたい。
A職員課長:ラスパイレス指数は96.8(令和4年)、平均給与月額465,506円、平均年齢41.8歳、初任給205,400円です。先ほどいただいていた4人プロジェクトチームの過去の経歴ですが、前職がアパレル経験者、本市のインターンを経験しているもの、採用試験のセミナーに参加していた職員で研修等の状況をみながら今回のプロジェクトにふさわしいということで選ばせていただきました。
 
Q記者:確認になるが、応募者数を増やしたいのか。
A職員課長:平塚市を思って受験をしていただく方、平塚に愛着がある方ですので平塚出身の方ですとか、応募者総数というよりも中身の中で平塚に思いのある方、公務員はあまり意識がなかったけれどもこういうものを見ることで公務員も受けてみようかと思えるような、そういう方を募集します。新たな層として。
 
Q記者:資料には応募者数を増やすとあるが。
A職員課長:全体の応募者を増やすのはもちろんですが、増えるべき人の中に公務に関心がなかったけれどもこういうものをきっかけに公務に関心を持ってもらいたいです。
 
Q記者:結果として応募者数が増えることで辞退者数が減るということか。平塚に関心がある人が増えれば辞退者数が減るのではないかということを狙っているのか。
A職員課長:そこは難しいところではあります。そうなれば一番いいと思いますが、それだけでは辞退者数の減少にはならないと思いますので、試験行程を見直し、試験内容、先ほど人物重視のお話をさせていただきましたが、そういうところで思いをきちんと見ていきたいと思っています。
 
Q記者:人物重視ということはよく分かるが、平塚に関心を持って受けようと思っている学生、若い年代はある程度平塚市について調べたうえで受験に臨まれていると思う。結局、応募者数が増えても採用者数がそのまま、それ以外の部分が変わらないのであれば辞退者数が減ることにはつながらないという印象を受けたが、あくまで第1段階として応募者数を増やすためにより広報に力を入れたという意味合いか。
A職員課長:第一義的には応募者数を増やしていく、思いの強い方をきちっと採っていくというところかと思います。
 
Q記者:大磯町で、今年度補正予算で独自に給与をアップ、国の人勧に加えて1.7パーセントに対して1パーセント町が予算を付けたということで、初任給を上げて魅力を上げたいという話があった。ラスパイレス指数が高かったら、給料が高いところに人が集まるということがあるが、7年度入庁者からは給料を何万円か上げますとか、そういった思い切った措置は市長判断でできないものか。
A市長:財政的なものもありますけれども、魅力化するのは一つのインセンティブかと思いますので、可能なところがあったら検討してもらいたいとは思います。
 
Q記者:これだけの数字の人が逃げていくのは、市の痛手、せっかく受験してくれた、インターンやセミナーは採用するためのもの。採用した方に平塚市をよく知ってもらうようなイベントをしたりしないとどんどん逃げていってしまうのでは。相手の人は向こうのほうがいいと思っているわけだから、結果を待っている。どう定着してもらうかを見せるものはあるのか。
A市長:フォローはある程度していると思うが、平塚の魅力をよく理解をしてもらい平塚のために頑張ろうという意識付けをする作業は力を入れていきたいと思います。
 
Q記者:高卒の採用はやっているか。
A職員課長:大卒程度というところで募集しておりますが、学力ですので、大卒程度、高卒だから入れないということはありません。
 
Q記者:明確な区別はないか。
A職員課長:採用した時には給与の格付け等があります。
 
Q記者:例えば20人くらい辞退するということであれば、合格を80人くらい、60人くらい出すとかそういうわけにはいかないのか。
A職員課長:例年一定の辞退者がいることは想定のうえで採用をしています。一方で思った通りに行かないところがございますので、その辺の想定を踏まえながら同じように判断した結果、今年度はだいぶ想定を超えてしまったという状況がございます。人物重視の採用をしておりますので、一定の人に来ていただきたいということがございますので、しっかりと見極めながら線引き、今後の試験の方向を検討していきたいと考えております。
 
Q記者:なかなかすぐに60人、80人内定を出しますというわけにはいかないということか。
A職員課長:その時の採用の中で内定が決まった方々を見ながら判断していきたいと思っています。
 
Q記者:平塚市の職員としての売りというか採用に当たって年齢が不問であるとか、福利厚生があるとか、他と違ってこんなにいいというようなPRポイントはあるか。
A職員課長:今回見ていただきたいのは若手1年目2年目が、採用というわれわれからすると非常に重要な仕事と思っておりますが、その仕事に抜てきした、これが大きなところになると思っています。組織横断的に採用1,2年目で仕事ができるというところを売りにしているところでございます。
 

記者発表資料

平塚市
担当 職員課 人事研修担当 三浦
電話 0463-21-8762

 

庁内の若手職員によるプロジェクトチームが採用に提案
平塚市職員採用ポスターで仕事の魅力をPR

 
 平塚市では市の仕事の魅力などをPRすることで、職員採用試験への応募者数を増やすため、若手職員を中心とした庁内横断的なプロジェクトチームを新たに結成しました。メインターゲットとなる20代前半の若年者に響くようなデザインの平塚市職員採用ポスターをこのチームが制作しました。
 背景には、採用選考の中心となる若年労働力の減少等により、民間企業や国、県、他市町村などの公的機関との人材の獲得競争が年々激化していることが挙げられます。本市でも、技術職、専門職の確保に苦戦しており、一般事務職についても、選考途中や内定後の辞退が増加しているという課題があります。
 

プロジェクトチーム

 採用活動のメインターゲットと同年代である採用1、2年目の職員4名で構成しています。メンバーの選定に当たっては、採用前の職歴等の経験や、ポスター、動画制作という業務への適性などから総合的に判断しました。
 また、プロジェクトチームの結成には、組織横断的に若手職員を抜てきすることにより、職員の成長を後押しするとともに、モチベーションを向上させる狙いがあります。
 

平塚市職員採用ポスター

採用ポスター
採用ポスターの画像

掲出時期  

 令和6年2月1日(木曜日)~ 市内公共施設や商業施設等で掲出予定

規格

 A1~A3等複数のサイズで制作予定

制作枚数

 約800枚 必要に応じて増刷

特徴

 若年層の心に響く、インパクトのあるデザインとなっています。制作に当たっては、本市の若手職員から聞き取りをし、「どんな仕事をしているか分からない」「単調な事務仕事ばかりでつまらなそう」といった市役所のイメージを刷新できるよう、各部署の仕事を職業に置き換えることでわかりやすく伝えることを心がけました。
 

今後の展開

 ポスターに出演する職員の仕事内容を紹介する1分程度のショートムービーを制作中で、随時展開していく予定です。
 

採用試験

 令和7年4月1日採用予定者の採用試験は、令和6年3月15日(金曜日)から募集開始予定です。