3月定例市長記者会見 平塚駅周辺地区将来構想および平塚駅周辺地区アクションプランを策定
令和7年3月26日
3月定例市長記者会見
平塚駅周辺地区将来構想および平塚駅周辺地区アクションプランを策定
平塚市側の説明
落合克宏市長:この度、平塚駅周辺地区の概ね20年後の将来像を示し、持続可能なまちづくりを実現するために「平塚駅周辺地区将来構想」を策定しました。
また、構想実現の支援策として「平塚駅周辺地区アクションプラン」を合わせて策定しました。
「平塚駅周辺地区将来構想」は、将来像を市と市民や事業者が共有するとともに、民間の投資意欲を高め、敷地の共同化など再開発を推進するため、ハード整備や公共空間の活用方法などを含めた、まちづくりの方向性や実現手法を示したものです。
「平塚駅周辺地区アクションプラン」は、将来構想で明確となったまちの将来像の実現に向け、店舗の誘導施策や再開発などの機運を醸成するために必要な支援策をとりまとめたものです。
アクションプランの支援メニューには、大規模な再開発を促す「市街地再開発事業や優良建築物等整備事業への補助金」、小規模で老朽化した建物の更新を促す「まちなかリニューアル応援補助金」、既存ストックである空き店舗への出店やオフィス開設への補助金などがあります。これらは、原則令和7年4月1日から運用を開始します。
なお、将来構想とアクションプランの閲覧は、市ホームページや資料でお示しした場所で準備ができ了次第、閲覧できます。
将来構想の策定にあたっては、検討段階から将来像の実現の機運を醸成させるため、多くの方々の「まちづくりへの想い」を集めました。この構想を、まちづくり推進のツールとして活用し、さまざまな主体と連携を深めながら都市基盤の整備を進めるとともに、民間の創意工夫を活かした再開発・共同化を誘導するなど、具体的な取組みを推進していきたいと考えております。
今回の構想策定を契機として、平塚駅周辺地区のまちづくりに関わる市民、事業者、商業者、などさまざまな主体と連携し、それぞれの方が快適に安心して過ごし、充実した日々の中にときめきを感じられるような居心地の良いまちを目指していきます。
私からの説明は以上となります。
質疑内容の要旨
Q記者:対象エリアの広さは数値でいうとどれくらいか。A都市整備課中心市街地活性化担当課長:約40ヘクタールです。
Q記者:支援メニューがいくつかあるが、これは珍しいというものはあるか。県内では初めてだとか。
A都市整備課中心市街地活性化担当課長:まちなかリニューアル応援補助金につきましては、建て替え期間中における土地に係る固定資産税分の一部を補助するという形のメニューになっておりまして、それについては補助金を出すという形のやり方は珍しいかなと、減免するようなところはあるのですが、うちは減免という制度ではなくて、同じような部分を一部補助すると、そこは県内としては初めてなのかなと捉えております。
Q記者:多分含まれていると思うが、梅屋さんの跡地、全然止まっているが、あれはどうなっているのか。
A市長:担当からも報告を受けているが、物価高騰等の影響で、今ストップしていると報告を受けています。
Q記者:そのうち、続くのか。
A都市整備課中心市街地活性化担当課長:業者の方から聞いているのは、今検討中という形で。
Q記者:検討中ということは、建てないということもありうるのか。
A都市整備課中心市街地活性化担当課長:そこはわれわれとしてもまだ分からないところで、着工時期が未定というところで。
Q記者:着工時期未定になったのか。
A都市整備課中心市街地活性化担当課長:はい。
Q記者:通るたびに非常に気になる。まちのど真ん中で。資材高騰、人件費の関係か。
A市長:私が聞いているのは、その辺が1番大きな。それはいわゆるマンパワーの不足だとか、資材の高騰だとかいろいろ要因はあると思うのですが、今朝の新聞に載っていましたけども、再開発でまちを造り直すようなときには予算もかかってくるし、期間も延びるし、そういう状況が全国で起きているみたいですので、平塚もその例外ではないなというふうに感じました。
Q記者:中野のサンプラザなんて典型的な例だ。
Q記者:エリアの中で新たに例えば公共施設の集約、中に持ってくるとか。そういった、決まっていなくても構想なり何かあったりするか。
A市長:この中にアクションプランで、将来像として、市としては特に市有地を中心としたところをフラッグシッププロジェクトという形で、4カ所指定をしまして、そこを起爆剤としながらまちづくりを進めていこうという構想を持ってこの中に入れております。
Q記者:アクションプランの中に
A都市整備課中心市街地活性化担当課長:構想です。構想の47ページに。
Q記者:そういった公共施設の整理みたいなものも入れて、それを起爆剤に周辺を民間に。
A市長:はい。ご存じのように、中心街をダイナミックに開発していくときには、どうしても共同化をして進めないといけないものですから、その中でもやっぱり市有地というのはそんなにないんですよね。ただ今お話しましたように4カ所フラッグシッププロジェクトで、その点を公共施設のいろいろな配置だとか建物のことなども含めて考えながら、それを旗振り役みたいな形で進めていこうというのがこの中に入っています。
Q記者:この図を、対象エリアを見ると、平塚駅というのが入っているのですが、平塚駅全体の再構築というか、考えていることはあるのか。
A市長:駅自体ということか。
Q記者:駅も通して。ペデストリアンデッキで結ぶとか。
A市長:それも、駅前も含めて考えています。今フラッグシップの中でも北口というものがあったかと思います。
A都市整備課中心市街地活性化担当課長:43ページぐらいのところに駅前のイメージ図ということであげさせていただいています。
A市長:確定ではありませんけども、形としては今お示しをさせていただいているようなものを目指しながら、中心街の再開発を進めていきたいなと思っています。
Q記者:というこうとはJRさんにもお願いするべきこともたくさんある。
A市長:はい。それは今までこれを作るときにもJRもそうですし、関連機関とはいろいろ連携をして、お願いすることとか、それをずっと続けてきてくれていると思います。
Q記者:駅の南口は。自転車が置いてあったりして、結構土地はあるんじゃないかなと。
A市長:ご存じのように南側はバスの自動運転をするということで、駐輪場は撤去させていただきましたので、南口は南口で、平塚の魅力アップをするための、バス事業者の本社がありますので、それも含めて南側は今後全体的にはバスの自動運転のエリアになるような、そういう構想も考えております。
Q記者:20年後のまちの姿ということだが、市長がそのころまでどうか分からないが、どんなまちにしたいなという思いでこれを作ったのか。
A市長:20年後というと随分先のような話だと思いますけども、現実問題としては来年度以降に今お話をさせていただいたような、具体的なまちづくりのメニューだとか、補助金とかそういうものを熟度を高めながら進めていかないとなかなか、まちづくりはすぐに、一朝一夕では進みません。それはやらせていただくと。ご存じの方もいられるかもしれませんが、昭和56年、1981年に市役所に入ったときに、まちづくり、まさに七夕もそうですし、商業のまちづくりにずっと関わってきた人間ですので、当時の平塚の、隆盛期のまちというのを知っておりますので、そこまでは、復活しないまでも、強い平塚の玄関口としてのまちの勢いをぜひ取り戻してもらいたいということでこの構想の中に入れてもらいました。まちなか居住は進むと思います。ですから住む人、それから、平塚に働きに来る人、それから遊びに来る人、いろいろあると思うんですけども、そういう方たちに、平塚の中心街に寄っていただきながら、快適に過ごしてもらえるような空間だとか、体験だとか、そういうものができる、そして機能がたくさんある。私は最初リビングという言葉も抽象的だなと思ったんですけども、まさに家庭の中でくつろげる、そういうようなリビング、居心地の良い空間をぜひともまちなかにつくってもらう。そのためには、先ほど申し上げましたけども、やっぱり、中心街の、特に地権者の方も含めて、中心街の商業者の方も含めて、市は何とか頑張って支援をさせていただきますので、ぜひとも、これから平塚の中心街を再開発する、すてきにまたしていくんだよという、その辺のご理解とご協力をいただけたらありがたいな、と思っております。
その他の質問
Q記者:龍城ヶ丘の件で訴訟ということがあったが、その件に関してコメントをいただきたい。A市長:先日、住民訴訟の提起があったと聞いています。その内容については、今現在、訴状がまだ届いておりませんので、コメントのしようがないため控えさせていただきます。事業自体は法令に従って適切に手順を踏んで進めているものでありますので、それはしっかりと主張させていただきたいと思います。例えば、予算も市民の代表である議会にしっかりと諮って、提案をし、議決をいただき、市民の皆さんに対しての説明も回数をもって進めるなど、しっかりとした手順を踏んだ中で事業に着手し、今、工事を進めています。我々としてはもし裁判になったとしても、裁判の場で市の考えはしっかりと主張させていただきたいと思っています。
定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。
記者発表資料
平塚市担当 都市整備課 中心市街地活性化担当 石田
電話 0463-21-8783
平塚駅周辺地区将来構想および
平塚駅周辺地区アクションプランを策定
この度、平塚駅周辺地区のおおむね20年後の将来像を示し、持続可能なまちづくりを実現するための「平塚駅周辺地区将来構想」を策定しました。
また、本構想の実現のために、民間建物の建て替えなどに使える補助金制度や規制の緩和などを「平塚駅周辺地区アクションプラン」として合わせて策定しました。
将来構想およびアクションプランの概要
平塚駅周辺地区将来構想
平塚駅周辺地区のおおむね20年後の将来像を、市と市民や事業者が共有するとともに、民間の投資意欲を高め、敷地の共同化などの再開発を推進するために、ハード整備や公共空間の活用方法などを含めたまちづくりの方向性や実現手法を示すものです。平塚駅周辺地区アクションプラン
平塚駅周辺地区将来構想で明確となったまちの将来像の実現に向け、店舗の誘導施策や再開発等の機運を醸成するために必要な支援策をとりまとめるものです。支援メニューの一部
市街地再開発事業に係る補助金【新設】
土地利用の細分化や老朽化した建物の密集、十分な公共施設がないなどの都市機能の低下がみられる地域において、公共施設の整備や土地の合理的かつ健全な高度利用および環境の整備を図るため、都市再開発法に基づく市街地再開発事業に対して、事業費の一部を助成します。優良建築物等整備事業に係る補助金 (都市再構築型)【新設】
まちの活力の維持・増進、持続可能な都市構造への再構築の実現に資するため、まちの拠点となるエリアにおける医療・教育文化等の都市機能を導入する優良建築物等を整備する再開発事業に対して、事業費の一部を助成します。優良建築物等整備事業に係る補助金 (優良再開発型)【拡充】
二つ以上の敷地を合わせて共同利用する、あるいは敷地内に公共通路等を設けることにより、良好なまちなみの形成や市街地の防災機能・安全性の向上に資する再開発事業に対して、事業費の一部を助成します。まちなかリニューアル応援補助金【新設】
老朽化した建物の更新を促進するため、平塚駅周辺地区の活性化等に寄与する建て替え事業について、その解体工事および建築工事の期間における土地に係る固定資産税、都市計画税相当額の一部を助成します。中心市街地活性化事業補助金【拡充】
中心市街地の活性化と商店街のコミュニティーの形成に資することを目的として、平塚市中心市街地活性化調整協議会が平塚駅周辺地区の路面空き店舗(1階)への出店(賃借料)および店舗の改装に対して補助します。フェスタロードオフィス開設支援補助金【新設】
平塚駅周辺地区の地域経済活性化の基盤をつくるとともに、就労機会の確保や消費活動の促進を図るため、フェスタロード(駅前大通り線)に面する建物(2階以上のテナント)を対象に賃貸借契約によりオフィスを開設する費用の一部を補助します。敷地共同化推進事業支援制度【拡充】
敷地の有効活用や共同化(複数の権利者が、隣接する敷地を活用して共同で一体的に建て替え)を図ろうとする権利者を対象に、事業の初動期支援としてアドバイザー派遣や共同化の検討に要する活動費を補助します。対象エリア


アクションプランの対象エリアは、将来構想の対象地域を基本として、各支援メニューに応じて設定しています。
閲覧方法
策定にあたり実施したパブリックコメント手続きの結果とともに、市ホームページで閲覧できます。また、市庁舎本館(都市整備課A605窓口および市政情報コーナー)、各公民館、各図書館、駅前市民窓口センター、市民活動センターでも準備が完了次第、冊子で閲覧できます。