市長あいさつ
令和7年度
令和8年度施政方針(令和8年第1回市議会定例会)
令和8年2月16日
本日ここに、令和8年度当初予算案及びこれに関する諸案件を提出するに当たり、その概要と当面する市政運営について所信の一端を申し述べ、議員各位をはじめ、市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
令和7年度は、平塚空襲・終戦80年及び本市が核兵器廃絶平和都市を宣言してから40年の節目の年として、八幡山公園の平和慰霊塔の再整備をはじめとした様々な記念事業を実施し、幅広い世代が共に平和の尊さを見つめ直す機会となりました。また、収束の見えない物価高騰の影響下において、幼稚園・保育所、小・中学校などへの給食食材費の支援やスターライトマネーによる市内経済の消費喚起など、基礎自治体として地域の実情に応じた、きめ細やかな物価高騰対策を、迅速かつ切れ目なく講じてきました。さらに、10月には平塚海岸に誰もが気軽に訪れることのできる海辺の公園「ひらつかシーテラス」がオープンしました。シーテラスからビーチパークを経て新港までがつながり、相模湾を一望できる湘南随一の遊歩道である「浜辺のさんぽ道」と相まって、新たなにぎわいの創出と「ひらつかの海」の魅力向上につなげることができました。
令和8年度は、私が市長に就任いたしました現在の任期の4年目に当たり、これまで進めてきた取組のまさに仕上げの年となります。
これまで平塚市は「ずっと、選ばれるまち、住み続けるまち」を目指し、将来を見据えた長期的な視点でまちづくりに取り組んでまいりました。本市の北の核であるツインシティ大神地区では、大型商業施設や物流施設の開業に加え、住宅建設も進んでいます。また、市長就任以来続けてきた企業訪問や、社会経済状況に応じた企業支援策は、市内への本社移転や研究棟の建設、新たな設備投資、正規雇用の創出につながっています。このように、これまで取り組んできた様々な施策は、まちの活力を生むとともに大きな経済効果をもたらし、着実に実を結んでいます。
このことから、令和8年度の市政運営については、これまでの好循環の流れをしっかりと継承しつつ、社会経済環境の変化を捉え、「平塚市総合計画~ひらつかVISION~」に掲げた4つの重点戦略である「子どもを育む環境づくり」「活気あふれる産業づくり」「高齢者の想いに寄り添う環境づくり」「安心・安全で快適なまちづくり」に位置付けた取組や様々な行政課題への対応を堅実に進めます。また、幼稚園・保育所、小・中学校などへの給食食材費の支援や中小企業などへの賃上げ応援奨励金の支給、米の生産性向上への支援など、市民生活を守り支え、経済活動への影響を最小限に抑える物価高騰対策を引き続き講じるほか、「あったかひらつか」のスローガンのもと、本市の魅力を市内外に発信するシティプロモーションを更に推進し、持続可能で「あったか」なまちづくりを着実に前へ進めていきます。
次に令和8年度の財政運営についてです。
政府の経済見通しによると、令和8年度は、所得環境の改善を背景に、各種政策効果も下支えとなり、個人消費が増加するとともに、総合経済対策の戦略分野への積極的投資の促進により設備投資も増加するなど、引き続き、国内需要中心の経済成長が期待されるとしています。また、令和8年度の政府当初予算案は、令和7年度補正予算での対応に続き、切れ目なく「強い経済」を実現する予算として編成されています。
本市においては、賃金上昇に伴う個人所得の増加や、企業の積極的な設備投資、個人消費の活性化などにより、市税を中心とする一般財源総額は一定程度の増収を見込んでいます。一方、社会保障関係費や人事院勧告への対応に伴う人件費、老朽化が進む公共施設の維持補修費などの増加に加え、社会の変化に対応する更なる行政需要も引き続き想定されます。こうした状況から、令和8年度当初予算では、引き続き安定した財政運営のもと、「総合計画のさらなる推進」と「直面する行政課題への対応」、「持続可能なまちづくりの推進」の3つの柱を基本方針に定め、編成しました。
この結果、一般会計当初予算は3年連続で過去最大規模となり、前年度当初予算と比較して、6億円、0.6パーセント増加の1,065億8,000万円となっています。歳入の根幹である市税では、初めて500億円を超える予算を計上しています。また、5つの特別会計の全体予算は990億3,520万円で、日本選手権競輪の開催を予定している競輪事業特別会計の増加などにより、前年度比25億5,460万円、2.6パーセントの増加、病院事業会計及び下水道事業会計からなる公営企業会計予算は362億5,700万円で、前年度比12億2,400万円、3.5パーセントの増加となっています。これらにより、全会計の総額は2,418億7,220万円で、前年度比43億7,860万円、1.8パーセントの増加となっています。
この予算編成を踏まえて、総合計画の重点戦略と分野別施策について述べさせていただきます。
まず、重点戦略1「子どもを育む環境づくり」です。
安心して出産、子育てができるまちづくりに向けて、子育て支援策の充実を図るとともに、少子化対策を強化し、若い世代への支援策を充実することで、人口減少社会への対応も本格的、かつ、継続的に進めていきます。
重点戦略1-(1)「希望する結婚・妊娠・出産がかなう」では、引き続き若い世代の希望をかなえる取組を強化・充実するため、少子化の主な要因とされている未婚化に焦点を当てた結婚前後における施策や、子育てポータルサイトを活用したライフデザインに関する情報発信に取り組みます。また、中小企業の就労環境の整備や、技術・資格の取得に向けた支援を行うほか、奨学金の返済支援により、若者の経済的な安定を図ります。さらに、省エネルギー性能を備えた保育所などの整備として、土沢地区で新たな認定こども園、神田地区で保育所を建て替えるなど、子どもたちにやさしく環境負荷も少ない保育所整備を進め、働きながら子育てできる環境を一層充実させます。
重点戦略1-(2)「子育てにゆとりが持てる」では、こどもまんなか社会の実現に向けた一歩として、新たに「乳児等通園支援事業」を開始し、就労要件を問わない、就学前の子どもの誰もが通園できる体制を整えます。また、妊婦健康診査及び産婦健康診査の公費負担の増額、産前産後ヘルパーの期間延長と回数拡大、産後ケアの期間延長を実施するとともに、妊婦等包括相談支援と併せた給付金の支給など、妊産婦とその家族への切れ目のない支援体制を強化します。さらに、子育てを応援する企業へのアドバイザー派遣による雇用環境の整備に加え、男性の育児休業取得の促進に向けた交付金の拡充など、様々な施策を組み合わせて、共働き・共育てを支援します。
重点戦略1-(3)「子どもが希望を持って成長する」では、幼稚園において障がいのある子どもなどの受入体制の充実を図ります。また、福祉と連携して不登校をはじめとした課題のある生徒への相談支援を行う校内教育支援センター支援員、通称「あったか支援員」を中学校に派遣するとともに、学習活動や日常生活を支援する介助員、医療的ケアを行う学校看護師を派遣し、特別な教育的ニーズがある児童・生徒を支援します。さらに、医療的ケア児通学支援や障がい児通所サービスの拡充を図ります。このほか、子どもの豊かな心の育成に向けて、水辺における体験活動の支援や環境教室を開催するとともに、安心・安全に過ごせるよう、性犯罪から子どもを守るための環境づくりにも取り組みます。
次に、重点戦略2「活気あふれる産業づくり」です。
重点戦略2-(1)「技術力・競争力を向上する」では、中小企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)に対して専門家を派遣するほか、IoTやAIの導入を補助します。また、産学の共同研究を通して、脱炭素社会の実現に向けた技術開発への支援や、産業間や企業・大学・行政の連携を強化し、本市の力強い産業が持続的に発展し続けるよう取り組みます。さらに、食料の安定供給や生産量の増大を図るため、畦畔除去による農地区画の拡大を進めるとともに、スマート農水産業の導入を支援します。
重点戦略2-(2)「担い手の育成・確保を支援する」では、中小企業における人材育成や就業環境の改善に対する奨励金に加え、人材育成体制を構築する専門家の派遣など、業務で必要とされる知識やスキルを習得するための学び直しの促進や働き方改革に取り組む企業を支援します。また、就職困難者などを正規雇用する市内事業者への助成や合同就職面接会の開催など、様々な就労機会を創出します。さらに、認定新規就農者への資機材導入や家賃補助により、次世代で中心となって活躍する人材を確保できるよう支援します。
重点戦略2-(3)「経済環境の変化に適応する」では、セミナーの開催などを通した起業家の育成をはじめ、創業前後の様々な課題解決を図るための専門家派遣や事業承継の促進により、新たな取組に挑戦しやすい環境づくりを推進し、確かな技術を平塚の未来につなぎます。また、創業・副業・就職を予定している女性同士のネットワーク構築や、中小企業の経営課題解決を支援します。
次に、重点戦略3「高齢者の想いに寄り添う環境づくり」です。
重点戦略3-(1)「健康で元気に活躍する」では、フレイル対策としてフレイルチェック測定会やオーラルフレイル予防教室を開催します。また、町内福祉村の取組を支援し、地域での活躍の場や機会の創出を更に進めるほか、地域の指導者やボランティアの育成・活用に取り組みます。また、高齢者が培ってきた技能や知識、経験を活かして地域社会に貢献し、生きがいをもって活躍できる機会の創出に取り組む平塚市生きがい事業団の活動を支援します。
重点戦略3-(2)「住み慣れた地域の暮らしを支援する」では、基幹型地域包括支援センターによる質の高い相談・支援体制の維持・向上を図るとともに、高齢者よろず相談センターの後方支援を行います。また、医療・介護従事者への連携支援や、在宅医療に関する情報提供に加え、介護現場におけるデジタル化を推進して、働きやすい環境を作り、介護人材の定着や生産性向上の促進にも取り組みます。さらに、認知機能検査の実施や認知症初期集中支援事業により、認知症の早期発見・早期対応につなげるほか、高村地区においては、令和7年度に開設した病院と介護施設を中心に、地区内の医療と福祉の連携に取り組み、他地区においても実施可能な事業の水平展開を進めるとともに、地域の交流の促進を図るなど、住み慣れた地域で自分らしくいつまでも暮らせるよう、地域で支え合える環境を整えます。
重点戦略3-(3)「権利擁護を推進する」では、自分らしい人生を送り、締めくくりを迎えられるよう、民間事業者とも連携して「平塚市版エンディングノート」の作成支援や終活に向けて必要な情報を提供する講座を開催します。また、高齢者への虐待を防止するための相談体制により早期発見、早期対応を図るとともに、認知症や一人暮らしの高齢者などの見守り支援として、室内環境や対象者の動作を検知する安否確認センサーとお話し見守り端末、在宅時における緊急通報用機器や日常生活賠償補償を備えたGPS端末を貸し出すほか、迅速な保護につなげるための見守りシールを配布するなど、本人の意思を尊重しながら、生命、権利、財産を守り、自立した生活を送れるよう取り組みます。
次に、重点戦略4「安心・安全で快適なまちづくり」です。
重点戦略4-(1)「防災・減災対策を強化する」では、地域における防災力を強化するため、自主防災組織に対する訓練や防災資機材整備費の助成をはじめとする避難体制の確保に向けた支援を行います。また、自助・共助の必要性や重要性など更なる防災意識の啓発や、デジタル技術を活用した避難所運営・被災者支援に取り組みます。さらに、災害時地域医療機関や受援拠点施設となる保健センターの非常時に備えた電源設備を改修します。加えて、下水道管路やポンプ場施設の整備など、平塚市下水道施設耐震長寿命化計画や平塚市総合浸水対策基本計画に定める取組を着実に推進することで、災害対応力の強化や被害の軽減につなげます。
重点戦略4-(2)「生活拠点づくりを推進する」では、人が集まり居心地が良く、交流とにぎわいにあふれ、ときめきが感じられる平塚駅周辺地区の実現を目指します。湘南スターモールを中心とした魅力ある滞留・交流空間の創出や、建物の共同化などによる新たな都市機能の導入を推進するとともに、民間による再開発事業や、市民主体のまちづくりなどを支援します。あわせて、空き店舗対策や「まちゼミ」の開催支援など、魅力ある店舗・商店街づくりに取り組みます。また、地区まちづくり計画が策定された吉沢地区において、地域資源の保全や有効活用につながる進入路の検討を進めます。
重点戦略4-(3)「暮らしを支えるネットワークを充実する」では、引き続き、路線バスにおける自動運転の実証実験を支援します。また、複雑化・複合化している福祉課題に対して、各相談機関を支援するとともに、これまで支援が行き届きにくかった方々にも目を向け、社会参加の場の提供や伴走支援をするなど、包括的・重層的に支援する体制の整備を進めます。さらに、地域が抱える課題解決に向けて地域団体と市民活動団体をつなぐ機会を創出し、暮らしを支えるネットワークの充実を図ります。
続いて、主な分野別施策についてです。
教育では、教育支援室において、教育相談や少人数でのグループ活動を行うなど、不登校の児童・生徒に寄り添った支援を行います。また、部活動の地域展開に向けた取組として、引き続き中学校の部活動指導員を配置するほか、学校運営協議会の活動を通して、学校教育や学校運営の課題解決に向け、地域との連携を強化します。さらに、施設の計画的な修繕や通学路の整備に加え、小・中学校の体育館へのエアコン設置に向けた整備を進めるなど、子どもたちが安心・安全な環境の中で充実した教育を受けられるよう取り組みます。
若者・青少年では、青少年の非行化を防ぐ活動や相談体制の充実を図り、複雑化かつ多様化する若者・青少年の課題に真摯に向き合い、解決に向けて対応します。また、「びわ青少年の家」の宿泊棟のエアコン設置や、トイレの洋式化などを行うとともに、利用対象者を広げ、多くの方に快適に活用いただけるよう取り組みます。
健康づくりでは、新たにRSウイルスワクチンの接種体制を整え、乳幼児の感染症予防に努めます。また、成人歯科健康診査の対象年齢を拡大するなど、市民の健康を守ります。さらに、市民との協働・産官学連携により、健やかで心豊かに生活できるよう、健康づくり・食育の推進に取り組みます。このほか、地域の中核病院である市民病院に経営支援を行うことで、市民の健康を守り、地域医療に貢献します。
福祉では、福祉会館の再整備により、世代を超えた交流を促進し、地域共生社会を推進します。また、ゲートキーパーの養成やいのちと暮らしの総合相談会の開催など自殺対策の総合的な推進、貧困の連鎖を断ち切るための生活保護受給世帯などの中学生・高校生の学習支援、就労支援員によるひとり親家庭の就労支援の強化に引き続き取り組みます。さらに、障がい福祉の取組として、誰もが一緒に楽しめるeスポーツイベントの開催、障がいのある方に役立つ情報へアクセスできるポータルサイトの機能拡充のほか、新たに、聴覚障がい者が通訳オペレーターを介して問合せができる電話リレーサービスや視覚障がい者向けの遠隔サポートを導入するとともに、障がい福祉事業所の従事者への研修費用の補助制度を整備し、在宅サービスや就労・相談支援などの更なる充実を図ります。引き続き、心のバリアフリーを推進するとともに、障がいがある方の課題解決に取り組み、地域で自分らしい暮らしを実現できるよう支援します。
平和・人権では、引き続き、「市民平和の夕べ」や「平塚空襲の体験をきく会」を開催するとともに、市民広島派遣を実施し、児童、生徒及び学生など、若い世代への平和意識の普及啓発や事業への参加を促進します。
生涯学習・文化芸術では「ひらしん平塚文化芸術ホール」や社会教育施設を活用し、誰もが文化芸術に触れることができる機会を充実させるとともに、美術館や博物館では、魅力ある企画展、特色ある特別展を開催します。なお、美術館の休館前には令和5年度に姉妹都市提携を結んだリトアニア共和国カウナス市と、両市を代表する現代作家を紹介する企画展を開催し、美術分野でも交流を図ります。
消防・救急では、新たに導入する高所活動車をはじめとする車両の整備に加え、消防・救急業務の根幹を担うシステムである消防指令システム及び消防救急デジタル無線設備の更新を本格的に進め、AIによる音声通報データの自動文字起こし機能を追加するなど、消防・救急業務の高度化に取り組みます。
道路・交通では、橋りょうの耐震化・長寿命化や東海道本通り線の付加価値を高めるための車道舗装の打ち換え工事を進めるなど、利用者の安全確保、利便性の向上、良好な景観の形成に取り組みます。また、持続可能な公共交通を運行維持と利用促進の両面から支援するとともに、地域特性に合わせた様々な移動手段の確保に向けて、新たに岡崎地区においてコミュニティ交通導入に向けた実証実験を実施するほか、地域との意見交換を重ねていきます。
下水道では、施設を効率的に維持管理し、持続可能な下水道事業を展開していくため、民間活力の導入可能性調査を実施します。
観光振興では、74回目となる「湘南ひらつか七夕まつり」、「湘南ひらつか花火大会」を開催するとともに、本市の新たな魅力を市内外に広く発信し、にぎわいを創出します。
環境では、里山や生物多様性の保全活動を進めるとともに、人と動物が共生する社会の実現を図るため、市民団体と協力し、地域猫活動の取組を促進します。また、「ひらつか環境フェア」やこども環境教室を開催し、環境意識の向上を図るほか、可燃ごみの戸別収集対象地区の拡大やフードバンク活動への支援により、更なるごみの減量化及び資源化につなげるなど、環境にやさしい、循環型社会の実現に向けて取り組みます。
脱炭素化では、市民に対しては、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の導入や既存住宅の断熱リフォームの支援に、事業者に対しては、脱炭素設備投資に向けた助成や脱炭素・省エネの専門家派遣に取り組みます。また、公共施設への太陽光発電設備の導入や照明のLED化、再生可能エネルギーを利用した電力の調達に市が率先して取り組み、市民、事業者、市が一体となって、脱炭素化を進めます。
デジタル化では、幅広い業種の中小企業において、IoTやAIの活用を促進するための専門家派遣や導入にかかる経費を助成し、DXにつながる支援をするとともに、介護事業所や保育所などにおいて、引き続きICTの導入支援に取り組むなど、様々な産業の生産性向上や業務の効率化を促進します。さらに、全国に先駆けて実証事業を行った「マイナ救急」を推進し、救急活動の迅速化・円滑化を図ることで、市民の命を守ります。また、AIを活用したDX推進の取組として、ケアマネジメント業務の負担軽減、問合せに対する自動応答サービスによる利便性の向上、行政事務の効率化を進めるなど、引き続き、市民が便利で快適に暮らせる社会の実現に向け、デジタル化の取組を進めます。
総合計画の取組と両輪となる行財政改革計画の取組においても、デジタル化の推進や民間活力の活用など、市民の利便性や行政に対する満足度の向上のための施策を進めます。また、社会保障関係経費や公共施設の維持補修関係経費などの財政負担の増加や、人口減少に伴う将来的な人材不足などが想定される中でも、必要な行政サービスを安定して提供していくことができるよう、債権徴収の推進や公共施設の総量縮減・長寿命化対策など、持続可能な行財政運営の確立に向けた取組を着実に進めます。
令和8年度は、様々な行政課題にも果敢に取り組む一年としていきます。
まず、平塚の玄関口である平塚駅周辺地区の活性化に向けて、「平塚駅周辺地区将来構想」を着実に推進します。魅力ある湘南スターモールの実現に向け、関係者と連携しながら整備を進めるとともに、多様な主体が関わるエリアマネジメントの構築に関する調査を行うほか、南口駅前広場の設計にも着手します。さらに、駅前の商業施設内では、多くの利用客でにぎわっている「ひらつか 駅の図書室」が令和8年12月に中央図書館分館として生まれ変わるだけでなく、令和9年1月から休館する美術館の市民アートギャラリーなどの代替施設としてホールが利用できるようになるなど、「平塚駅周辺地区をみんなのリビングに」をまちづくりのコンセプトに、市民が主体的に関わっていくことで、お気に入りの空間や体験、にぎわい、ときめきを生むまちを目指します。
あわせて、社会教育施設の一層の充実に向けて取り組みます。中央図書館や松原公民館、金田公民館について大規模改修工事を進めるほか、美術館においても、これまで築いてきた市の誇る財産を次の世代に確実に引き継ぐため、建物の長寿命化に向けた大規模改修に着手する予定です。
そして、人口減少社会において、コミュニティ意識の希薄化や地域課題の複雑化・複合化が進む中で、担い手の確保・育成が課題となり、これからの地域コミュニティの在り方を今一度考える時期にきていることから、持続可能な地域運営につながる取組を進めていきます。
このように、私たちが築き上げてきた平塚は、これまでの思いを紡ぎながら新たに生まれ変わり、更なる魅力が加わることで、日々発展し続けています。
過去最大規模となる市税収入を還元し、市民が幸せに暮らすまちづくりを進めるため、引き続き、「ずっと、選ばれるまち、住み続けるまち」の実現に向け、総合計画に基づき、重点的に取り組む子育て支援をはじめ、人口減少社会において生じる様々な課題にしっかりと向き合い、将来を見据え、平塚を持続可能なまちとするための様々な施策を力強く展開していきます。
私は、今年の年頭に、市政運営に臨む決意を「照(てらす)」という字に込めました。「ひらつかシーテラス」の名前には、この公園が市民の暮らしを明るく照らす場所になってほしいという思いも込められています。平塚の様々な魅力を照らすことにより、まちににぎわいが広がり続け、更に「住みたい」、「住み続けたい」、「住んでいて良かった」と思っていただけるようなまちづくりを着実に進めてまいります。
太陽の光に照らされ、人も気候もあたたかなこのひらつかで、「あったかひらつか」のスローガンのもと、本市の魅力アップにつながる施策を着実に進め、幸せに暮らすまちの実現に向け、市民の皆様と手を携え、全力で市政運営に取り組んでいきます。
以上、令和8年度当初予算案及びこれに関連する諸案件を提出するに当たり、その概要と当面する市政運営について所信の一端を御説明申し上げました。
改めて、議員各位をはじめ、市民の皆様の更なる御支援と御協力をお願い申し上げ、令和8年度の施政方針及び当初予算案の説明を終わらせていただきます。
なお、ただいま提案いたしました報告第1号及び議案第9号から議案第16号までの案件につきましては、総務部長から説明いたしますので、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

