菊毬（アドバイザー派遣結果）

平塚市花水台にある菊毬（外部リンク）は、” 地元平塚の文化・風土・季節を織り込んだお菓子つくり ”をモットーに一つ一つに心をこめて創りあげた和菓子が自慢の地域の人気店です。
花水台商店街に位置する本店及びラスカ店の2店舗を構えていますが、近年では商店街の来街者減少や郊外への大型店出店等の外部環境変化も一因となり来客が減少しています。
そこで、集客を増やすためにすべきこと、また一番の売れ筋商品である「湘南ボーイ」をさらに広めていくためのアドバイスを求めて個店アドバイザーの受講を決めました。

今回は、アドバイザ－の中小企業診断士 高橋玲子氏との話し合いの中で、売上増加のための販売促進策として、（1）小規模事業者持続化補助金を利用してリニューアルに向けて動いているHPと新設予定のECサイト、（2）商品構成や陳列、POPをはじめとする実店舗におけるインストアマーチャンダイジングの両面から改善策を検討しました。

（1）HPとECサイト

商品内容や購入方法のわかりやすさと顧客へ買いたいと思わせる情報伝達の工夫、自社として売りたい商品を選定とこだわりを伝える積極的な訴求、HPとECサイトのシームレスな連携、潜在顧客のニーズをつかむ商品構成や価格設定などについての助言がありました。

（2）実店舗

ガラス陳列ケースにおける通行客への商品訴求方法、消費者心理を踏まえたPOPでのプロモーションなどについての助言がありました。

ECサイトにおいては、受講後の取組みの甲斐もあってか、新型コロナウイルス感染症拡大による贈答品需要の高まりを受ける形で法人からの大口注文を数件受注しています。
本店店舗では、ガラス面のPOPの貼り方を工夫したり、POPを見やすく買いたくなる様な書体や写真に変更し、生菓子が季節の新商品に変わるタイミングで作り替えたりと、アドバイスいただいた内容を活かしながら工夫しています。
また、本店店舗へ多くのお客様にご来店していただくため、横浜新杉田の複合商業施設に約一週間出店したほか、JA湘南さんや地元スーパーのしまむらさんでも販売していただくことで、当社の認知度向上に努めております。
商店街自体の集客力は相変わらず落ち込んでいる状況ですが、こうした取り組みを地道に続けることで来客数や売上の増加に繋げていきたいと思います。