コミュニティ交通導入の検討
最終更新日 : 2025年1月16日
本市では、令和元年5月に策定した「平塚市地域公共交通網形成計画」に基づき、公共交通の利用が不便な地域への対応に取り組んでいます。
高齢化の進展や運転士不足等による運行ダイヤの改定等により、地域によって様々な交通に関する課題があることから、令和3年5月に「公共交通の利用促進と地域内交通の整備に関する手引き」を策定し、地域と本市が役割分担をしながら、交通事業者を交えた路線バスの改善協議や、コミュニティ交通導入の検討を進めています。
高齢化の進展や運転士不足等による運行ダイヤの改定等により、地域によって様々な交通に関する課題があることから、令和3年5月に「公共交通の利用促進と地域内交通の整備に関する手引き」を策定し、地域と本市が役割分担をしながら、交通事業者を交えた路線バスの改善協議や、コミュニティ交通導入の検討を進めています。
平塚市の地域公共交通の現状と課題
現状
市内の鉄道駅はJR東海道線平塚駅の1駅ですが、この平塚駅を中心として、近隣市にある小田急線の本厚木駅、伊勢原駅、秦野駅等とを結ぶ放射状に延びるバス路線が充実しています。
また、市内には複数のタクシー事業者が存在し、多くのタクシーが市内を走っています。
一方で、交通空白地域や交通不便地域といった公共交通の利用が不便な地域が市内に点在します。
- 交通空白地域 …バス停までの距離325m(徒歩で約5分以内)に含まれない地域
- 交通不便地域 …交通空白地域ではないが、バス運行本数の少ない(運行間隔が概ね1時間に1便未満)地域
課題
主要なバス路線の整備・強化や郊外部・東西方向などのバス路線の確保・維持、改善を図る必要があります。「現在は自家用車があるから特に交通の不便はない」と感じている方でも、今後、更に高齢化が進むに当たり、自家用車を手放すこと等により不便を感じる方が増加していくことが予想されます。
将来を見据えて、空白不便地域における移動手段を確保するため、地域公共交通の利用促進と、路線バスを補完するコミュニティ交通導入の検討を進める必要があります。
公共交通の利用促進と地域内交通の整備に関する手引き

交通に関する課題や困りごとは、住んでいる地域や生活スタイルなどによって様々なケースがあります。市内を網羅しているバスをはじめとする様々な交通を工夫しながら利用することで解決する場合もあります。
本市では、交通の困りごと解決に向けてヒントとなるよう手引きとしてまとめました。
交通の困りごと解決するまでの流れ
STEP 0 バスやタクシーなど、既存の公共交通を活用した場合の利便性や交通事業者の取組を把握(例)バス停や駅は近くにあるが、バスやタクシーが割高と感じ利用しづらい
STEP 1 地域住民グループ(単位自治会等の概ね5世帯以上のグループ)で交通の困りごとを話し合い、市と相談
STEP 2 需要予測など地域のニーズを把握し、路線バスの再編などで解決できるか検討
(例)既存のバス停の位置や運行ルートを変更してほしい
STEP 3 コミュニティ交通の導入で解決できるか検討
(例)地域全体が駅やバス停から遠く、路線バス以外の交通手段を確保したい…コミュニティバス、乗合タクシー、デマンド交通などを導入エリアの走行環境や利用者ニーズ等を踏まえて検討
(1)実証運行の実施
運行継続条件(○年運行し、目標利用者数○人以上等)が達成できるか実証する
↓
(2)本格運行
運行継続条件を達成した場合は本格運行を開始する。達成できない場合は運行を終了し、別の手段を検討する
STEP 4 コミュニティ交通(交通事業者以外での運行)やその他の移動手段で解決できるか検討
(例)地域内で短い距離を移動するための移動手段が欲しい…グリーンスローモビリティなど
- 地域の状況によっては、福祉に関連する地域内交通を実施…住民主体の地域内移送支援
- 解決できない場合は、再度STEP 1から再検討。対象となる地域を拡大又は縮小することで解決できないか地域住民グループの形成から再検討する。
進行中の事例(市内岡崎地区)
現状
現在、岡崎地区からは平塚駅方面、伊勢原駅方面へ路線バスが運行されていますが、路線によっては運転本数が少ないことや、バス停から距離がある地域があります。 また、丘陵地が多いほか、ふじみ野一丁目・二丁目における65歳以上の高齢化率は約47パーセントであることから、市内でも特に高齢化率が高い地域を抱えています。岡崎地区の位置図
コミュニティ交通導入の検討について
本市では令和6年3月から、自治会等の各地域組織で構成される岡崎地区地域活動推進会議と、コミュニティ交通導入の検討に向けた意見交換等を実施しています。交通課題に関するアンケートの実施
地域における交通課題や、どのような形のコミュニティ交通が必要なのか需要等を把握するために、岡崎地区にお住まいの中学生以上を対象にアンケート調査を実施しました。〇実施期間:令和6年11月1日(金曜日)~令和6年12月13日(金曜日)
〇回答方法:Web回答または紙回答
〇回答数:895件
参考1 アンケート設問用紙(PDF:552KB)
参考2 アンケート回答用紙(PDF:370KB)
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